とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

守備を気にしていたら、攻撃が噛み合わなくなった。強い守備を相手に、もっと戦う姿勢を見せてほしい。

 セルビアFIFAランキング43位で日本と変わらないが、80位のベラルーシには余裕で勝利すると思っていた。先発はセルビア戦と同じ。4分、左SH香川が切り返しからミドルシュート。11分にはOH本田の縦パスに走りこんだ右SH岡崎が切り替えしてミドルシュート。だが、攻めあぐねという感じが強い。守備組織を固めるベラルーシに対して、なかなかチャンスの芽がつかめない。13分、DFのトラップミスを拾ってCF柿谷が抜け出しシュート。だがGKベレムコに当ててしまう。19分、右SB内田が中へ積極的にドリブル。香川をポストにさらに進入してシュート。またもGKベレムコのファインセーブに阻まれる。
 ベラルーシは球際が強く、中盤からプレッシャーをかけてくると、日本はずるずるとボールを下げてしまう。20分、CHティゴレフから右に展開、右SHカラチョフのクロスに左SHシトコが走りこむ。わずかに届かず。37分にはCHキシリャクのFKがゴールを襲う。GK川島がファインセーブ。日本も39分、CH長谷部の縦パスに右SH岡崎が右サイドを上がりクロス。だがCF柿谷に合わない。柿谷は前線でベラルーシのDFとライン際のせめぎ合いを続けるが、タイミングよくパスが出てこない。
 そして前半終了間際の44分、CHキシリャクのサイドチェンジを右SHカラチョフが折り返し、CHティゴレフがシュート。これがきれいにネットを揺すり、ベラルーシが先制した。
 後半に入るとベラルーシが一気に4人を交代。だが、メンバーを代えてもベラルーシの堅固な守備は崩れない。3分、右カラチョフがミドルシュート。10分にはスローインからOHブレッサンがポストになってヒールパス。CFロディオノフがシュート。GK川島がファインセーブを見せる。
 日本は6分、柿谷に代えて森重を投入。3バックにシステムを変更する。14分、本田のFKをCB森重が落とし、右SH岡崎が飛び込む。GKベレムコがセーブ。19分、OH本田のアーリークロスにCB吉田がヘディングシュート。GKベレムコがファインセーブ。ベラルーシのチェックが厳しく、日本はパスも窮屈そう。パスを受けてもダイレクトでつなげず、球離れが遅い。27分、本田がボールを奪って横にドリブル。シュートを放つが、DFがブロック。日本の攻撃は個人技に頼み、連携した攻撃を見せることができない。
 結局このままタイムアップ。セルビア戦を通じて日本は無得点。逆に失点を重ね、欧州遠征は2連敗という厳しい結果となった。イタリア、ウルグアイ戦の惨敗を受けて、前線からの守備を修正しているうちに、攻撃の連携ができなくなってしまった。まずはもっと戦う姿勢を見せてほしい。途中交代のCH山口やCB森重はよく戦っていた。彼らをもっと見習いたい。まずは香川や吉田がコンスタントにゲームに出られるようになるといいのだけれど。次は来月のオランダ戦。今度こそ闘う姿を見せてほしい。