とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ルカクの2発でベルギーがW杯出場を決める。

 W杯欧州予選グループA。勝てば3大会ぶりに本大会出場を決めるベルギーと2位につけるクロアチアの対戦。ベルギーは若干二十歳のルカクがワントップ。左SHアザール、右SHデブルイネとチェルシーで活躍する二人のSHが攻撃を司り、真ん中でマンUフェライニがゲームを作る。CBコンパニーがケガで出場できなかったが、守備陣も万全だ。対するクロアチアもメンバーは豪華だ。CFマンジュキッチバイエルンのエース・ストライカーだし、ゲームを作るCHにはレアル・マドリードで活躍するモドリッチが座る。
 序盤はほぼ互角の展開。3分、左WGラキティッチのクロスに右WGペリシッチがシュート。クロアチアは3-4-3の布陣から両翼高く攻撃を仕掛ける。一進一退のまま進んだ15分、クロアチアはCBコルルカからの縦パスを右WGペリシッチが落としてCHモドリッチへパス。ところがこのボールをベルギーのCHドゥフールがカットすると、すぐにCFルカクへパス。ルカクが独走しGKをかわしてシュート。あっさりとベルギーが先制した。
 20分にはデブルイネのFKをフェライニがヘッドでルカクに落とす。DFがクリア。29分、左SBフェルトンゲンのクロスをルカクと競ったDFが頭に当てると、こぼれ球をフェライニがヘディングシュート。GKプレティコサのナイスセーブに救われたが、強くて高い二人の攻撃は怖い。両サイドを技巧派のアザールとデブルイネが支え、かつドゥフールとビッツェルのボランチコンビは献身的によく動き守る。ベルギーの速いプレスの前にクロアチアはパスは回すも攻め切れず、後ろへ戻す場面も多い。
 そして38分、クロアチアのFKをブロックすると、右SHデブルイネ、CHビッツェルとつなぎ、ルカクが走りだす。自陣に1/3位入った位置からのドリブルだったが、これが速い。シュートは一旦GKに当たったが、脇の下からこぼれ、さらに拾って無人のゴールに転がり込む。圧倒的な速さと力強さを感じさせる追加点。2-0でベルギーが突き放した。
 クロアチアアディショナルタイム1分、左WGラキティッチのクロスにCFマンジュキッチがヘディングシュートを放つが、GKクルトワがセーブした。前半はこれで終わった。
 後半初めに右WGペリシッチをカリニッチに交代。3分、左WGラキティッチが右WGカリニッチとのパス交換から縦パスをCFマンジュキッチが落とし、カリニッチがシュート。だがGKクルトワがセーブ。さらにラキティッチのシュートのこぼれを左WBストリニッチがシュート。後半はクロアチアが積極的に攻めていく。
 と突然、後半36分に飛ぶ。何だ、ダイジェストかよ、NHK
 で38分、右CBビダのアーリークロスをFWカリニッチがシュート。GKクルトワがブロックし、DFが蹴り出したボールを途中交代クラニチャルがシュート。これが見事に決まり、クロアチアが1点を返す。さらに44分、クラニチャルミドルシュートを放つ場面があったが、ゲームはここまで。ベルギーがルカクの2発で2-0。日韓大会以来3年振りのW杯出場を決めた。
 それにしても伊達にFIFAランキング6位ではない。その強さは本物。本戦では台風の目となることは確実だろう。課題は経験か。だが、ルカクには全てをぶっちぎる怖いものなしの強さがある。来月テストマッチという話があるようだが、今のままなら0-5で負けてもおかしくない。