とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

エトーが帰ってきた。チェルシーがカーディフ相手に悠々勝利。これからが楽しみだ。

 先週末行われたサッカーのゲームを少しずつ観ている。昨日は3位につけるチェルシーと昇格組で14位のカーディフとの対戦。W杯予選の後のゲームということで、疲労状況を勘案しながらの選手起用となった。チェルシーはオスカルやデブルイネらをベンチに置いて、右SHにウィリアンを起用。CFにはエトーが先発した。
 序盤からチェルシーが攻めていく。9分、CFエトーのクロスにOHマタが空振り。ところが10分、カーディフのGKマーシャルのゴールキックをラミレスが収めてGKハートへバックパス。CBダビド・ルイスがいったんパスコースに入ったが、GKに譲って見送る。と、カーディフのOHマーチが拾ってそのままシュート。何とカーディフが先制する。
 それでもチェルシー・ペースは変わらない。17分、マタのCKにCBテリーがヘディングシュート。だが、カーディフの守備の前になかなかチェルシーが攻めきれない。21分には左SHウィッティンガムのFKにCFオデムウィンギがヘディングシュート。CKチェフがファインセーブを見せる。
 30分過ぎ、チェルシーがOHマタと左SHアザールのダイレクト・パスの交換で中央突破を図る。カーディフのGKマーシャルがあわやPA外でキャッチをしてファールぎりぎり。チェルシー・サポーターのアピールとブーイングを浴びる。その動揺もあったのか、PA内でボールをバウンドさせると、弾んだボールをエトーが蹴り出し、アザールに渡ってシュート。チェルシーがGKのミスで同点に追い付いた。
 エトーはチャンスにシュートを躊躇するなどゲーム勘はまだ戻りきっていない印象だが、抜け目なさは変わらない。よく動いてボールに触るなど、アザールとのコンビもよく、チェルシーの攻撃にはよく貢献している。その後はチェルシーが押し込み、37分、D.ルイス。44分にもアザールが切り返しからシュートを放ち、カーディフ・ゴールを脅かした。
 後半も圧倒的なチェルシー・ペース。3分、右SHウィリアンの戻しのパスをエトーミドルシュート。何度も崩しかけるが、最後はカーディフの守備が堅い。そして11分、カーディフがCHメデルに代えてOHキム・ボギョンを入れると、15分、さっそくキム・ボギョンがドリブルからシュートを放つ。
 だが抵抗もここまで。14分、マタに代えてオスカルを投入。さらに19分、左SBバートランドに代えてFWフェルナンド・トーレスを投入すると、3バックにして攻撃の圧力を高める。そして21分、チェルシーが押し込んだ場面でOHオスカルが縦パスを入れると、左SHアザールがさらに縦へ。エトーが受けて一瞬切り替えしてのシュート。エトーらしい俊敏さを見せて勝ち越しゴールをねじ込んだ。
 27分にはカウンターからアザールが独走。F.トーレスに流すが、シュートはDFがブロック。カーディフも30分、左SBテイラーのスルーパスにOHキム・ボギョンが抜け出してシュートを放つが、GKチェフがファインセーブで弾き出す。そして33分、カーディフが中盤でパスを弾ませると、CHギュンバルソンにラミレスがプレッシャーをかけてボールを奪い、OHオスカルが独走。そのままミドルシュートを決め、チェルシーが3点目と突き放す。
 35分にはやはり自陣中盤でOHオスカルがカーディフの右SBテオフィルカトリーヌにプレスをかけてボールを奪うと、オスカルから左SHアザールにつないでドリブル。フリーの右SHウィリアンに流すがシュートはGKマーシャルに当てた。それでも37分、今度は左サイドからSHアザールが切れ込むと、DFをフェイントで揺さぶりシュート。ダメ押しの4点目を挙げて4-1。終わってみればチェルシーの圧勝で2位に進出した。
 次第にチェルシーに強さが戻ってきた。エトーがベテランらしい落ち着きと抜け目なさでチームに貢献。途中出場したフェルナンド・トーレスも昨シーズンほどには追い詰められた感じもなく余裕がある。マタ、オスカル、アザール、イブルイネ、そしてこの日先発したウィリアンと中盤の人材も豊富だ。さあこれからいよいよチェルシーの本領が見られそうだ。アーセナルリバプール、マンC、トットナムらとの混戦の戦いが始まる。楽しみだ。