とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ニュルンベルクは清武と長谷部が走り回っても周りは動かず。後半、若手投入で同点に追い付く。

 ブンデスリーガ第9節、13位フランクフルト対16位ニュルンベルクの対戦。ニュルンベルクに移籍した長谷部のプレーを初めて観たが、しばらく観ないうちにニュルンベルクはすっかりダメダメなチームになってしまった。というか、清武の神通力が消え失せたというべきか。
 5分、左SBオチプカのクロスに右SHアイクナーがヘディングシュート。GKシェーファーがナイスセーブ。序盤はニュルンベルクも互角に戦うが、OH清武がボールを持っても、周りを上がる人がいない。キープするうちにはフランクフルトのDFが戻ってしまう。16分、CH長谷部がクロスを入れるが、CFペクハルトに届かない。フランクフルトも18分、左SBオチプカのクロスは右SHアイクナーが届かない。
 次第にフランクフルトの一方的な展開となっていく。22分、CFカドレツがドリブルで突破、中に切れ込みシュート。25分、右SHアイクナーのクロスに左SHバルネッタがヘディングシュート。長谷部が広い範囲を動き回り、守備に奔走するが、フランクフルトは中を守るニュルンベルクの外から長くて正確なボールを放り込んで攻撃をする。
 31分、左SHバルネッタのFKはGKシェーファーがナイスセーブ。38分、清武のFKはGKトラップの正面。直後、右SBユンクのクロスをOHマイアーがヘッドで落とすが、CFカドレツに届かない。前半は締まらない内容でスコアレスのまま終わった。
 後半5分、CBアンデルソンの縦パスをOHマイアーがダイレクトでスルーパス。CFカドレツが抜け出しシュート。フランクフルトがニュルンベルクの一瞬の隙を突いて、先制点を挙げる。ニュルンベルクは12分、OH清武から左に展開。左SBピノラがミドルシュートニュルンベルクがようやく前に出てきて反撃を始める。15分、左SBピノラのクロスを清武がCFペクハルトに落とすが、DFが寄せてシュートが打てない。直後のCHシュタルクのミドルシュートもバーにはね返される。
 16分、ニュルンベルクは右SHにマクを投入。直後17分、スローインからCFペクハルトの落としを右SHマクがシュート。GKが正面で抑える。それにしても眠い。前半後半とも夕食後、2日間に分けて観たが、くちた腹にはどうにも眠気が抑えられなかった。清武がボールを触るシーンも少なく、24分、ついには清武を下げてFWドロミッチを投入。さらに34分、FWペクハルトに代えて若いミルコ・コラックを投入。
 前節でビージンガー監督を解任したニュルンベルクは、23歳以下を率いるプリンツェン代行監督が指揮を取り、積極的に若手を起用した。するとその若手選手が期待に応える。40分、長谷部のスルーパスはFWミルコ・コラックに届かなかったが、41分、CH長谷部からの長い縦パスをミルコ・コラックが落とし、右SHマタがドリブルで前進してスルーパス。FWドロミッチが反転しながら前を向いて抜け出し、GKをかわしてゴールに流し込んだ。ゴール。ニュルンベルクが土壇場で同点に追い付いた。
 43分にも右SHマクのドリブルからクロスに左SBピノラがシュートを放つが、これはGKトラップがファインセーブ。勝ち越しはならなかったが、何とか同点に追い付き、勝点1ずつを分け合った。
 しかし全体としては眠いゲーム。得点シーンはいずれも見事だったが、DFの集中力と守備の問題とも言える。お互いなかなか調子が出ないチーム同士らしい凡戦だった。そんな中でも清武と長谷部はよく走り回っていた。だが、周りがうまく機能しない。長谷部はまだ試合勘が戻っていないのか、単純なミスを犯す場面もあったが、それでもニュルンベルクはこの二人が中心なのは間違いない。新監督になってどう生まれ変わるか。早くその姿を見てみたい。