とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

モウリーニョのホーム無敗記録はアグエロのゴール無敗記録を止めた。フェルナンド・トーレスの復活でチェルシーが勝利。

 プレミアリーグ第9節、チェルシー対マンCの好ゲーム。両チームとも次第に調子を上げて、チェルシーは3位、マンCも4位まで順位を上げてきた。チェルシーはワントップにフェルナンド・トーレスが先発。左SHにはシュルレを起用した。対するマンCはアグエロのワントップ。ヤヤ・トゥーレをトップ下にして、フェルナンジーニョハビ・ガルシアをCHに並べる守備重視の布陣。
 お互い序盤から速いプレスで闘い合う。まずホームのチェルシーが攻め込んでいく。3分、CKの流れからOHオスカルのクロスにCBケーヒルがシュート。だがマンCもダビド・シルバのキープとアグエロのドリブルで次第に押し返していき、がっぷり互角の展開になっていく。
 28分、CHラミレスのクロスにF.トーレスが胸で押し込むが、枠は外す。29分、OHオスカルのドリブルからF.トーレスが右に流し、右SHシュレルの戻しからCHラミレスがクロスを入れると、F.トーレスが抜け出す。全くのフリーだったが、シュートは枠を外した。攻め込むが、ゴールが遠いチェルシー。F.トーレスの調子がまだ戻らないか。
 と思ったら33分、そのトーレスが発奮する。PA前で受けると右サイドをドリブルで上がる。左SBクリシーを抜き去り、クロスにシュレルがシュート。チェルシーが勝ち越した。さらに37分には左SBアシュリー・コールのパスを受けたF.トーレスが今度は左サイドを突破。右SBサバレタを切り返しでかわしシュート。右ポストを叩く。
 しかしマンCもすぐに反撃。39分、CFアグエロミドルシュートを放つと、42分には右SHナスリから右に流して、右SBサバレタのクロスにCFアグエロがシュート。GKチェフがナイスセーブ。アディショナルタイムにもナスリのクロスにCHトゥーレがヘディングシュート。さらにミドルシュート。だが枠に決まらず、前半はチェルシーの1点リードで終えた。
 ランパードとラミレスの両CHの厳しい守備から速い攻守転換、そして高速ドリブルによるカウンター。モウリーニョらしい堅守速攻で攻めるチェルシーに対して、D.シルバ、ナスリ、アグエロと細かいパスをつなぐマンC。後半はマンCの反撃で始まった。
 3分、CHトゥーレが左に展開すると、左SBクリシーのクロスに右SBサバレタがシュート。そして4分、左SHシルバが縦につなぐと右SHナスリのスルーパスにCFアグエロが抜け出してワンタッチシュート。これがGKチェフの右、ニアサイドを抜いてゴールに突き刺さる。マンCが同点に追い付く。7分にはD.シルバのFKにCHハビ・ガルシアがヘディングシュート。GKチェフが正面でキャッチするが、マンCが攻勢をかける。
 20分、右SHナスリからのパスを左SHシルバがワンタッチで前に蹴り出し、そのままシュート。GKチェフが左足一本で止める。チェルシーは21分、CHランパードに代えてミケル、シュルレに代えて右SHウィリアンを投入。アザールを左SHに回し、D.シルバがトップ下に入る。マンCは25分、右SHナスリに代えてヘスス・ナバスを投入。
 28分にはCFアグエロとSHナバスのパス交換でDFを抜いて最後はナバスがシュート。DFがブロック。チェルシーも34分、CHラミレスがミドルシュート。次第に時間がなくなる中、両チームよく闘う。39分、チェルシーは左SHアザールに代えてエトーを投入。マンCも35分、ハビ・ガルシアに代えて左SHコラロフを投入し、ヤヤ・トゥーレをCHに下げる。さらに42分にはアグエロに代えてネグレドを投入。両チーム、ゴールゲッターを投入し、勝越し点を狙う。
 このまま引き分けかと思った45分、CBテリーのフィードをCHがはね返すと、今度はSHウィリアンが前方へフィード。F.トーレスが走るが、CBナスタシッチが先に追い付いて、ヘディングでバックパス。しかしGKハートとタイミングが合わない。F.トーレスが追い付いてシュート。土壇場でチェルシーが勝ち越した。その後、マンCも必死の反撃を試みるが、チェルシーが守り切る。2-1。チェルシーが勝利して3位を守った。
 マンCはアウェイながらよく攻めたが、守備重視の布陣が勝利を呼び込めなかった要因ではなかったか。逆にチェルシーは前半F.トーレスがチャンスを何度もつぶした時にはまたかと思ったが、ついに完全復活と言っていいのではないか。エトーも加わり、いよいよモウリーニョの本領発揮、勝利至上のサッカーが始動を始めそうだ。