とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

岡崎はそれなりにがんばっていたが、マインツのDFが酷過ぎ。もっとも攻撃モードにした後半は全くチャンスを作れなかったが。

 11位マインツ対15位アウクスブルクの対戦。岡崎はしばらく出場機会に恵まれない時期もあったが、前節2ゴールの活躍。このゲームでも岡崎のゴールを期待したのだが・・・。15位3連敗中のアウクスブルクに対して5-4-1の超守備的な布陣。岡崎がワントップで一人前線に孤立する。
 6分、左SHベルナーのFKに右SHハーンがシュート。全体的に引いて守るマインツに対してアウクスブルクが押し込んでいくが、なかなかチャンスが作れない。マインツも9分、右SHポルターのクロスを左SHパク・チュホがヘッドで折り返すが、CF岡崎にわずかに合わない。さらに21分、CBノベスキのフィードを右SHポルターが落とし、CF岡崎がシュート。守備的なマインツの方が、DFからのロングフィードからCF岡崎と両SHポルター、パク・チュホを走らせ、チャンスの数は多い。23分、右WBポスペクのクロスから右SHポルターがボレーシュート。25分にはCBノベスキのフィードを右SHポルターが落とし、左SHパク・チュホがボレー。DFのクリアを右WBポスペクが縦に入れ、CF岡崎がシュート。サイドネットに外す。
 しかし失点は突然にやってきた。26分、最終ラインに下がったCHバイアーのフィードに右SHハーンが抜け出しシュート。これが決まり、フィード一発でアウクスブルクが先制する。38分にもCFメルダースが受けてスルーパスに左SHベルナーが抜け出しシュート。マインツのDFが簡単に裏を許す。45分には左SBアストルツォレクのクロスにCFメルダースがシュート。さらにアディショナルタイム1分、右SHハーンにミドルシュートを浴びる。GKミュラーがナイスセーブ。
 前半守備的に行って1点ビハインドのマインツは後半初めからCBスベンソンに代えてOHニコライ・ミュラーを投入。4-2-3-1の布陣に代える。加えてGKもベトクローに交代。ケガでもあったのだろうか。しかしこの交代が裏目に出る。1分、オストルツォレクのFKからCFメルダースのシュートはGKベトクローがナイスセーブを見せたが、4分、中盤でN.ミュラーから右へ大きく展開したパスを左SBオストルツォレクにカットされ、左SHベルナーのスルーパスに右SHハーンが抜け出すと、GKベトクローが飛び出し、いったんはボールに触って弾き出すものの、クリアが小さくまたハーンに拾われシュートを打たれる。ゴール。後半早々に追加点を入れられた。
 前半と変わり攻撃的な布陣としたマインツが反撃する。9分、左SHパク・チュホのスルーパスにCHソトが抜け出し、クロスのクリアを右SBポスペクがシュート。だがアウクスブルクも10分、右SBヴェルハーフがドリブルで駆け上がり、左に流して左CHアルティントップミドルシュート。バーを叩く。マインツのCBがもろい。
 それでも反撃をしたいマインツは12分、ソトに代えてシュポモティングを投入。ガイスをアンカーにCF岡崎の下にシュポモティングとN.ミュラーを置き、両SHポルターとパク・チュホも攻撃的にからむ。すると14分、CBベルからのクロスを右SHポルターがPA内でポストプレー。これをアウクスブルクのCBカーセンブラッカーが引き倒してしまう。PKの判定。シュポモティングが落ち着いて決めて、マインツが1点差に追い付く。
 だがそこからマインツの攻撃が上がらない。アウクスブルクは18分、メルダースに代えてCFミリク。さらに25分、アルティントップに代えてCBホン・ジョンホを投入。カーセンブラッカーをCHに上げて守備を強化する。膠着状態。お互いシュートに至らない。そして43分、アウクスブルクのGKヒッツからのゴールキックにCFミリクが抜け出すと、GKベトクローがPA外に飛び出し、しかしボールに触れず、ミリクに体当たり。おそまつなプレーでレッドカード退場となってしまう。
 既に3人の交代を終えていたマインツはポルターが代わりにGKのポジションにつく。直後のバイアーのFKにGKポルターがナイス横っ飛びセーブ。急造GKとは思えない好プレーを見せた。さらにアディショナルタイムには左SHパク・チュホのスルーパスに岡崎がシュートを放つが、わずかにポストの右。最後は抵抗を見せたが、結局このままタイムアップ。2-1でアウクスブルクが勝利した。
 岡崎はワントップとして前半は超守備的で味方が近くにいない状況の中、ポストプレーやDFラインからのフィードに飛び出すなどよく役割をこなしていた。後半は中盤からのパスが入らなくなり、ほとんど活躍の機会がなかった。超守備的だった前半の方がチャンスが多いというのも皮肉だが、失点は守備的な時に喫したわけで、ある程度攻撃した方が攻められる機会も減ることは事実。しかし攻め切れる攻撃力もない。マインツは深刻な迷路に入り込んでしまったようだ。