とんま天狗は雲の上

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アディショナルタイムの奇跡。モウリーニョ監督の無敗記録は続く。

 プレミアリーグ第11節。2位チェルシーは前節アウェイでニューカッスルに不覚の敗戦を喫したが、ミッドウィークのCLシャルケ戦は快勝。モウリーニョ監督の無敗記録が続くホームでウェストブロミッチを迎え撃つ。ウェストブロミッチは11位ながら今シーズン、マンUに勝利、アーセナルにも引き分けるなど強豪チームには互角の勝負をしてきている。
 序盤は予想どおりチェルシーが攻める展開。だがウェストブロミッチチェルシーの攻撃にしっかり対応し、なかなかチャンスを作らせない。10分、OHオスカルがミドルシュート。11分にもCFエトーミドルシュートをGKマイヒルがセーブする。18分にはチェルシーが左右に大きく振って、右SHウィリアンのクロスにCFエトーがヘディングシュート。だが枠を外す。
 それでも30分過ぎ、次第にチェルシーがゴール前に迫ってくる。30分、OHオスカルのドリブルをCHヤコブがファールで止めて、FK。オスカルが蹴るが、GKマイヒルがナイスセーブ。36分にはチェルシーが早いプレスから中盤でボールを奪うと、OHオスカルのパスをCFエトーが落とし、CHランパードの縦パスからOHオスカルがミドルシュート
 そして45分、左サイドから左SHアザールが中に切れ込んでシュートを放つと、GKマイヒルがナイスセーブ。左SBリッジウェルがクリアしようとしたところにエトーが足を伸ばしてシュート。チェルシーが先制する。抜け目ないプレーはさすがエトー。終了間際の得点で前半はチェルシーが1点リードで終える。
 後半に入っても序盤はチェルシー・ペース。4分、OHオスカルからの大きなサイドチェンジに、左SHアザールが抜け出すが、トラップミス。しかし次第にウェストブロミッチが押し返していく。7分、左SHブラントのCKにCBオルソンがヘディングシュート。11分、右SHアマルフィタノのクロスをCFロングがヘディングシュート。ポストを叩く。そして15分、アマルフィタノのCKにCBマッコーリーがヘディングシュート。GKチェフがファインセーブで弾き返したが、跳ね上がったボールにCFロングが高いヘディングシュートで叩き込む。ついにウェストブロミッチが同点に追い付いた。
 チェルシーは19分、CHランパードに代えてFWデンバ・バを投入。オスカルをCHに下げて、攻撃を強める。ところが23分、カウンターからOHセセニョンがドリブルで攻め上がると、いったん左に流し、左SBリッジウェルのクロスに切り替えしてシュート。GKチェフのタイミングが合わず、右脇下を抜かれてゴールを許す。何とウェストブロミッチが勝ち越した。
 28分、左SBアスピリクエタとCHオスカルに代えて、CHミケルとマタを投入。左SBに誰を据えたのか? たぶん2バック状態でチェルシーが猛反撃を開始する。32分、右SHウィリアンのクロスに右SBイバノビッチがシュート。GKマイヒルがナイスセーブ。35分、左SHアザールのクロスに右SHウィリアンがヘディングシュート。枠を外す。42分、ウィリアンからCBケーヒルのクロス。D.バが合わせきれない。
 その間、ウェストブロミッチもCFロングに代えてCFアニチェベ、OHセセニョンに代えてMFモリソン。さらに42分には右SHアマルフィタノに代えて長身DFポポブを投入。守備を固める。そしてアディショナルタイム1分、ウェストブロミッチがカウンターで左SHブラントが走る。だがシュートを外した。これが流れを変えた。
 アディショナルタイム4分、FWエトーのスルーパスにCHラミレスが走りこむと、右SBリードが体を当てて倒してしまう。PKの判定。これをアザールが落ち着いて決めてチェルシーが同点に追い付いた。結局、このままタイムアップ。チェルシーをホーム敗戦まで残り30秒と追い込まれたが、最後はレフリーの判定もあって引き分けに持ち込み、モウリーニョの無敗記録を継続した。
 ウェストブロミッチがよく健闘したゲームだった。特にCHヤコブとムルンブがよく危機の芽を摘み取り、オルソンとマッコーリーの長身CBもよく守った。だがそれ以上にモウリーニョの強運振りが際立つ。いったい無敗記録はいつまで続くのだろうか。ホームでモウリーニョチェルシーを倒すチームは現われるのだろうか。