とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

天皇杯4回戦、サンフレッチェ完勝。アントラーズの若手を打破。

 天皇杯4回戦はリーグで3位につけるサンフレッチェと4位アントラーズの戦い。大迫を代表に送り出したアントラーズは21歳土居をトップ下に起用。左SH中村、CH柴崎、右SB伊東、CB山村と若手を起用。CH小笠原や左SB中田らが要所を支える。一方サンフレッチェはGK西川が代表で欠場。代わりに24歳増田が先発したが、他はいつもの先発メンバーが揃った。
 アウェイのサンフレッチェが序盤から厳しくプレスをかけていく。5分にはCB塩谷の上がりからSH高萩が右につなぎ、右WBミキッチのクロスにSH石原がヘディングシュート。序盤押されていたアントラーズも10分過ぎ位から次第に押し返していく。12分、左SB中田のスローインダヴィが落とし、OH土居のシュートはCB塩谷がブロック。こぼれ球をCH小笠原がミドルシュートを放つが、枠を外した。25分にはCH柴崎の縦パスを受けて、OH土居がミドルシュート
 だがサンフレッチェのプレスが速い。28分、サンフレッチェが自陣深い位置でボールをつなぎ、CB塩谷のフィードにSH石原が抜け出すと、中に切れ込んでCB山村をかわしシュート。GK曽ヶ端がブロックするが、はね返りをSH高萩が押し込んだ。サンフレッチェ先制。アントラーズも33分、CFダヴィがポストとなりスルーパスにOH土居が抜け出しシュート。だがGK増田が右足を伸ばして触った。代表選出選手の代わりに出場した選手同士のマッチアップはGK増田が勝利した。
 その後もサンフレッチェが押していく。そして38分、右WBミキッチが仕掛けて、CB山村がPA手前で倒す。ファール。41分、高萩が蹴ったFKは壁に当たるが、こぼれたボールをCH森崎和幸が縦に入れると、CB塩谷が受けてシュート。サンフレッチェが追加点を挙げる。さらにアディショナルタイム1分、サンフレッチェが自陣ゴール前で細かくボールをつなぎ、CB塩谷からフィード。右WBミキッチが抜け出し、ドリブルからクロスにCF佐藤がニアで逸らしたボールをSH高萩が押し込んだ。1点目と同じような展開。前半だけで3-0と大きくアントラーズを突き放した。
 アントラーズは後半頭から遠藤に代えて左SHジュニーニョを投入。さっそくアントラーズが押し込んでいく。3分、小笠原のFK。しかしCB塩谷のクリアがCF佐藤に渡ると、左SH高萩、右WBミキッチと左右に振ってカウンター。最後はミキッチのクロスがややずれて佐藤にうまく合わず、シュートは外したが、サンフレッチェのカウンターは怖い。
 アントラーズは7分、8分とOH土居がミドルシュート。さらに10分、右SH中村に代えて野澤を投入すると、直後にはCH小笠原の縦パスから野澤のスルーパスに左SHジュニーニョが抜け出す。左WBミキッチがクリア。守備意識も高い。11分にはCB塩谷が持ち上がってシュート。全員攻撃、全員守備。さらに14分、CF佐藤のクロスをSH石原が落とし、高萩がシュート。しっかり型を持っている。
 アントラーズは16分、22分と野澤がミドルシュートを放つが、なかなかゴール前まで入っていけない。24分にはついに土居に代えてOH本山を投入する。サンフレッチェも12分左WB清水、23分左SH野津田と若手を投入。33分、野澤のFKに左SHジュニーニョがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。それでも34分、右SB伊東が持ち上がり、OH本山とのワンツーで抜け出してシュート。一矢を報いる。アディショナルタイム4分にもSH野澤のクロスからOH本山がヘディングシュートを放ったが、GK増田がファインセーブ。結局このまま守り切って、サンフレッチェが準々決勝進出を決めた。
 アントラーズは大迫の不在が痛かった。もっとも大迫はオランダ戦でゴールを挙げたからアントラーズ・サポーターにはそれで我慢してもらおうか。アントラーズサンフレッチェの対戦はまたリーグ最終戦でも組まれている。その時はどんな状況で対戦するのだろうか。そしてその結果は? その時には大迫も帰ってくる。次の対戦が楽しみだ。