とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川の先発起用でマンUが復調、首位アーセナル何もできず。

 前節フラム戦では後半からの出場で大した活躍もできなかった香川だが、今節アーセナル戦にも先発出場。得点シーンこそ絡めなかったが、香川らしいパス回しや攻撃参加でマンUのスムーズなサッカーに一定の役割を果たし、完璧なサッカーでアーセナルに完勝した。
 CFファンペルシー、OHルーニー、右SHバレンシアとともに攻撃の一翼、左SHに入った香川は、左SBエブエとの連携もよく、キックオフ直後の1分には俊敏な動きから左サイドを抜け出しクロスを入れる。その後もマンUが厳しくプレスをかけ、序盤はマンUペースで進行する。香川もよくボールに絡む動き。7分には右SHバレンシアからのパスを左SBエブエに展開。ピッチ全体がよく見えて、ダイナミックな展開を演出する。10分には香川のドリブルから中へパス。ルーニーミドルシュートを放つ。
 その後、アーセナルも次第に押し返してきて互角の展開になるが、フィル・ジョーンズをCHに上げて、キャリックと組んだ中盤の守備が厳しく、アーセナルはなかなか攻撃の形を組み立てられない。24分には左SHカソルラから右SHラムジーへのスルーパスを香川がカットする。
 そして27分、左サイドから香川のスルーパスに抜け出したルーニーがクロスを入れると、ファンペルシーと競ってCBフェルメーレンがクリア。ルーニーが蹴った直後のCKにファンペルシーが飛び込んでヘディングシュート。先制ゴールを突き刺した。
 アーセナルの初シュートはようやく36分。右SHラムジーのクロスからCFジルーがヘディングシュートを放つが、枠を大きく外す。終了間際、ウェストブロミッチの入れたクロスにGKデヘアとCBビディッチが激突し、首を捻ったビディッチがそのまま退場していった。大丈夫か? 後半始めからCHクレバリーに交代。P.ジョーンズをCBに下げた。
 すると後半に入り、アーセナルが反撃を強める。13分、右SBサーニャのクロスにOHエジルがシュート。だがサイドネット。マンUの守備のプレスが弱まらず、アーセナルがなかなかチャンスをつかめない。15分、CBジョーンズのフィードを左SH香川がヘッドでつなぎ、CFファンペルシーの落としからOHルーニーがシュートを放つ。
 アーセナルは16分、CHフラミニに代えてウィルシャーを投入。22分、CHアルテタにCFファンペルシーがチェックをかけてボールを奪い、パスを受けた右SHバレンシアがドリブルで前進。OHルーニーがシュートを放つ。30分、CHクレバリーの縦パスを受けた左SH香川がそのまま走りこんだクレバリーにスルーパス。DFのブロックを香川が拾い、ドリブルで切れ込んでクロスを入れるがクリアされる。
 香川は33分、ギグスに交代。さらに40分にはファンペルシーをフェライニに交代。守備を固める。対するアーセナルは33分、カソルラに代えてベントナー、37分アルテタに代えてグナブリーを投入するが、ゴールが遠い。最後までマンUのプレスが落ちずに守りきり、首位アーセナルに勝利を挙げた。
 香川先発の効果と思いたいが、これで3連勝。ファンペルシーとルーニーとの連携もよく、スムーズにパスが回り、攻守のバランスがよくなった。昨シーズンも強豪チーム相手には出場機会が少なかった香川だが、この勝利でこれからは主力組として先発出場することを期待したい。ブラジルW杯に向けても、ようやく明るい日差しが見えてきた思いだ。