とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

好ゲームの末、セレッソが手堅いサッカーでサンフレッチェに競り勝つ。

 Jリーグ第32節は2位以下のレッズ、サンフレッチェアントラーズが揃って敗戦。俊輔が復帰したマリノスジュビロに勝利して優勝まであと1勝と迫った。5位セレッソが3位サンフレッチェを破ったゲームを観戦した。
 序盤は両チーム守備意識高くがっちりと守り合う。6分、CH青山のロングフィードにCF佐藤が抜け出しシュートを放つもGKキムジンヒョンの正面。セレッソも7分、CF柿谷がCH山口とのワンツーからシュート。9分、やはりCH青山からのフィードにCF佐藤が飛び出すが、GKキムジンヒョンが抑える。12分、左SH南野のミドルシュートのこぼれをCH扇原がシュートするが、枠に入らない。
 お互いがっちり守り合う中で、サンフレッチェは遠目からCF佐藤を狙うロングパス。セレッソはOH柿谷が中盤に降りて短いパスをつなぐが、なかなかシュートチャンスをつかめない。13分、FW高萩のシュートはGKキムジンヒョンの正面。16分、左SB丸橋のクロスにCB山下のヘディングシュートはGK西川がファインセーブで弾き出す。19分、CH山口がドリブルで前に運び、OH柿谷から左に展開。左SH南野のクロスに右SHエジノがヘディングシュート。22分、FW高萩のフィードから右WBミキッチが上がり、CF佐藤へのクロスもCB藤本がクリアする。
 さらにサンフレッチェが攻める。27分、CH森崎和幸の縦パスにFW石原がうまくDFを抑えて反転からシュート。GKキムジンヒョンの正面。34分、高萩のCKにCB塩谷がミドルシュート。41分、セレッソのCB藤本が筋肉系の故障で茂庭に交代する。42分、FW高萩のアーリークロスにCF佐藤とDFが競り合い、こぼれ球を左WBファンソッコがミドルシュート。前半は遠目から攻めるサンフレッチェの方がシュートの数は多かったが、お互いしっかりと守り合う拮抗した内容だった。
 後半に入るとセレッソが前への圧力を強めてきた。3分、CF柿谷のドリブルから戻したボールにCH山口がミドルシュートサンフレッチェも巧いプレーでチャンスを作る。5分、CH森崎の縦パスをFW高萩が足先でチョンとコースを変えて、CF佐藤が走り込む。シュートはわずかにポストの左。
 膠着状態が続いたが7分、セレッソが縦のポジションチェンジからチャンスをつかむ。左SB丸橋の縦パスをCF柿谷が戻って受けて左SH南野にパス。丸橋はそのまま最前線へ。南野がCHシンプリシオに預けて前に進むと、シンプリシオからのパスを受けてさらに縦へ。これを受けて落としたのが左SB丸橋。その間に前に進んだシンプリシオがCF柿谷のスルーパスに抜け出してシュート。柿谷にDFの注意が向く中で、スルスルとシンプリシオが前に出てサンフレッチェDFの隙を突いた。見事な連係プレーでセレッソが先制した。
 勝ち越されたサンフレッチェは反撃を強める。16分、左WBファンソッコに代えて山岸を投入。だがセレッソも19分、左SH南野に代えて楠神を投入。カウンター攻撃に威力を加える。22分、カウンターからCHシンプリシオが前に運び、右SHエジノのスルーパスにCH山口がシュート。
 サンフレッチェは26分、CH森崎のドリブルからCF佐藤のスルーパスにFW高萩がシュート。しかしGKキムジンヒョンの正面。28分、直接ゴールを狙った高萩のCKもGKキムジンヒョンがパンチングで弾き出す。そしてカウンター攻撃。30分、左SH楠神がドリブルで運び、クロスにCH山口がシュート。31分にはCB塩谷のフィードをFW高萩が石原に向けて落としたところに、CH山口が寄せてクリア。さらに32分、左WB山岸のスルーパスに左サイドを駆け上がったCB水本のクロスをCF佐藤の前でCB山下がクリア。セレッソの守備意識が高い。
 35分、サンフレッチェはCB千葉に代えて野津田を投入。超攻撃的な布陣。対するセレッソは右SHエジノに代えて杉本を投入。サンフレッチェがチャンスをつかむが、シュートが決まらない。35分、CH森崎の縦パスをFW高萩、CF佐藤とつなぎ、落としたボールにCH森崎がシュート。枠を外す。39分、左WB山岸のクロスをFW高萩がヒールで前につなぎ、佐藤とDFが競ってこぼれたボールを高萩がワントラップ。しかしシュートに入る前にGKキムジンヒョンが抑える。41分、FW高萩のオーバーヘッドクロスをCH青山がシュート。枠を外す。41分にはCF柿谷のパスを右SH杉本が落とし、CHシンプリシオがシュート。セレッソの攻撃力は怖い。
 45分、CF佐藤が落としたボールにCB水本がシュート体勢に入るが、CB茂庭が身体を張ってクリア。守備も集中している。サンフレッチェは疲労困憊。アディショナルタイムにはセレッソがきれいなつなぎからキープで時間を使い、結局そのままタイムアップ。セレッソが見事なサッカーで勝利を挙げた。
 これでセレッソアントラーズをかわして4位浮上。3位サンフレッチェとの勝点差は1となり、ACLが視野に入ってきた。一方、サンフレッチェマリノスとの勝点差が5に開き、いよいよ苦しくなってきた。ACL出場権を賭けた3位争いが混沌。残り2ゲーム。いよいよ最後の佳境が始まる。