とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

勝てるゲームだったトットナム。マンUはウェルベックのわがままに乱されて集中力を欠いたみたい。香川はがんばっていたのにね。

 前節マンチェスター・シティに0-6と完敗したトットナム。対するマンUはミッドウィークのCLでレバークーゼンに5-0の圧勝。両者の勢いを考えると、まさかこんなゲームになるとは思わなかった。
 マンUファンペルシーが負傷欠場3ゲーム目。このゲームもルーニーのワントップ、香川がトップ下で先発した。序盤からホームのトットナムが積極的に攻めていく。マンUはようやく5分、左SBスモーリングの縦パスをOH香川が落とし、左SHウェルベックが右に展開。香川が抜け出しクロスを入れるも腰が回り切らずゴールラインを割る。
 トットナムは11分、右SHレノンがドリブルで切れ込んでシュート。そして18分、OHパウリーニョの突破をCBエバンスが倒す。ゴール前で得たFKを右SBウォーカーが壁の下を通す強烈なシュート。ホーム、トットナムが先制した。
 その後もトットナムのプレスがさらに厳しくなり、ゲームの主導権を握る。21分、CKからCBドーソンがシュート。29分、DFからのフィードをCFソルダドが落とし、OHパウリーニョのスルーパスにCFソルダドがシュート。31分にはCFソルダドのスルーパスに右SHレノンが走り込み、シュートを放つ。
 マンUウェルベックに運動量が少なく、中に入って動かないため、香川が左サイドに回ってバランスを取る。ルーニーはやや下がり目に走り回る。そして32分、CHフィル・ジョーンズのクロスを右SBウォーカーがクリア。だがこのボールがOHルーニーへのクロスとなってシュート。一瞬のミスでマンUが同点に追い付いた。その後はマンUがやや押し返すが、ゴールまでは至らず、そのまま前半を終了した。
 後半もマンUに集中力が戻らない。お互いうまく攻撃を作れず、淡々と時間が過ぎていく。そして9分、CHサンドロがボールを持ってドリブルをすると、切り返してCHクレバリーを滑らしてミドルシュート。これが見事にゴール右隅に決まり、トットナムが2-1と突き放す。
 マンUは直後の10分、右SHバレンシアからのクロスを左SH香川が縦に入れて、OHルーニーポストプレーから左SH香川が抜け出す。シュートを放つが、DFがブロック。さらに12分、カウンターからOHルーニーがスルーパスを放つと、CFウェルベックが走り込む。GKロリスの手がわずかにウェルベックの足を払ってPK献上。ルーニーがゴール真ん中に蹴り込んで、またもマンUが追い付いた。
 その後はトットナムが20分、レノンに代えて右SHにタウンゼント、27分にはソルダドに代えてCFデフォーを投入して攻撃力を強める。マンUは28分、ウェルベックに代えてCFエルナンデスを投入。18分、左SBエブラのクロスはOHルーニーに合わない。トットナムも34分、右SBウォーカーがクロスを入れるが、右SHタウンゼントに届かず。
 マンUが押され気味のまま時間が過ぎる。後半44分にはCFデフォーの突破をCBビディッチが止めてPAの外側でFK。さらにCK、CK、FKと連続してトットナムが攻めたが、マンUのゴールは堅かった。結局、ゲームを通して終始押され気味だったマンUだったが、相手のミスに乗じて2得点。かろうじて引分けに持ち込んだ。
 香川はピッチ全体をよく走り回り、パスを引き出してはゲーム全体を動かしていくが、ウェルベックがほとんど走らないため、チャンスが作れない。最後はヤングとナニを投入し、ウィング突破を狙うがこれも不発。やはりファンペルシーがいないと得点力が大きく落ちる。負けなくてよかった。このゲームを観る限り、マンUの復調はまだまだだ。