とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サンフレッチェ、Jリーグ連覇おめでとう! 石原の2ゴールで優勝を引き寄せた。

 首位マリノスか、2位サンフレッチェか、どちらを先に観ようかと迷ったけど、やっぱりより好きなチームということでサンフレッチェ戦を観ることにした。3位アントラーズとの対戦。勝つしか優勝はないゲームだが、勝てばマリノスが引分けでも逆転できる。マリノスにすれば絶対勝たねばならないゲーム。勝つしかないサンフレッチェと勝たねばならないマリノス。精神的には追うサンフレッチェの方により余裕があったのではないか。
 一方、アントラーズは大量得点で優勝の芽があるとはいうものの、現実的にはほとんど無理。それよりも3位を死守するためには負けられないゲーム。アントラーズはホームながら序盤から慎重な試合運びでゲームに入っていった。
 4分、高萩のCKにCB水本がヘディングシュート。6分、右WBミキッチのクロスにCF佐藤がヘディングシュート。アントラーズは8分、野澤のCKにCF大迫がヘディングシュート。12分にはCH柴崎の縦パスから右SH野澤のループパスに大迫がヘディングシュート。GK西川がセーブした。
 サンフレッチェは15分、右WBミキッチのクロスにSH高萩がニアに抜け出し、クロスにSH石原が走り込むがシュートは打てず。お互いパスをつないで攻めていくが、ショートパスで裏を狙うアントラーズに対して、サンフレッチェは両サイドからのクロスやCHからのロングパスなど長いボールをゴール前に入れていく。お互いなかなかチャンスが作れない互角の展開が続く。
 そして34分、中盤のルーズボールをCH青山が抑えてSH石原にパス。落としたボールをSH高萩が絶妙なスルーパス。石原が走り込み、GK曽ヶ端をかわすループシュート。ついにサンフレッチェが先制点を挙げる。
 これでサンフレッチェに余裕が生まれた。後方でパスを回し、仕掛けてくるアントラーズをうまくかわすとカウンターで攻め込んでいく。そしてアディショナルタイムアントラーズからのパスをCB塩谷がCF大迫とうまく身体を入れ替えてボールを奪いドリブル。あわてて追った大迫が後ろから倒すと、2枚目のイエローカードが提示される。大迫、退場。アントラーズは後半を一人少ない10人で戦うことを強いられる。
 後半8分、CH小笠原のバックパスをCF佐藤が奪い、SH石原とDFが交錯してこぼれたボールにCF佐藤が抜け出しシュート。だがDFにブロックされる。アントラーズは10分、右SH野澤のスルーパスからOH土居がクロス。GK西川のパンチングをCH柴崎がボレーシュート。だがDFがブロック。12分にCFダヴィを投入すると、13分、野澤の早いCKにCFダヴィがヘディングシュート。だが枠に入らない。
 後半に入り一人多いはずのサンフレッチェだが、勝利への緊張感からか動きが重く、ミスを連発する。23分、佐藤に代えてSH野津田を投入。石原をCFに上げる。アントラーズは24分、土居に代えてSH本山を投入。23分、右SH野澤がミドルシュート。28分、CB山村のクロスにCFダヴィがヘディングシュート。だがサンフレッチェの守備は堅く、なかなかチャンスが作れない。30分には右WBミキッチに代えて清水を投入。
 するとサンフレッチェは35分、最終ラインCB千葉からパスをつないでいく。縦パスをSH高萩が落とすと、右CB塩谷がヘディングで前へ。これをSH野津田が落とし、CF石原がつないで野津田から左に展開。左WBファンソッコがドリブルで中に切れ込みシュート。DFがブロックしたこぼれ球をCH青山が拾い、今度は右に展開。右WB清水のクロスにCF石原がシュート。何と最後尾から最前線まで、パスをつないでついに追加点を挙げた。いかにもサンフレッチェらしいゴール。
 その後は長いアディショナルタイムの間に、今シーズンで引退の中島を投入。終了間際に本山の切り返しからのミドルシュートがあったが、GK西川がファインセーブ。そしてタイムアップ。サンフレッチェが2-0と勝利した。と、静まり返るスタジアム。マリノスの結果を待つ。そして爆発! サンフレッチェが優勝だ!
 今シーズンはリーグ前半こそ好調に勝ち点を積み重ねたが、CF佐藤がきついマークを受けて昨シーズンほど得点が増えない。だが、CB塩谷の成長、CH青山が中心となり、野津田らの若手もいきいきとプレーした。マリノスとの首位決戦に敗れた時はもはやここまでと思ったが、33節、34節とサンフレッチェらしいゲームを見せて2連敗のマリノスを逆転。見事Jリーグ2連覇を達成した。お見事、森保監督。そしてサンフレッチェの選手たち、本当におめでとう。