とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

宮間対上尾野辺の10番対決はアルビレックスの勝利。GK一谷のスーパープレーもあって1点を守り切り、決勝進出を決める。

 皇后杯準決勝。湯郷ベルアルビレックスとレオネッサ対くノ一のどちらのゲームを観ようかと迷った。第1戦はたぶん湯郷ベルが勝つだろうと思ったら、アルビレックスが1-0で勝利。レオネッサ対くノ一も3-2と結果を先に知りつつ、前半15分まで観ていたが、レオネッサが押していく展開で何となくその後の内容がわかったような気がした。リードして奮闘するも守り切れず、最後はレオネッサが喜ぶゲームは今シーズン何度も観た。それよりはアルビレックスの戦いぶりを観た方が決勝戦が楽しみになるかと思い直して、途中から第1戦の録画を再生した。
 宮間と上尾野辺の10番対決。だがそれ以外は湯郷ベルの選手は知っていても、アルビレックスには知っている選手が少ない。中でも10月にアメリカからマッカーティー選手が加入していたなんて知らなかった。
 序盤、湯郷ベルがペースを握って攻めていく。6分、アルビレックスの左SB高村からFW松岡がボールを奪い、ドリブルで前進して右に流すと、右SH横山がDFをかわしてシュート。バーを叩く。CH宮間がポンポンとダイレクトでパスをはたき、ベルがパスをつないでいく。
 15分、アルビレックスはCH斎藤の落としから右SB小原のクロスにOH山崎がDFを背負いながらオーバーヘッドキック。GK福元がファインセーブを見せる。直後の16分、今度は湯郷ベルがCH宮間の縦パスから左SH中野がドリブル。右に流し、FW有町が抜け出すが、CB北原がブロックする。20分には右SH横山のクロスがDFに当たってこぼれたところを左SH中野がシュート。湯郷ベルが攻めていく。
 アルビレックスはようやく27分、DFからのフィードを左SH佐伯が受けて、OH山崎とのワンツーで左サイドを駆け上がる。ドリブルでDFの間を破って中に切れ込み、落としたボールにCH上尾野辺がシュート。わずかにバーの上。惜しい。直後の28分、ベルも左SH中野の縦パスをFW有町がポストになって左に流す。中野が駆け上がりクロスにCH宮間がミドルシュート。GK一谷がセーブした。
 お互い中盤で激しいつぶし合い。アルビレックスが次第に押し返していく。35分、CFマッカーティーから右に展開、CH上尾野辺がダイレクトでマッカーティーに戻すと、クロスに備えて下がったDFの寄せが遅れシュートを打たれる。DFが身体に当てる。直後の上尾野辺のCKにマッカーティーがドンピシャのヘディングシュート。だがわずかに枠を外れる。アルビレックスがペースを握って攻めていく。44分、ベルも宮間の低いライナー性のFKにあわやという場面を作ったが、前半はスコアレスのまま終了した。
 後半4分、右SH横山がFW有町とのパス交換から右サイドを抜け出し、クロスを受けた左SH中野がFW松岡と縦のパス交換からミドルシュート。GK一谷がスーパーセーブ。バーを叩いて外れていった。6分にはCB布志木のフィードをFW松岡が落とし、右SH横山がミドルシュート。これもGK一谷がセーブ。その後はお互い中盤の攻防が続く。CH宮間とCH上尾野辺がお互い取ったり取られたり。
 そして16分、左SH佐伯がドリブルで駆け上がり、クロスをCFマッカーティーが収めて、左サイドに回り込んだCH上尾野辺に落とす。シュートはいったんDFにはね返されるが、そのボールを右足でループシュート。一本目のシュートで前に出ていたGK福元の背後のスペースを突いたシュートは、GK福元が手を伸ばして何とか触ったものの弾き出せず、ゴールに吸い込まれた。アルビレックスが先制。
 その後しばらくはアルビレックス・ペース。20分、CH斎藤がOH山崎との縦のパス交換からCH上尾野辺にパス。左に展開して、左SB高村のクロスに山崎がシュート。GK福元がファインセーブ。すると湯郷ベルが反撃を開始する。22分、宮間のCKをCB宮崎が落とし、右SB加戸がシュート。右SH横山がコースを変えようとするが、GK福元が抑える。その後もCH宮間のスルーパスを中心に攻め立てる湯郷ベル。30分、左SH中野のミドルシュート。31分、CH宮間の縦パスから右SH横山がシュート。32分、左SB高村からCH高橋がボールを奪い、右に展開。右SH横山のクロスにFW有町がシュート。GK一谷がブロック。左SH中野のシュートは枠を外した。
 その後も湯郷ベルがロングボールを前線に放り込み攻め立てる。必死で守るアルビレックス。そのままアディショナルタイムに入る。2分、途中出場の右SH中川のクロスに同じく途中出場のFW山口がシュート。だがGK一谷がスーパーセーブ。右手一本で弾き出す。さらに3分、CH宮間のスルーパスにFW松岡が抜け出すが、シュートは枠を外す。最後までゴールが遠い湯郷ベル。最後まで必死に守るアルビレックス。そして4分間のアディショナルタイムが過ぎて、終了のホイッスルが響いた。1-0。アルビレックスが決勝進出を決めた。
 さて決勝戦はどうなるか。もちろん湯郷ベルよりも展開力と決定力のあるレオネッサだが、今大会のアルビレックスは神懸かり的。このゲームのように高い集中力で守り切り、上尾野辺を中心に自信を持ってプレーすれば、結果はわからない。この勢いのまま面白いゲームを見せてほしい。