とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

今更ながら、天皇杯決勝。おじさんパワー全開、マリノス完勝。

 毎年、天皇杯決勝は妻の実家への移動中でTVを観ることができない。今年はSAの大混雑もあり、ラジオすら聞くことができなかった。実家から帰ってようやく今朝になってゲームを観ることができた。新聞・ネット批評を読むとおり、リーグ戦の無念を晴らしたマリノスの完勝だった。
 序盤マリノスが積極的に攻めていく。サンフレッチェは中盤で無理にプレスをかけることはせず、OH俊輔をしっかりマークをして、後ろは5バックにして守っていく。マリノスは9分、右SB小林がドリブルで切れ込んでいく。マリノスは中盤での攻守の切り替えが速く、前から積極的にプレスをかける。特に右サイドからの仕掛けが目立つ。
 そして17分、右SB小林が積極的に仕掛けてドリブルでDFの間を切れ込んでいく。DFのブロックのこぼれをCF端戸が落とし、右SH兵藤がつないで左SH齋藤がミドルシュート。これが決まり、マリノスが早い時間帯で先制した。
 サンフレッチェもすぐに反撃する。19分、CH青山のフィードに右SH石原が抜け出しシュート。GK榎本が弾いてポストを叩く。しかし21分、俊輔のCKにCH中町がヘディングシュート。GK西川がファインセーブを見せるが、はね返りをCB中澤が頭で押し込んだ。マリノスが追加点。2-0とサンフレッチェを突き放した。
 ここからマリノスは守る。25分、左SH高萩のスルーパスに右WBミキッチが抜け出しクロス。だが飛び込んだCF佐藤の頭にわずかに届かず。マリノスはCB中澤の積極的な守備が目立つ。32分、CF佐藤のポストプレーに右SH石原が走り込み、横につないで左SH高萩、さらにCH青山のスルーパスに右SBミキッチが抜け出しシュート。だがGK榎本がファインセーブ。はね返りをCF佐藤がシュートを放つも、またもGK榎本がファインセーブ。マリノスが守り切る。
 40分、密集からこぼれたボールをOH俊輔が拾い、CH中町のスルーパスに右SH兵藤がシュート。わずかにポストの右。アディショナルタイム2分、OH俊輔のスルーパスに右SB小林が抜け出し、クロスに左SH齋藤がヘディングシュート。しかし枠を外す。前半はマリノスが2点リードで終えた。
 後半最初から、前半マリノスに自由にされた左サイドに、左WBファンソッコに代えて清水を投入。6分、左SH高萩の縦パスを右SH石原が頭で触り、CF佐藤が落として石原がシュート。わずかにポストの右。マリノスも12分、ルーズボールをCH冨澤が収め、CF端戸の落としから冨澤がミドルシュート。GK西川がセーブ。13分、直後のCKを俊輔が蹴る。GK西川の前に立ったCH中町がDFを引き連れゴール前を離れたスペースにCH富澤が飛び込む。OH俊輔のCKが直接ゴールを狙う。GK西川が何とかセーブしたが、2点目を踏まえたさすがマリノスらしいセットプレーだ。
 その後もマリノスの高いプレスが続く。CH青山や中盤に下がったSH高萩のところにプレスをかけられたサンフレッチェはなかなかCF佐藤やSH石原の前線にボールが入らない。ようやく両WBミキッチと清水からクロスを入れても、マリノスの高いCBの守備は堅い。30分を過ぎてサンフレッチェの運動量も落ち始めた。
 33分、佐藤と高萩に代えて、SHに浅野と野津田を投入する。35分、右WBミキッチが中に切れ込むドリブルからミドルシュート。CF石原が飛び込むが、わずかに触れず、GK榎本がキャッチ。44分にはCB水本のフィードをCF石原が落とし、左SH野津田がシュート。さらにアディショナルタイム5分、野津田のCKのクリアを左WB清水がボレーシュート。右SH浅野がヘッドでコースを変えるが、GK榎本がナイスセーブ。CH中町がクリアしてマリノスサンフレッチェの攻撃を完封。結局2-0でマリノス天皇杯優勝を決めた。
 前半の積極的な仕掛けから先制点、さらに追加点を奪って守り切る。いかにもマリノスらしいサッカーでマリノスが完勝。マリノスこそが2013年を代表するチームだということを印象づけた。
 サンフレッチェはその後、GK西川のレッズ移籍が発表された。ペトロビッチ監督が声をかけるのか、選手が次々とレッズに移籍していく。GKには成長著しい増田が控えているし、佐藤や森崎兄弟、青山に高萩らが残れば今シーズンも大丈夫だろうが、層の薄さは否めない。W杯の年に代表で抜ける選手が少ないことはせめてものアドバンテージか。代表が少ないと言えばマリノスも同じ。今シーズンもJリーグはこの両チームを中心に回っていくのだろうか。