とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マージーサイドダービーはリバプールが圧勝。エバートンはルカクの負傷が不運だった。

 今シーズン前半のマージーサイドダービーグディソン・パークで3-3のドロー。アンフィールドでの第2戦は、4位のリバプールを6位エバートンが勝ち点差1で追う状況の中でのゲームとなった。リバプールはCHルーカスが負傷欠場。ジェラードをアンカーで起用し、コウチーニョとヘンダーソンをトップ下で並べてきた。一方、エバートンはCBディスタンが負傷欠場。アルカラスとジャギエルカのCBコンビは初の組み合わせだ。
 2分、カウンターから右SHミララスがドリブルしてOHバークリーがミドルシュート。序盤、エバートンが攻めていく。だが直後の3分、OHコウチーニョのドリブルからDFブロックのこぼれ球をOHヘンダーソンがミドルシュート。GKハワードがナイスセーブ。ゲームは序盤から激しい攻防で始まった。
 8分にはOHコウチーニョのループパスに右SHスターリングが飛び出し、DFのクリアをCFスアレスミドルシュート。またもGKハワードがファインセーブ。リバプールがどんどんと攻めていく。15分、CFスアレスミドルシュート。17分、CHジェラードがミドルシュート。18分には左SHストゥーリッジのスルーパスに右SHスターリングが抜け出しシュート。GKハワードがファインセーブを見せる。
 そして21分、スアレスのCKにCHジェラードがネットに強烈に突き刺すヘディングシュート。リバプールが先制点を挙げた。しかしこの攻防の中でエバートンのCFルカクが足を痛めて、25分、ネイスミスと交代する。
 なかなか攻撃が機能しないエバートンだったが、31分、右SHミララスがドリブルで中に切れ込んで、落としたボールをCBジャギエルカが強烈にミドルシュート。GKミニョレがファインセーブ。弾いたボールをCHバリーがシュート。だが枠を外す。さらに32分、CBアルカラスの縦パスを受けて右SHミララスがドリブルからシュート。わずかにバーの上。エバートンがミララスを中心に必死に攻め込む。
 しかし33分、エバートンが攻め込んだ中盤でボールを奪うと、CHコウチーニョが受けて右SBストーンズが上がったスペースにスルーパス。左SHストゥーリッジが抜け出してシュート。リバプールがカウンターから追加点を挙げた。さらに35分、中盤深い位置でのFKをCBコロ・トゥーレが蹴ると、浅いCBラインの裏にストゥーリッジが走り込む。GKハワードが上がってきたところを絶妙のループシュート。これが見事に決まり、前半のうちに3-0と突き放した。エバートンのCBコンビのラインの統率が不安定。
 エバートンは後半頭から左SHピーナールに代えてオズマンを投入。パスとポジションチェンジでエバートンの攻撃にリズムが生まれる。4分、左SHオズマンがミドルシュート。GKミニョレがファインセーブで弾き返した。
 すると5分、MFからのバックパスを受けたCBジャギエルカがCBアルカラスにパス。しかし鋭くプレスをかけたCFスアレスがこのボールを奪いそのままドリブル。GKハワードの脇を鋭く抜くシュートで4点目を挙げる。さらに9分にはCHコウチーニョのスルーパスに右SHスターリングが抜け出したところを、飛び出したGKハワードが身体を投げ出し倒してしまう。PK献上。しかしハットトリックを狙ったストゥーリッジのシュートはバーの上に外した。
 エバートンも必死に反撃する。25分にはCHマッカーシーミドルシュート。GKミニョレがナイスセーブ。しかし直後のCKのクリアをOHコウチーニョが拾うと、そのまま前進。右にスアレス、左にストゥーリッジが走る中、左SHストゥーリッジにパスを出すが、DFに詰め寄られ、シュートは外してしまう。3点目が取れないストゥーリッジ。26分にはモーゼスと交代した。
 エバートンも32分、左SHミララスのドリブルから戻しのパスを受けたCHマッカーシーが上がってクロス。だがCFネイスミスが届かない。やはりルカクの負傷退場は痛かった。このままゴールを挙げられずタイムアップ。今シーズン2度目のマージーサイドダービーは4-0とリバプールの圧勝で終わった。
 ストゥーリッジがハットトリックを決め切れず、後半にはスアレスらと不穏な空気が流れたリバプールだったが、この勝利で首位との勝ち点差を7に縮めた。ルーカスの負傷もコウチーニョの活躍で不安を一掃。ダービーに勝利して首位追撃の態勢が整ってきた。エバートンはルカクの負傷が不運。ミララスの奮闘だけではゴールも遠かった。次節以降が心配だ。