とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

言っていいゴメンといけないゴメン

 アメリカではいくつかの州でアイムソーリー法が制定されていると聞く。事故などの際に安易に「I,m sorry」と言ったとしても、それで自らの非を認めたことにはならないとする法律だ。この法律が多くの州で制定されるようになったのはここ10数年のことで、それまでは事故を起こしても「I,m sorry」と言わない、謝罪しないというのがアメリカでは常識だったらしい。いや今でもそうかな。
 逆に日本人はすぐに「ごめんなさい」と言い過ぎる、自動車事故の時には気をつけてなどと言われるが、わが家でも私がすぐに「ゴメン」と言っては妻に叱られている。妻に言わせれば、「本当には自分が悪いと思ってないくせに、口だけで言うゴメンなんて聞きたくない」ということだ。
 妻に原因がある場合や、単に運が悪く妻の意に沿わない結果になったような場合にもついつい「ゴメン」と言ってしまうことが少なくない。例えば、赤信号に引っ掛かったり、妻が「腰が痛い」と言ったときなど、別に私のせいではないことはわかっているが、ついつい「ゴメン」と言ってしまう。
 たぶん、妻が常に気分よく過ごせるよう、できることはしてやりたいし、妻が悲しむような状態になったらば、原因はともかくとして自分に責任の一端があると感じてしまう。だからこその「ゴメン」だと言うのだが、納得してもらえない。恐妻家すぎるということか。
 それで最近はなるべく「ゴメン」と言うのを控えるようにしているのだが、先日、私のミスで妻に不具合を与え、思わず「ゴメン」と言ってから「ゴメンと言っちゃいけないんだっけ。ゴメンと言ってゴメン」と言ったら、「それは言っていいゴメン」と言われた。あ、そうか、僕のミスだもんね。「言っていいゴメン」と「いけないゴメン」。うーん、難しい。最近「ゴメン」と思うたびに混乱している。