とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

記憶の3要素。「覚える」・「貯め込む」・「引き出す」。私には「貯め込む」能力が欠如しているようです。

 先日TVのバラエティ番組で高齢期の記憶力の低下についてやっていた。東大生と高齢者が制限時間内に動物の名前をいくつ言えるか競ったところ、東大生の圧勝。ところが、直前の覚えたカードを別作業後に確認するゲームでは大差なかったという結果を元に、高齢者には、記憶に係る「覚える」・「貯め込む」・「引き出す」の3つの要素のうち、引き出す能力が衰えるという話をしていた。なるほど。
 しかし私は前にも書いたように、小学生の頃から物忘れがひどい。今は「引き出す」能力もだいぶ衰えているから、人の名前を思い出せないことも多いが、「引き出す」以前に頭が空っぽ。これはきっと「貯め込む」能力が欠如しているに違いない。
 TVではその続きで、普段から外国人客が多い浅草商店街の高齢者は記憶力の衰えが少ないという話題をやっていた。そう、私は英語も大の苦手。「dogはなぜdogと言うか」理屈はないから、英単語を「貯め込む」ことができなくて、頭の中に空欄が並ぶ文法だけが浮かんでいる。
 それでも人並みに大学進学ができたのは、数学の公式は忘れても公式を導き出す過程は覚えていたり、アナロジーや物語にすれば社会系の科目は何とか記憶の底から呼び出せるから。理科も理屈がわかれば大丈夫。
 人が説明することは理解できるからたぶん「覚える」能力は人並みだとは思う。そして目の前に要素が揃っていればもう一度組み立てることもできるから「引き出す」力もそれなりにある。問題は「貯め込む」力。頭をいくら叩いても何も出てこないので、素材が前にないと何も出てこない。
 これをパソコンに例えると、メモリーとCPUはそれなりだけど、ハードディスクの容量が決定的に少ないということ。でも今は外付けハードディスクやクラウドもあるから、「貯め込む」機能は外部化が可能となった。だから補助してくれる人がいたり、事前に準備できれば大丈夫なんだけど、人前でのあいさつなど、一人で立たされると頭が真っ白になってしまう。現在、その対策を検討中。来週の結婚式の来賓あいさつまでに改善策が見つかるといいのだけれど。