とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

新加入エルナネスがいい動きを示し、インテルようやく2014年初勝利。FW陣はいまだ目覚めず。

 昨日の羽生に続いて、今日は葛西の銀メダルで目が覚めた。10代だけでなく、40歳過ぎのおじさんもがんばっている。さて、サッカー中継が少ない中、ようやく先週行なわれたインテルサッスオーロのゲームを見た。今年になっていまだ未勝利のインテルだったが、降格圏内のサッスオーロに苦労の末、勝利してようやく初白星を挙げた。
 このゲームの目玉は、ミラン相手に4ゴールを挙げて得点王争い2位に浮上したサッスオーロのベラルディ。インテルでは移籍騒動の後、久し振りに出場したグアリンと移籍後初登場のエルナネスのプレー振りに注目した。
 序盤は互角の展開。だが次第にインテルが押し込み始める。20分、CHグアリンからのループパスをFWパラシオが落とし、CHエルナネスがミドルシュートグアリンがいつものように積極的なプレーを披露する。サッスオーロは24分、FWベラルディのFKに左SBアリアウドがヘディングシュート。セットプレーのキッカーも務め、サッスオーロの攻撃は若干19歳のベラルディがリードする。
 長友も積極的に攻撃に絡んでいくが、決定的なパスを出す場面はない。もう少し判断力と技術があればダイレクトでチャンスを演出できたのではというシーンもないではなかったが、安定感が長友の持ち味だし。
 32分、FWベラルディのFKがゴール右隅に飛ぶ。GKハンダノビッチが横っ飛びファインセーブ。さすがベラルディ。インテルも40分、サッスオーロの右WBロージに左WB長友がプレスをかけてボールを奪うと縦に長いフィード。FWパラシオが走り込み、ドリブルで持ち込んで落としたパスにFWミリートがシュート。決定的チャンスだったが飛び出したGKベゴロに当ててしまう。41分、CHグアリンのクロスにCHエルナネスがヘディングシュート。これはGKベゴロがキャッチ。そして42分、今度は右サイド、右SBジョナタンのフィードにFWパラシオが抜け出し、ゴール前フリーのFWミリートにクロス。だがミリートの前で中途半端なバウンドとなってコントロールし切れず、シュートは飛び出したGKベゴロにセーブされた。惜しいチャンスを続けざまに逃し、インテル未勝利の呪縛が大きいことを痛感する。
 後半に入りまたFWパラシオが積極的に飛び出していく。そうして掴んだCKをエルナネスが蹴ると、CBサムエルがドンピシャ・ヘディングシュート。後半3分、インテルが待望の先制点を挙げた。
 10分、FWパラシオの落としからCHグアリンミドルシュート。積極的だが精度は低い。18分、CHエルナネスのクロスをGKベゴロが弾くと、右SBジョナタンがミドルシュート。20分、CHエルナネスのドリブルからスルーパスにFWミリートが抜け出しシュートを放つが、GKベゴロがセーブ。インテルが攻めていくが、なかなか追加点が挙げられない。21分にはFWミリートを諦め、ボッタに交代した。
 26分、CBフアンのフィードにFWパラシオが抜け出し、クロスにCHエルナネスがシュート。エルナネスはよく周りも見えて、ゲームを作る動きを披露した。積極的にシュートも放ち、初出場ながら今後に期待ができるプレー振りだった。
 35分、CBサムエルのケガでカンパニャロを投入。長友がまたキャプテンマークを腕に巻く。39分にはアンカーのクズマノビッチに代えてテデールを投入。守備を固める。ミッシローリ、フローロフローレスと攻撃的な選手を投入し必死に反撃するサッスオーロに対して、インテルは最後まで集中した守りを見せる。アディショナルタイムにはCHグアリンミドルシュート。さらにFWボッタのミドルシュートインテルも反撃してタイムアップ。貴重な1点を守り切り、インテルがようやく2014年初勝利を挙げた。
 ゲームはここまで未勝利の苦悩を表すような煮え切らない内容だったが、勝利は勝利。これでインテルもようやく前に向って進めるのではないか。特にエルナネスの加入が大きい。次節ではミリート、パラシオのFW陣の覚醒を期待したい。