とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドルトムントは速くて巧い。ニュルンベルク&清武は何もできず。

 ブンデスリーガ第23節、ドルトムントニュルンベルクのゲーム。清武のプレー振りとともに、最近のドルトムントのサッカーを観たいと思った。ブワシュチコフスキを始めケガ人が多く、首位バイエルンとは勝ち点差で大きく差を付けられたものの2位につけ、クロップ監督のサッカーは健在だ。
 前半4分、CFレバンドフスキのスルーパスにOHムヒタリアンがシュート。GKシェーファーがナイスセーブ。ゲーム早々からドルトムントがペースを握る。6分、CBパパスタソプーロスからのフィードに左SHグロスクロイツが走り込み、落としをCFレバンドフスキがスルーパス。左SBシュメルツァーのクロスを右SBピシュチェクがシュート。CFレバンドスキを中心にニュルンベルク守備陣を切り裂く。
 清武はトップ下にこだわらず、ピッチ全体を大きく動いて、時に中盤の底まで下りてきて何とかゲームを作ろうとするが、ドルトムントのプレスが速く、ことごとくパスをカットされる。17分にはニュルンベルクPA内でドルトムントのプレスに堪らずバックパス。ゴールに向うボールはGKシェーファーが受けざるを得ず、間接FKを献上する。これは何とかゴールライン上に並んだ壁でブロックした。
 その後も18分、CFレバンドフスキから右に展開、右SHオーバメヤンのクロスにOHムヒタリアンがシュート。GKシェファーがナイスセーブ。22分、左SBシュメルツァーミドルシュート。GKシェーファーがまたもファインセーブ。25分、ムヒタリアンが中に切れ込みミドルシュート。次々とゴール前に迫る。
 ニュルンベルクもようやく29分、CBパパスタソプーロスのパスを右SHドルミッチがカット、CFペクハルトがシュートを放つが、ポストにはね返される。ドルトムントはさらに35分、左SBシュメルツァーのクロスにCHシャヒンがヘディングシュート。45分、OHムヒタリアンのスルーパスをCFレバンドフスキが落とし、右SHオーバメヤンがシュート。前半はドルトムントが圧倒するも、ニュルンベルクもよく守り、何とかスコアレスのまま終えた。
 しかし後半も序盤からドルトムントが押し込む。そして6分、CHシャヒンのFKにCFレバンドフスキがヘディングシュート。GKシェーファーがいったんは弾くが、ゴール前に落ちてCBフンメルスが押し込む。ついにドルトムントが先制した。
 するとその後もドルトムントが圧倒する。9分、左SHグロスクロイツのクロスを右SHオーバメヤンがヘッドで落とし、OHムヒタリアンがヘディングシュート。これもGKシェーファーがナイスセーブ。シェーファーのプレーがなかったら、いったい何点取られていたことか。14分には左SBシュメルツァーニュルンベルクのパスをカット。縦パスに左SHグロスクロイツが抜け出し、クロスがDFに当たってこぼれたところをCFレバンドフスキがスルーパス。OHムヒタリアンが抜け出しネットを揺するが、わずかにオフサイド。しかしボールを奪ってからの切り替えの速さと迫力はすごい。
 そして19分、左SBシュメルツァースローインから右SHオーバメヤン、OHムヒタリアンとつなぎ、右サイドでフリーのCFレバンドフスキがコースを狙うミドルシュートドルトムントが追加点を挙げた。
 ニュルンベルクは23分、清武のCKからCHフランツがヘディングシュートを放つが、後半のシュートはこれくらい。28分にはOHムヒタリアンのスルーパスにCFレバンドフスキが抜け出し、落としをムヒタリアンがシュート。またもGKシェーファーがファインセーブ。そして38分、シャヒンのFKに途中交代ホフマンが抜け出して、キープから落としをOHムヒタリアンがシュート。これが決まり3-0と突き放す。ゲームはこのままタイムアップ。ドルトムントが格の違いを見せ付けた快勝だった。
 いや、楽しいサッカーを見せてもらった。清武も何とか抵抗しようとピッチを駆け回ったが、ポンポンとパスをつないでは走り回るドルトムントの前にただ走り回るだけ。ニュルンベルクは全く手も足も出なかった。たとえケガ人が多くても、これだけ質の高いサッカーを展開できるのはさすが。次はバイエルンのサッカーも見てみたい。