とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこスウェーデン戦はナイスゲーム。ここをベースに次のステップへ上積んでいきたい。

 アルガルベ杯決勝はドイツ相手に0-3の敗戦で終わったなでしこジャパン。まずは録画しておいたスウェーデン戦から観始めた。左SBに宇津木を入れた以外はほぼこれまでのベストメンバーで臨んだ日本。序盤からいいプレスをかけてスウェーデンを追い込んでいく。
 3分、CH澤のパスカットからCF大儀見が右に展開。右SB近賀の縦パスに右SH川澄が走り込んでクロスを入れる。10分にも右SB近賀の縦パスに走り込んだ右SH川澄がクロスを入れるが、CF大儀見にわずかに合わず、OH大野が走り込むがDFにブロックされる。直後のCKからCF大儀見がヘディングシュート。スウェーデンを自陣に押し込んでいく。
 16分、右SH川澄の落としから右SB近賀のクロスに左SH宮間がシュート。21分、宮間のクロスにCH阪口がヘディングシュート。日本は右サイドから再三スウェーデンの守備を崩していく。スウェーデンも26分、左SBスベンソンのクロスをFWシェリーンが落とし、FWヤコブソンがシュート。だがCB熊谷がしっかりブロック。日本は守備も集中し、スウェーデンにチャンスを作らせない。CHの守備、そして左SB宇津木とCB熊谷の連携もいい。
 28分、左SB宇津木のクロスを右SH川澄が落とし、CH澤がシュート。33分にはOH大野が中に切れ込んでシュートを放つ。35分、スウェーデンがCKからCBセンブラントがシュート。セットプレーは怖い。37分、日本も負けじとFKのクリアをCB熊谷がシュートを放つ。
 そして42分、FWヤコブソンの突破をCB岩清水が身体を入れて止めるとファールの判定。左サイドからのFKを左SHシェーグランがゴール前に入れると、CBセンブラントがドンピシャ・ヘディングシュート。押されていたスウェーデンが先制点を上げた。
 直後の43分にもOHフォルケンのスルーパスにFWシェリーンが抜け出してシュートを放つが、GK海堀がナイスセーブ。日本も44分、左SH宮間のスルーパスにOH大野が抜け出すが、GKシェーベリがセーブ。45分、今度はOH大野のスルーパスに右SH川澄が抜け出すが、シュートはポストにはね返された。前半押し気味に進めた日本だったが、セットプレーから一発。前半はスウェーデンが1点リードで終えた。
 後半に入り、左SBテーネブロ、CBイレステットと左サイドの守備を補強してきたスウェーデン。日本は前半と同じメンバーで戦う。後半4分、右SBサムエルソンのバックパスをCF大儀見が狙い、CBセンブラントに走り勝ってシュート。後半早々に日本が同点に追い付いた。するとまた後半も日本がよくプレスをかけてゲームを支配する。
 9分、右SH川澄のスルーパスにCF大儀見が抜け出すが、GKシェーベリにセーブされる。14分、バックパスをCF大儀見が拾い、落としを左SH宮間がミドルシュートスウェーデンは15分、FWヤコブソンに代えてルンド、CHセーゲルに代えてダルクヴィエスト。21分には右SBサムエルソンに代えてイェランソンが右SHに入る。日本も20分、澤に代えて岩渕を投入。2トップにして、右SHに大野、左SHに川淵と入れ替え、宮間をCHに下げる。さらに23分には右SBを有吉に交代した。
 23分、スウェーデンがカウンターからFWルンドのクロスに右SHイェランソンがヘディングシュート。日本も25分、FW岩渕の落としからCH宮間がミドルシュート。GKシェーベルがナイスセーブ。両チーム、勝越し点を狙って、次第にゲームが動き出す。
 32分、スウェーデンのFKが競った宮間の頭に当たってポストを叩く。はね返りのシュートはGK海堀がファインセーブ。さらに33分、左SBテーネブロのスルーパスにFWシェリーンが抜け出し、落としを右SHイェランソンがシュート。GK海堀がまたもファインセーブを見せる。34分、FWルンドから右に流し、右SHイェランソンのクロスにFWシャリーンがヘディングシュート。GK海堀がナイスセーブ。この時間帯、セットプレーからスウェーデンの攻勢に受け身に回る日本。だが集中した守備で何とか弾き返していく。
 38分、左SH川澄のバックパスをスウェーデンに拾われ、FWシェリーンがドリブル。CB岩清水がよくついていってシュートはGK海堀がセーブした。日本は40分、左SH川澄に代えて安藤を投入。すると43分、CH宮間の縦パスをFW岩渕が受けて、FW大儀見が落とし、岩渕がシュート。GKシェーベリのファインセーブに防がれた。
 その後も押し込んでいった日本は44分、CKの流れからCH宮間のクロスにスウェーデンが密集の中でハンドの反則。PK。これを宮間が落ち着いて決めて、ようやく日本が勝ち越した。45分には左SH安藤の積極的なシュートもあるなど、長いアディショナルタイムも落ち着いてしのぎ、2-1でスウェーデンに競り勝って決勝進出を決めた。
 アルガルベ杯テストマッチの色合いが強いので、成績にそれほどこだわってもしょうがないが、アメリカ、スウェーデンと互角に勝負できることを示したのは意味がある。さてここからどれだけ上積みできるか。このゲームではベースの確認と、熊谷・岩渕の成長、そして宇津木が完全にフィットしたことが大きい。さて次は決勝のドイツ戦を観てみよう。