とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

久し振りの生観戦。ナビスコ杯、グランパスは若手主体のチームで臨むも、レギュラー陣で揃えたヴァンフォーレに撥ね返される。

 ほぼ1年半ぶりの生観戦。瑞穂競技場へ行ってきた。ナビスコ杯初戦、ヴァンフォーレとの対戦。まず最初はヴァンフォーレの選手発表から。3-4-2-1の布陣で、阿部は左WBで先発している。その他のメンバーもほぼレギュラー・メンバー。水野がクリスティアーノと並んでOHで先発した。
 さてグランパスの先発発表。派手なヴィジョン映像に続いて、GK楢崎! 右SB森! ??森ってそういえばそんな選手もいたっけ! CB牟田!なるほど、CB大武!初めて生で見られるぞ。左SB佐藤! ??ああ佐藤はまだグランパスにいるんだ。 CH田口!リーグ戦では磯村に抜かれてるからな。 CH望月! ??ああそんな選手もいたな。 右SH松田! おおっ、MFでも起用か。 左SH矢田! ??矢田?そんな選手いたっけ?初めて聞くぞ! FWは永井と矢野。そうか矢野はFWで先発か。 それで控えもハーフナー・マイクや小屋松など、後はGK西村以外知らないぞ。ということで、ヴァンフォーレに較べて失礼なほど若手主体のメンバーだ。ああ、びっくりした。
 序盤は互角に戦う。というかヴァンフォーレもしばらく様子を見てきたということか。だが次第にクリスティアーノを中心にヴァンフォーレがペースを握り出す。10分頃はOHクリスチアーノが左サイドから切れ込んでミドルシュート。GK楢崎がキャッチする。グランパスも15分、中盤からパスがつながり、最後は右SH松田がミドルシュートを放つ。でも結局これが唯一、グランパスのパスが気持ちよくつながったシーンだった。
 ヴァンフォーレはダブルボランチでしっかり守り、攻めてはクリスティアーノを中心に仕掛けていく。一方、グランパスはトップ下でゲームを作る選手がいない。CHから縦パスを入れても、FW矢野のところで収められない。落としたボールはことごとくヴァンフォーレが拾う。右の松田と右SB森はそこそこ戦っていたが、左サイドは何度も右WB福田とOH水野に抜かれていた。一度CHからの縦パスに右SH松田が抜け出すシーンがあった。やはり松田はFWの選手。裏に抜ける動きには非凡なものを感じるが、彼を使う選手がいない。永井は消えていた。
 それでも若手主体でよく闘っていた前半だったが、30分、ヴァンフォーレの右サイドからのクロスが流れて、グランパスの右サイドに。だが、右SB森がうまくクリアできず、OHクリスティアーノが収めると、中に切れ込んできれいなミドルシュート。バーを叩いて、弾んで天井ネットへ突き刺さる。ゴール。ヴァンフォーレが先制した。
 グランパスも35分頃、右SB森のクロスに右SH松田がシュートを打つシーンがあったが、チャンスはそれだけ。後はひたすら守って前半を終えた。やれやれ。
 後半に入ってもヴァンフォーレに攻め込まれる。OHクリスティアーノ、CH新井、OH水野。何度もシュートを打たれるが、再三、楢崎が好セーブ。4点は救われた。グランパスの攻撃は相変わらず、ヴァンフォーレの中央を破れない。一度だけ永井がドリブルで突進するシーンがあったが、それも結局CBに止められた。ヴァンフォーレのCB山本が効いている。
 グランパスは22分、ようやくFW永井に代えて小屋松を投入。同時に右SB森を下げてOH青木を投入。佐藤を左CBに下げて3バックに変える。矢野を右SH。矢田を左SH。FWに小屋松と松田を並べる。OH青木と積極的にポジションチェンジをして攻めていく。前半よりは流動的で面白いが、ヴァンフォーレの4人の中盤が強力でCHから前になかなかボールが入らない。
 ヴァンフォーレは24分、CF盛田に代えて松本、26分、OH水野に代えて下田を投入。守備を固めてはCHマルキーニョス・パラナやOHクリスティアーノから縦パスが出て、CF松本がゴール前に走り込む。CB牟田や大武が何とか対応するが、グランパスはパスは回してもゴール前まで入っていけない。グランパスも39分、松田に代えて16歳杉森を投入。若手が必死にプレーしているのはわかるが、ヴァンフォーレの強力な中盤の守備にDFにボールを戻す場面が多い。結局このまま攻め切れずタイムアップ。ナビスコ杯初戦は0-1で敗戦した。
 もう少しレギュラー陣が先発するかと思ったが、楢崎と大武以外は一切ベンチにも入れない。そして後半途中から3バックにして攻めていく。西野監督らしい思い切った采配が見られた点が最大の収穫だ。若手陣にとってもゲーム経験があってこそ伸びる可能性が生まれる。それこそストイコビッチ監督にはなかった経験だ。それにしても、矢野はともかく永井の不甲斐なさはどうしたことだ。今のグランパスは彼を生かせるサッカーをしていない。移籍を考えた方がよさそうに思うがどうだろうか。宝の持ち腐れという感じがする。
 ま、何はともあれ、久し振りの生観戦は楽しかった。特に今回はカテゴリー1の最前線に近い席で、選手の動きがよく見えた。今度はできればレギュラー陣が活躍するゲームを観てみたい。