とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU完敗、ナショナル・ダービーを観る。やはりダメだわ、モイーズ監督。個人能力以外、組織的な攻撃の手なし。

 3連休というのに腰痛がひどく、ひたすら自宅で静養している。それなのに今週のJリーグは日曜日開催。香川が欠場したので見ずにいたマンUリバプールのナショナル・ダービーを観戦することにした。
 ミッドウィークのCL、オリンピアコス戦で3-0と勝利し、逆転で準決勝進出を決めたマンUだが、その前のリバプール戦では大酷評だった。確かにこうして観てみると、ホームながら宿命のライバルにほとんど何も抵抗できず完敗。まったくいいところがない敗戦だった。
 序盤3分、右SHヘンダーソンのスルーパスにFWストゥーリッジが抜け出してシュート。5分にはFWスアレスPA内にドリブルで仕掛ける。CHフェライニとCBジョーンズで何とかクリアする。リバプールはアンカーのジェラードの前に並んだ3人の中盤、右SHヘンダーソンとOHスターリング、左SHアレンの運動量が多く、厳しくプレスをかけていく。そしてパスがつながる。8分、右SBジョンソンが中に切れ込んでミドルシュート
 マンUは19分、左サイドから左SHヤヌザイが起点となってCHフェライニがクロス。DFに当たってファーに流れたボールをCFファンペルシーが拾ってシュート。これがマンU初めてのチャンス。両SHにマタとヤヌザイを置くが、ほとんどボールに触れない。サイドはリバプールの両SHアレンとヘンダーソンに支配されている。25分過ぎ位からマンUは両SHをポジションチェンジするが、状況は一向に変化しない。
 20分、FWスアレスのスルーパスにFWストゥーリッジが抜け出し、切り返してシュート。逆にリバプールはFWのコンビが確立している。28分にはFWストゥーリッジの縦パスをFWスアレスが落とし、左SHアレンがシュート。そして34分、FWストゥーリッジの大きなサイドチェンジを左サイドでFWスアレスが受けると、ダイレクトで抜け出すトラップ。思わず右SBラファエルの右手に当たり、ハンド。PKを献上。これをジェラードが確実に決めてリバプールが先制した。
 マンUも42分、右SBラファエルの縦パスをCFファンペルシーが受けて、一瞬フリー。反転してシュートを狙うが、DFがブロック。ファンペルシーにもキレが感じられない(もっともオリンピアコス戦ではハットトリックを決めたが)。44分、右サイドで右SHヤヌザイの縦パスに右SBラファエルが抜け出し、クロスにOHルーニーがシュート。GKミニョレがファインセーブ。初めて、マンUがチャンスらしいチャンスを作った。
 この調子でと思った後半立ち上がり。FWスアレスがCHフェライニのプレスを受けつつも粘って出したパスを右SHヘンダーソンがスルーパス。左SHアレンが走り込むと、CBジョーンズが倒して、またPKを与えてしまう。これをジェラードが決めて2点目。リバプールが突き放した。
 その後は必死に反撃するマンUだったが、リバプールが中盤の激しい守備とプレスで自由にさせず、逆にゲームを支配する。21分、スルーパスにCFファンペルシーが抜け出すが、オフサイド。シュートもサイドに外す。ようやく30分、OHルーニーが左サイドを突破、クロスにCFファンペルシーがヘディングシュート。ゴールにはまだまだ遠い。
 27分、OHスターリングに代えてコウチーニョを投入。マンUも31分、ようやくCHフェライニに代えてクレバリーヤヌザイに代えて左SHウェルベックを投入する。もっともその後も二人が活躍するシーンは見られない。32分、FWストゥーリッジがドリブルで突進。CBビディッチのスライディングで倒れ、またもPK。ビディッチは2枚目のイエローで退場となってしまう。ビデオで見る限り、足は届いておらずシミュレーション。でもその後、やはりPKになってもおかしくないシーンがあったからしょうがないか。このPKもジェラードが蹴ったが、今度はポストにはね返される。3点目ならず。
 それでもリバプールの圧倒は変わらない。38分、右SBジョンソンの縦パスに抜け出したFWスアレスがDFをかわしてシュート。GKデヘアがファインセーブを見せる。しかし直後の39分、今度はOHコウチーニョの縦パスにFWストゥーリッジがドリブルで中に仕掛け、シュート性のスルーパス。FWスアレスが抜け出してGKと一対一からシュート。今度こそゴール。3点目を挙げる。
 その後もOHコウチーニョミドルシュート、右SHヘンダーソンのミドルシュートと最後までリバプールが主導権を握る。ホームのマンUサポーターも大きな声援と拍手で反撃を後押しするが、ルーニーが孤軍奮闘するのみ。結局そのままタイムアップ。マンUがまさにホームで完敗した。
 その後のオリンピアコス戦では3-0で勝利し、モイーズ監督の首の皮もかろうじてつながったみたいだが、このゲームを観る限り、攻撃陣がバラバラ。ルーニーが一人がんばるが、マタもヤヌザイも全く攻撃に絡めない。個人能力で上回るオリンピアコスならば勝てても、組織的な攻撃が必要な相手では全く歯が立たない。やはり早く監督交代した方がマンUのためじゃないか。香川も泥船からは一刻も早く去るに如かず。