とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

最後に違いを見せることのできたグランパスがヴィッセルに勝利して3連勝。次につながるゲームだった。

 第4節、グランパスはホームでヴィッセルを迎え撃った。週半ばのナビスコ杯で先発した選手は楢崎と大武だけ。完全にターンオーバー制でレギュラー陣が先発した。
 前半6分、グランパスの小川のFKにGK山本がナイスセーブ。しかし前半8分、中盤でCHチョンウヨンがボールを奪うと、そのままショートカウンター。CFマルキーニョスを経由してOH森岡のスルーパスに右SHペドロ・ジュニオールが抜け出してシュート。ヴィッセルが先制した。ヴィッセルのCHシンプリシオとチョンウヨンが強力。グランパスのCB闘莉王と大武からの縦パスが攻撃的MFやFWに収まらない。
 ややヴィッセル優勢の展開だったが、16分、カウンターで左SH小川が前進すると、FW玉田が右に流し、CFケネディのクロスにCH磯村がミドルシュート。これが見事に決まり、グランパスが同点に追い付く。その後もしばらくグランパスが優勢。19分、FW玉田の落としからCHダニルソンミドルシュートグランパスがパスを回して攻めていくと、ヴィッセルも厚い中央の守備から反撃をする。お互い攻め合いの展開。
 31分、CHシンプリシオからCFマルキーニョスミドルシュート。32分、左SB本多からのサイドチェンジのパスを左SHに回っていたペドロ・ジュニオールがカットしてドリブル。最後はCFマルキーニョスがシュートを放つが、DFがブロックした。前半は一進一退。1-1で前半を終えた。
 後半3分、右サイドで右SH枝村がボールを奪うと、クロスにCFケネディが走り込む。CB岩波が倒してPKをゲット。しかしこれをケネディが外してしまう。直後のCKもケネディがヘディングシュートするが、叩きつけたボールがバーの上に弾む。6分、CHダニルソンのクロスにFW玉田が走りこむが、CB増川がクリア。グランパスが攻めていくが、ヴィッセルもよくブロックを作って守り、CHで奪ってはショートカウンターを仕掛ける。20分、CHシンプリシオのスルーパスに右SHペドロ・ジュニオールがシュート。GK楢崎がナイスセーブ。23分、OH森岡が右SHペドロ・ジュニオールにいったん預けて走り込み、パスを受けて切り返しからシュート。
 グランパスは20分、右SH枝村に代えて、ナビスコ杯でCHを務めた19歳望月を投入。トップ下でスルーパスやドリブルなど技術のあるところを見せるが、ヴィッセルの守備を崩しきるところまではいかない。お互いパスを回して隙を窺うが、しっかり守備ブロックを作って守る。ショートパスを回すヴィッセルに対してグランパスの方が長いパスも出して攻撃に変化をつけるが、お互い崩れない。
 すると35分、グランパスはFW玉田に代えて松田を投入。ヴィッセルも38分、左SH小川慶治朗に代えて松村を投入。お互い攻めのカードを切りあう。そして42分、右サイドのスローインからCFケネディが収めて、落としたボールに左SH小川がスルーパス。FW松田が抜け出して、CB岩波をかわす切り返しから寄せてきたGKとDFをかわして冷静に浮かしたシュート。ついにグランパスが勝ち越した。その後はヴィッセルも左SB相馬、OH高柳と投入するがグランパスもCH中村を投入して守り切りタイムアップ。グランパスが2-1で勝利した。
 ほぼ85分間を通じて互角の展開。お互いしっかりした守備とパスで攻め合った。だがグランパスの方が攻撃に変化をつけて、最後は勝負の松田投入。西野采配が光って3連勝を達成した。もちろんこれで喜ぶ状況ではないが、ストイコビッチ体制から一歩ずつ進化していることを感じる。次につながるゲームだった。