とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リトルなでしこ、世界一おめでとう!

 昨日の朝、ブログを書き終えてビデオの予約でもしようかとTVをつけたら、あれ? 緊急中継! リトルなでしこU-17決勝戦を放送していた。あわてて観始めたが既に前半18分が過ぎていた。しかも1-0で日本がリードしている。その直後にはOH長谷川が見事なターン。一旦ボールを奪われたが、戻ってきたボールに対して相手DFに身体を入れてスルーをして前を向く。そのテクニックに目を見張る。
 ダイジェストで見直すと、前半5分のゴールは、OH長谷川の落としに右SH松原がループ気味のミドルシュート。GKが弾いたボールがバーに当たり、はね返りに左SH西田が詰めてゴールに蹴り込んだ。ナイスゴール。その後にも、CH杉田のCKをCF小林がニアでヘッドで触り、GKが弾いてゴールに転がり込むシーンもあった。ただしCKが直接ゴールラインを割っていたとノーゴールの判定。
 さてゲームに戻ると、27分、OH長谷川のスルーパスにCF小林が抜け出し、クロスに長谷川がシュート。さらに30分、CH杉田の縦パスをCF小林がスルーパス。OH長谷川が抜け出すが、DFがクリア。こぼれ球に右SH松原が詰めるがシュートはDFにブロックされた。38分には左SH西田のキープからヒールで出したパスに左SB宮川が走り込み、抉っての落としに右SH松原がシュートする。
 スペインも何とかプレスをかけてくるが、日本のプレスの方がずっと速い。そしてなでしこ譲りのパスとアジリティですり抜けては攻めていく。内容的には日本が圧倒している。41分、スペインCKからの流れから右SBの選手がアーリークロス。CBの選手がヘディングシュートをするが、GK松本が落ち着いて処理をした。ゲームを通じてGK松本は落ち着いていた。DFとの連携もよく、ほとんどチャンスを作らせなかった。
 後半になっても同様に日本がペースを握って攻めていく。6分、OH長谷川から右に展開、右SH松原のクロスに長谷川がシュート。9分、スペインの横パスをOH長谷川が奪い、ドリブルで前にボールを運ぶと、右に流してCF小林がシュート。11分にはOH長谷川がDFを背負ってターン、前を向くと右にパス。CH杉田がドリブルで前に運び、スルーパスに長谷川が走り込んでシュートした。
 ところが16分、右SB遠藤が足を攣ってしばらく治療を行うが結局回復せず、CF児野に交代する。松原が右SBに下がり、さらに小林が右SHに下がる。交代で入ったCF児野は身体もあって、スペインDFに対して身体負けせず、堂々と互角のプレーをする。25分、左SB宮川のスローインをDFを背負って受けると、そのまま前を向いてドリブルからシュートを放つ。GKがナイスセーブ。
 守備の局面でも日本のDF陣は小柄ながら集中した守りで身体を張る。そして33分、スローインからCH杉田が中にパスを送ると、右SH小林のスルーパスにCF児野が走り込んで、GKと一対一から見事にシュートを決めた。これで2-0。41分にはFKからCF児野のクロスに右SB松原がシュート。バーを叩く。最後までスペインにペースを握らせることなく、そのままタイムアップ。なんと6連勝でU-17初優勝を飾った。
 猶本や田中陽子らで臨んだ4年前には韓国の前にPK戦で涙を呑んだが、その雪辱を果たす初優勝。高さや力では勝てないが、巧さは格段。このゲームでは長谷川が何度もすばらしいテクニックを披露したが、大会MVPにはCH杉田が選ばれた。
 おめでとう。6年後の東京オリンピックで彼女らがどれだけなでしこジャパンのメンバーに入っているかはわからないが、彼女らががんばることで全体的な底上げが期待される。猶本らと競い合って、さらに強いなでしこジャパンになってほしい。よくやった!リトルなでしこ