とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ヤング・グランパスが王者相手に必死に戦う。成熟度の差を見せ付けられたけど、気持ちは伝わった。これを糧に次の戦いに臨もう。

 6位グランパス対3位サンフレッチェのゲーム。グランパスは右SB田鍋が負傷。前節代わりに右SBを務めた牟田も負傷し、このゲームでは刀根が右SBに入った。CHは田口と磯村の若いコンビ。右SHにはルーキー矢田が入った。
 前半序盤からグランパスが積極的に攻めていく。そして6分、CB水本のバックパスを受けたGK林にCFケネディがプレスをかけてボールを突っかけ、ゴールに転がり込む。幸先よくグランパスが先制。
 サンフレッチェは8分、CH森崎和幸ミドルシュートサンフレッチェは左WBに柏が入った以外はいつものメンバー。反撃を試みるサンフレッチェに対して、グランパスが前線からよくプレッシャーをかけて守る。16分にはCH田口がミドルシュート
 しかし19分、サンフレッチェスローインからSS高萩がドリブルで前進、左に展開するとCF佐藤が右SB刀根をかわしシュートを放つ。ゴール。前半早いうちにサンフレッチェが追い付いた。
 その後は両チームよく攻め合う。23分、FW玉田がPA直前でFKを蹴るが枠を外す。サンフレッチェも24分、スローインからCF佐藤のスルーパスにSS高萩が走り込み、落としをSS石原がシュート。お互いペースを取り合う展開。36分、左SH小川がミドルシュート。38分にはCFケネディと右SH矢田の連携でグランパスがチャンスをつかむと、サンフレッチェも41分、PA前のFKからCB塩谷がミドルシュートサンフレッチェがワイドを広く使い、SS高萩やCHからの縦パスを組み合わせて攻撃を仕掛けるも、グランパスも集中した守りでゴールを許さず、ショートカウンターからFW玉田や右SH矢田が仕掛けていく。前半は互角の展開でハーフタイムを迎えた。
 後半に入り、グランパスが矢田を左SHにポジションチェンジする。すると1分、左SB本多から左SH矢田がつなぎ、CH田口の縦パスに矢田が抜け出してクロス。ケネディには届かなかったが、積極的に仕掛けていく。お互いパスをつなぎ、プレスをかけ合う。5分、CF佐藤から左に展開、左WB柏がドリブルで抜け出して、クロスに右WBミキッチがヘディングシュート。グランパスも6分、左SH矢田のクロスにCFケネディがヘディングシュート。9分、今度はサンフレッチェのCB塩谷がドリブルで前進し、SS高萩が左に展開、左WB柏がシュート。お互い攻め合う。
 そして11分、GK楢崎のゴールキックからつなぎをCB塩谷にカットされると、SS高萩が右に展開、右WBミキッチの横パスをCB塩谷が受けて、切り返しからミドルシュートサンフレッチェらしいDFの攻撃参加でサンフレッチェが逆転のゴールを挙げた。
 するとサンフレッチェの動きがよくなる。そして17分、CH青山から右サイドを鋭く切り裂く縦パスに右WBミキッチが走り込んでクロスを入れると、空いた中盤にSS石原が走り込んでミドルシュート。これがブロックに入ったCB闘莉王の腕に当たり、PKを献上してしまう。このPKを佐藤が落ち着いて決めて、サンフレッチェが3-1と突き放した。
 さらに20分、反撃を焦ってCB闘莉王が攻め上がった後のパスミスを拾われ、CH青山が左サイドでフリーの左WB柏にパス。抉ってのクロスにSS石原がニアに走り込んでシュート。4-1。ついに点差は3点差となってしまった。勝ち越されて焦って得点を許す悪い展開。チームの成熟度の違いを感じざるを得ない。
 サンフレッチェは24分、佐藤に代えて野津田を投入すると、グランパスも28分、ルーキー松田と小屋松を同時投入。小屋松がFW、松田は右SHに入る。すると29分、松田が積極的にドリブルで仕掛けてクロスを入れる。30分にはCB闘莉王の縦パスをCFケネディが落とし、闘莉王が走り込む。PA内で倒れるが、シミュレーションの反則。イエローカード闘莉王焦り過ぎ。サンフレッチェは32分、高萩に代えて浅野を投入する。
 グランパスは37分、CB塩谷と接触したFW小屋松が膝を負傷。出場直後に右SH枝村との交代を余儀なくされる。38分、CH田口のフィードを追いかけたFW松田がボールキープから仕掛けると、CH森崎が堪らずファール。これがギリギリPA内の判定でグランパスがPKをゲット。ケネディが落ち着いて決めて2点差に追いすがる。
 サンフレッチェも40分、右WBファンソッコを投入し守備を固めると、41分にはファンソッコの戻しからCH青山がミドルシュート。そして43分、攻めを焦るCB大武の縦パスをCH森崎がカット、そのまま前進して左に展開。SS浅野のクロスにSS野津田がシュート。ついに5-1と突き放す。
 それでも松田の積極的なプレスや仕掛けに勇気をもらい反撃を試みるグランパス。45分、CKからCFケネディのヘディングシュートはわずかに枠を外す。アディショナルタイムには闘莉王がFK。しかし決まらない。逆にSS浅野にシュートを打たれるが、GK楢崎がナイスセーブ。最後まで攻め合うゲームが続いたがついにアディショナルタイム4分が終了。サンフレッチェがアウェイで2-5の圧勝で昨年王者の実力を見せつけた。
 それでも松田を代表に、グランパスの若手陣の健闘が伝わったゲームだった。若手を率いて闘莉王もがんばっていたが、こちらはやや空回りの印象。逆に反撃に前へ出ていった隙を突かれてゴールを許す。やはり成熟度はサンフレッチェが一枚も二枚も上。後半はその実力差が出てしまった感じだが、若手のがんばる気持ちはサポーターに伝わった。後半は疲れが出て集中力が一時的に途切れたかも知れない。しかし一歩ずつ勉強だ。いい経験を積んでいる。観て楽しいサッカーをやっている。この調子で一歩ずつ、勝利に近付いていってほしい。今はまだ実力を蓄えている途中だ。成長しろ、ヤンググランパス