とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベガルタレディースが会心のゲームで勝利。レオネッサ開幕2連敗。

 開幕戦でレッズレディースとの熱戦の末、敗戦を喫したレオネッサ。よもやベガルタレディース相手に連敗するとは思わなかった。どんなゲームだったのか。興味を持って観始めた。
 開始2分、CH上辻のパスからCF小野がドリブルで運びシュートを放つ。序盤からベガルタが積極的だ。7分、CH上辻のFKはわずかにバーの上。さらに11分、DFからのフィードを受けたOH高良がスルーパス。CF小野が抜け出しシュートを放つ。
 レオネッサの攻撃陣は前節と同じ、CF高瀬に右SH田中、左SH京川。前節ケガで交代した南山に代わってルーキー増矢がトップ下を務める。だがこの4人の攻撃陣の距離が遠く、うまくつながらない。逆にベガルタが組織的な守備でプレスをかけていく。
 20分にはGKからのボールを受けたCH澤にCF小野がプレスをかけてボールを奪い、右SH田原が左SB渡辺のマークを抑えてロングシュートを放つ。力強く積極的だ。レオネッサの初シュートはようやく25分。中盤深い位置からのCH中島のFKをCF高瀬がフリックして、左SH京川がシュート。だがGK齋田がナイスセーブでゴールを許さない。
 その後、しばらくレオネッサ・ペースで攻めるが、ベガルタも集中力高くよく守る。中でもCH川村がよくがんばっている。33分、左SB渡辺のクロスを左SH京川が受けて反転してミドルシュート。だがわずかにポストの右に外れる。逆にベガルタは41分、OH高良がキープから右に展開。右SH田原のクロスにCF小野がヘディングシュートを放つ。レオネッサはCF高瀬が孤立。前4人の連携が取れない。中でも右SH田中には全くボールが渡らない。前半はほとんど消えていた。
 後半3分、CH澤がボールをキープしてパスコースを探すが、攻撃陣が全員前に張り付いて、パスの出しどころがない。仕方なくCBに戻してDFラインで右に回す。下がった右SH田中から中に入れたパスをCH上辻がカット。そのままショートカウンター。左に展開し、左SH安本のクロスにCF小野が飛び込む。ゴールはならなかったが、両チームの状況がよく表れた攻防だった。4分にはCH中島と競り合いつつ中に切れ込んだCH上辻がミドルシュート。ポストにはね返されたボールをCF小野が拾ってシュート。だがGK海堀がファインセーブを見せる。
 8分には左SB浜田のスルーパスに左SH安本が抜け出すが、何とかDFがブロック。10分、左SH安本のクロスをCF小野が受けて、DFをかわして右に流すと右SH田原がフリー。狙い澄ませたシュートを放つが、またもGK海堀がスーパーセーブ。海堀のスーパープレーがなければもっと早くゲームが決まっていただろう。
 レオネッサは13分、CH澤がミドルシュート。14分には左SH京川の落としからCH中島がミドルシュート。レオネッサのシュートはゴールから遠い。PA内に入らせてもらえない。その後もベガルタがペースを握って攻めていく。
 右SH田中からのパスがつながらないレオネッサは19分、伊藤に交代。積極的な仕掛けを見せるが、ベガルタの守備は集中している。21分、CF小野のキープから左SB浜田のクロスにOH高良が走り込む。何とかGK海堀が抑える。24分にはOH高良がミドルシュート。レオネッサのミドルシュートは苦し紛れだが、ベガルタミドルシュートは積極的に見える。
 レオネッサは26分、CH中島に代えて磯金を投入。守備的な中盤の運動量を増やし、伊藤や高瀬の個人突破で何とか局面を変えようとするが、なかなかベガルタの守備が衰えない。32分にはOH高良に代えてCF井上を投入。ベガルタは前に運動量をかけてあくまでゴールを狙う。
 37分、レオネッサはOH増矢に代えて右SH仲田を投入。伊藤を左SH、京川をOHに回す。ベガルタも右SHに嘉数を投入。そして43分、DFからの縦パスを受けたCF井上が前を向いてスルーパス。FW小野が抜け出し、冷静にゴールに流し込んだ。ゴール。ついにベガルタが先制した。そしてその後のレオネッサの猛攻をしのぎ切る。ベガルタが勝利。歓喜で飛び跳ねる選手たち。昨年は4連敗の相手に会心の勝利を挙げた。よくやった、ベガルタレディース
 一方でレオネッサが心配だ。昨年までの川澄、ゴーベルヤネズ、チソヨンがいなくなり、攻撃がなかなか形にならない。前節では何とか個人能力で2得点を挙げたが、このゲームではついにチャンスらしいチャンスを作ることもできなかった。かなりの重症だ。一から攻撃を作り直す必要がある。思いがけずレオネッサの不調でリーグは面白くなりそうだ。