とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプール、優勝プレッシャーでガチガチ。のびのびプレーのチェルシーがアディショナルタイムの2ゴールで勝利。プレミアリーグの優勝争いは最終盤で混沌状態となってきた。

 24年振りの優勝に向けて残り3試合。2位チェルシーとの首位決戦はホーム・アンフィールドでサポーターからネバー・ウォーク・アローンの大合唱を浴びて入場したリバプール。ケガ明けのストゥーリッジはベンチに置いたが、スアレスのワントップにコウチーニョスターリングの両SH。ほぼフルメンバーで首位決戦に臨んだ。
 一方のチェルシーは3日後のCL、アトレチコ・マドリード戦を控え、右SHサラーとCFデンバ・バが先発。オスカルはベンチにも入れず、ウィリアンも温存。左SHにシュルレ、OHはランパード。CHにマティッチとミケルを並べる守備的な布陣。CBにはリーグ初出場の20歳、カラスを起用した。
 序盤6分、左SBアシュリー・コールミドルシュートリバプールも9分、ジェラードのCKに右SBグレン・ジョンソンミドルシュートを放つ。リバプールは守備を固めるチェルシーの前に、これまで見せてきたキックオフ直後のラッシュを見せられなかった。
 11分、CFスアレスのクロスに左SHコウチーニョがシュート。サイドネットに外す。14分にはジェラードのCKがDFの選手に当たりあわやオウンゴール。ライン上でA.コールがブロックするも、CBサコが拾って逆サイドへ。CFスアレスのクロスにサコがボレーシュート。しかし枠を外してしまう。リバプール選手の動きが優勝プレッシャーの故か、どことなく硬い。一方、チェルシーの選手たちはのびのびと余裕がある。しっかり守ってカウンター。時間もしっかり使っていく。リバプールは得意のカウンターも見せられず、攻めてももう一つパスが合わない。
 38分、CHルーカスの縦パスをチェルシーのCHマティスがカット。D.バに渡し、ドリブルから右に流すと、右SHサラーが切れ込んでシュート。左SBフラナガンの手に当たるがハンドを取らない。リバプールは主審の判定に救われた。逆に41分、左SBアシュリー・コールのサイドチェンジを左SHコウチーニョがカット。クロスを右SHスターリングが落としCFスアレスがシュート。しかしこれが決まらない。
 このままスコアレスでハーフタイムを迎えるかと思ったアディショナルタイム3分、CBサコからDFラインに下がったCHジェラードへパス。トラップが大きくなったところをCFデンバ・バに狙われる。焦ったジェラードが足を滑らせる。悠々とD.バが前に運び、GKをかわしてシュート。前半終了間際、チェルシーが先制点を挙げた。ジェラード、痛恨のミス。
 後半に入ってもなかなかリバプールの反撃が思うように決まらない。13分にはルーカスに代えてケガ明けのストゥーリッジを投入する。14分、右SBジョンソンのフィードをチェルシーのCHミケルがヘディングでクリア。CHアレンがボレーシュートを放つが、GKシュウォーツァーがファインセーブ。
 守るチェルシーは15分、右SHサラーをウィリアンに代える。ウィリアンは時間を使うプレーに終始する。17分、CFスアレスの横パスを受けてCHジェラードがミドルシュート。直後、左SHシュルレのミドルシュートを浴びるが、GKミニョレがファインセーブで防いだ。21分、CHアレンがミドルシュート。22分にはCHジェラードがミドルシュート。だがGKシュウォーツァーの正面。29分、CHジェラードの強烈なミドルシュートがゴールを襲う。GKシュウォーツァーがファインセーブ。チェルシーの守備意識が高い。
 その後、リバプールチェルシーをゴール前に釘付けにして攻め立てる。だがチェルシーが守る。32分にはシュルレに代えてCBケーヒルを投入。3バックにして守備を固める。34分、CFスアレスのクロスにCHジェラードがヘディングシュート。GKシュウォーツァーの正面。36分、リバプールはFWアスパスを投入。チェルシーも39分、疲れの見えたCFデンバ・バに代えてフェルナンド・トーレスを投入。守る。
 アディショナルタイム2分、ショートCKからのクロスのクリアをCFスアレスミドルシュート。しかしGKシュウォーツァーがスーパーセーブ。そしてアディショナルタイム4分、SHストゥーリッジにプレスをかけると、苦し紛れのパスを右SHウィリアンがカット。F.トーレスに渡すともう前にDFはいない。悠々とドリブルで前進し、最後はGKをかわしてウィリアンにパス。チェルシーが決定的な2点目を挙げてダメを押した。2-0チェルシー勝利。
 3位マンCも勝利して、これで3チームが勝ち点3差の中に並んだ。しかもマンCは残りゲームが1試合多く、得失点差で8上回る。リバプールにとっては厳しい状況だ。これでプレミアリーグの優勝争いが混沌とした状況になった。次節マンCはCL出場圏内を狙う5位エバートンとの対戦。マンCにとってはこれが大きなゲームとなる。最終盤、プレミアリーグは目を離せない状況となってきた。