とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セレッソ、終始攻め続けながら、後半アディショナルタイムにようやく追い付く。やはりどこか不調なんだろう。

 ミッドウィークにはACLで決勝トーナメント出場を決めたセレッソ。だがJリーグではなかなか勝ち星が上がらず、現在11位。同じく不調の16位アルディージャと対戦した。セレッソは染谷をCBの真ん中に起用した3-4-3のシステム。フォルランをCFに長谷川と柿谷がシャドーストライカとして控える。対するアルディージャもこのゲームから同じ3-4-3でやってきた。今井・菊地・高橋をCBに並べ、右WB中村北斗、左WB渡部。片岡と増田がCHに入り、ズラタンのワントップに富山と家長がシャドーに入る。
 序盤アルディージャが攻め込む。8分にはSS家長がドリブルで仕掛け、クロスにCFズラタンがヘディングシュート。最初のうち、セレッソアルディージャの新システムに戸惑ったようだ。しかし10分過ぎにはそれも慣れてくる。10分、SS柿谷のロングフィードにCFフォルランが走り込むと、14分にはCH扇原のフィードに右WB酒本が抜け出してシュート。バーを叩く。16分にはCH山口がCFフォルランと縦のワンツー。スルーパスに抜け出してシュートを放つ。縦の飛び出しが鋭く、セレッソがペースを握る。
 アルディージャはSS家長がタクトを振るう。23分、SS家長の縦パスに左WB渡部が抜け出し、クロスにCFズラタンがヘディングシュート。だが枠に入らない。そのままゲームは膠着状態。それでも前半終盤にはまたセレッソがペースを取り戻し、攻め立てる。37分、左サイドを抜けたSS長谷川のクロスにSS柿谷が右足アウトでシュート。だがこれもバーに嫌われる。ゴールが入らない。前半はスコアレスのまま終了した。
 後半に入ってもセレッソ・ペースは変わらない。5分、CFフォルランのスルーパスにSS長谷川が抜け出すが、シュートは打てない。さらにCH山口のパスを受けてCFフォルランがシュート。GK江角がセーブ。7分、CH扇原のフィードを左WB丸橋が落とし、SS柿谷がシュート。しかしこれもGK江角がファインセーブ。8分、フォルランのCKのクリアをCH山口がミドルシュート。枠に入らない。
 劣勢のアルディージャは15分、SS富山に代えてチョ・ヨンチョルを投入。18分、CB高橋の縦パスをCFズラタンが落とし、SS家長がシュート。一方のセレッソも19分、SS長谷川に代えて南野を投入。次第にアルディージャがパスを回すようになるが、なかなかゴール前まで攻め込めない。そして後半25分、アルディージャがこのゲーム初めてのCKを得た。CKをCH増田が蹴るとセレッソDFの上を越えてきたボールにCFズラタンがヘッドで合わせる。ゴール。終始押されてきたアルディージャが先制点を挙げた。
 1点をリードされたセレッソは28分、CB藤本に代えて右SH杉本を投入。いつもの4-4-2に戻し、反撃を開始。38分、フォルランのFKは枠を外す。ロングボールをゴール前に放り込み、必死に攻めるセレッソだがアルディージャがことごとくはね返す。アディショナルタイム3分、左WB丸橋がミドルシュート。GK江角がスーパーセーブ。CKが続く。だがはね返すアルディージャDF。さらに4分。何度もはね返されたボールを何度も前線に放り込むCH山口。そして何本目のフィードだっただろう。CH山口が放り込むとSH杉本が抜け出してシュート。ゴール。タイムアップ寸前、ギリギリでセレッソが同点に追い付いた。よかった。ゲームは1-1、ドローに終わった。
 しかし終始攻め込むながら、どうしてこんなにゴールが遠いんだろう。柿谷に至っては依然ノーゴール。3バックにして攻撃の変化が乏しくなったか。フォルランと柿谷がマークされ、攻撃がCH山口の攻め上がりだけになっているかもしれない。引き続きGW中の連戦が続く。またGW後はACLベスト16の戦いも待っている。早くフォルランと柿谷が両輪が咲き誇るゲームを観たいものだ。まだセレッソの桜は3分咲き状態だ。