とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

後半アディショナルタイムで同点・勝越し。結局、泥臭いアルビレックスのサッカーがきれいなエスパルスのサッカーをしのぐ。

 9戦負けなし、1敗しかしていないが引分けが多く、首位との勝ち点差はわずか4ながら8位のアルビレックス。対するエスパルスは10位。4連勝のあと2連敗。今シーズン好調のCF長澤が負傷後、模索が続く。このゲームでは鍋田を先発させた。
 3分、左SH大前のFKが直接ゴールを襲う。GK守田がナイスセーブ。8分には右SBヤコヴィッチのクロスにFW鍋田がスルーして左SH大前がシュート。序盤はエスパルスに勢いがある。アルビレックスも9分、この日CHに入った小泉が中に切れ込んでシュート。DFに当たってこぼれたボールをFW岡本がシュート。しかし枠を外す。
 アルビレックスエスパルスの攻勢に対して球際を激しくプレスをかける。19分、左SBキム・ジンスのクロスをFW岡本がシュート。うまく当たらずFW川又の足元へ。シュートは枠を外す。25分には右SH田中亜土夢のFKからアルビレックスが攻め込む。が、エスパルスがよく守る。30分、CH小泉が中盤でカット、ドリブルで駆け上がり、右に流して右SH田中亜土夢のクロスに左SH成岡がシュート。しかしうまく当たらない。GK櫛引が抑えた。
 エスパルスはCH六平の動きがいい。特に攻撃の場面では六平から出る長いパスが攻撃を作る。一方アルビレックスは激しい中盤の守備からFW川又に合わせる攻撃。サイドを使いきれいに攻めるエスパスルに対して、アルビレックスの攻撃は泥臭い。カウンターで川又を走らせる。どちらも決定的なチャンスを作ることなく、前半はスコアレスで終えた。
 ところが後半に入ると一転、アルビレックスが押し込んでいく。6分、右SH田中亜土夢がドリブルで駆け上がり、右に展開。右SB松原のクロスにFW岡本がヘディングシュート。だがDFがブロック。9分にも右SB松原のFKにFW岡本がシュート。そして10分、エスパルスが攻め込んで左SH大前がボールをキープしたところにCHレオシルバが襲いかかりボールを奪う。そのままドリブルで前に運び、左SH成岡が左に展開。左SBキム・ジンスのクロスをレオシルバがFW川又とのワンツーでさらに前に運んで右へ展開。右SH田中亜土夢が切れ込んでDFを滑らせシュート。見事なカウンターからサイドチェンジでエスパルスのDFを翻弄し、アルビレックスが先制点を挙げた。
 13分、反撃をしたいエスパルスは左SB吉田に代えてCH杉山を投入。河井を左SBに移す。アルビレックスは15分、CH小泉に代えて小林。17分、田中のCKをGK櫛引がパンチング。これをFW岡本がシュートをするが、ライン上でCH杉山がブロックした。22分にはCF鍋田に代えて右SH村田。ノヴァコヴィッチをCFに上げる。だがこれでエスパルスの攻撃が低迷する。きれいにサイドを抜いてもクロスに合わせるのはノヴァコヴィッチ一人。決定機が作れない。逆にアルビレックスが攻勢をかける。
 23分、CHレオシルバから左に展開、左SBキム・ジンスのクロスにFW川又が走り込むが、届かず。26分、左SBキム・ジンスのフィードに左SH成岡が走り込み、クロスをFW川又が落とし、右SH田中がつなぐが川又がシュートを打てない。27分、左SBキム・ジンスのクロスのクリアをFW岡本がシュート。DFがブロック。28分、CKにFW川又がヘディングシュート。29分、CH小林の落としを左SH成岡がシュート。アルビレックスが押し込むが、どうしても追加点が遠い。このあたりがこれまで引分けが多かった原因か。
 エスパルスは39分、長身のFW廣井を投入し、前線にターゲットを作る。するとアディショナルタイム2分、CKからGK守田のパンチング・クリアをCH六平が前にフィード、CBヨンアピンがヘッドで落としたボールをCB平岡がシュート。ついにエスパルスが同点に追い付いた。4分にもSH大前のクロスにFW廣井がヘディングシュート。GK守田がナイスセーブを見せる。
 このまま引き分けかと思ったアディショナルタイム5分、DFからのフィードに走り込んだFW川又がクロスを入れると、戻ってきたCBヨンアピンがヘディング。これが無情にゴールに飛び込む。痛恨のオウンゴール。これでゲームが決まり、2-1でアルビレックスが勝利した。
 だが内容的にはアルビレックスが押していた。エスパルスはきれいなサッカーを展開したが、ゴール前がノヴァコヴィッチ頼み。やはり長澤の欠場が痛い。アルビレックスもシュートを打てども打てどもゴールが遠かったが、粘り強い守備からのカウンターで先制。そして勝越し点。泥臭いサッカーで勝利した。そして順位は5位。首位サガンとの勝ち点差はわずか3。Jリーグは大混戦だ。