とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

暑さの中、がんばったが、ゴールが遠い「くノ一」。

 Jリーグが中断され、W杯ムードが高まる中、なでしこリーグが再開された。先週、アジア杯に優勝したなでしこの面々もそれぞれのチームに帰って、リーグ戦に出場している。レオネッサは澤、中島、高瀬、海堀がアジア杯に出場。くノ一からは杉田がグループリーグ第3戦に途中出場した。
 先週半ばから突然の猛暑が続いている。日曜日も30度を超える中、ゲームが始まった。くノ一は浅野監督の下、プレッシング・サッカーを展開。昨シーズンからレオネッサには善戦をしている印象がある。この日も同様の熱戦が繰り広げられた。
 前半6分、右サイドのスローインからFW小川が落とし、CH那須の縦パスを今度はFW杉田が落とし、右SH櫨がミドルシュート。序盤、くノ一が攻勢をかける。11分には左SH堤から中にパス。FW杉田のスルーパスにFW小川が走り込みシュート。CB甲斐がかろうじて追い付きブロックする。
 くノ一は高い位置からプレスを仕掛け、奪ってはFW小川が積極的に走りこむショートカウンターで攻め込む。一方のレオネッサはくノ一のプレスに攻撃がなかなか形にならない。20分、くノ一のGK澤田のゴールキックがルーズになって、CB三宅がうまく処理できず、FW小川が抜け出すが、シュートはわずかにポストの左に外れた。26分にもCB三宅のまずい処理からFW小川が抜け出すが、ここはCB甲斐に止められた。
 レオネッサは25分、CB甲斐からのフィードに右SH京川が抜け出し、クロスにCF高瀬がヘディングシュート。レオネッサ、このゲームほとんど初めてのチャンスだったが、枠に入らない。32分には左SH中島のパスカットからOH増矢のスルーパスに中島が走り込み、クロスに増矢がシュート。GK澤田が正面で抑える。
 前半は高いプレスからショートカウンター主体に組織的に攻め込むくノ一に対して、レオネッサは個人能力の高さは見せたものの、大きなチャンスは作れずに終わった。
 後半に入るとレオネッサは増矢と中島のポジションをチェンジ。澤がアンカーになり、中島と南山が左右のCHとなって、増矢は左WGに開く。3分には中島のCKにCH澤がニアに走りこむ得意のヘディングシュート。さらに11分には左WGを伊藤に交代。次第にレオネッサが押し込む時間が長くなってくる。15分、後方からのフィードを受けて、CF高瀬がミドルシュート。16分、CH中島がうまくボールを持ち出してミドルシュートを放つ。くノ一も食らいついていくが、スタミナが心配。20分、右SH櫨に替えて小林を投入する。
 22分、レオネッサは右SB野口のクロスにCB三宅が飛び込むが、わずかに届かず、GK澤田がキャッチ。くノ一も23分、左SH堤のスルーパスに右SH小林が走り込み、ゴール前まで迫るが、シュートはGK海堀がセーブした。さらに24分、杉田のFKにFW小川がニアに走りこんでヘディングシュート。わずかに枠の外。27分には右SB宮迫のクロスにFW杉田が絶妙のシュート。だがGK海堀がファインセーブを見せる。どうしてもゴールが遠いくノ一。
 レオネッサは26分、京川に代えて伊藤を右WGに回し、左WGに仲田を投入。すると35分、右サイドの密集の中、CH南山からCF高瀬、右WG伊藤とパスをつなぎ、南山が抜け出すと、ゴール前にスルーパス。左WG仲田がDFを引き連れて走り込むと、空振りしたシュートの下を通り抜けてそのままゴールに転がり込んだ。ついにレオネッサが先制する。
 くノ一も37分、CH乃一から右に展開、FW小川のクロスをFW杉田がダイレクトでシュートを放つが、GK海堀がスーパーセーブ。結局、最後までゴールが遠かったくノ一が0-1でレオネッサに惜敗。暑さの中、最後まで豊富な運動量を見せてがんばったが、残念な結果に終わった。
 いよいよ暑さも本格化していくのだろうか。男子のJリーグナビスコ杯のグループリーグも終わり、W杯期間中の中断期間に入るが、なでしこリーグはこの暑さの中、また熱戦が始まる。そうは言ってもW杯が始まれば私もW杯が優先になってしまうが、なでしこリーグはW杯明けにはどんな状況になっているのだろう。次節はベレーザとレオネッサの対戦がある。まずはそれを楽しみにしよう。