とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コロンビアは相当に強い。日本があの強力なカウンターを止められるとは思えない。今大会はやはり南米の国の大会かな。

 週末少し暇があったので録画をしておいたコロンビア対コートジボワール戦を観てみた。コロンビアのゲームってこれまでしっかり観たことなかったからね。それで改めて確認したのはFIFAランク8位は伊達じゃないってこと。ギリシャコートジボワールも破ったチームだから強いのは当たり前だけど。
 それでも序盤は落ち着いた雰囲気で進んでいく。お互いしっかりリスペクトして無理に攻めていくことはない。既にギリシャと日本が2試合を終えて勝ち点1だから、既に勝ち点3を得ている両チームにとっては、無理に勝たなくてもいいゲームでもある。6分、コロンビアの司令塔OHロドリゲスが中盤の底近くまで下がって長いフィード。これに右SHグアドラドが走り込み、落としたボールをCFグティエレスがシュート。
 両チーム局面での競り合いが続くが、コロンビアの技術の高さ、アジリティ、そして速さに目を見張る。バルデラマの再来と言われるOHロドリゲスはピッチ広く動き回り、幅広くパスを操る。17分には右SHグアドラドがCFグティエレスとのワンツーで抜け出しクロスを入れる。その速いこと。スピードにびっくり。28分にはカウンターから右SHグアドラドが斜めの大きなパス。OHロドリゲスが走り込み、クロスにCFグティエレスが詰めるが、シュートミス。でもこの3人だけであっという間に相手ゴール前まで走り込み、シュートを放つ。
 コートジボワールも25分、CHティオテのミドルシュート。31分、右SBオーリエが中に切れ込んでのミドルシュートと攻めるが、コロンビアに比べればゴール前まで攻め込む機会は少なかった。前半は0-0で終わる。
 後半も静かな立ち上がり。コロンビアの左SHイバルボが積極的に前に出るが、コートジボワールの堅い守備にゴールが遠い。すると8分、イバルボに代えてCHキンテーロを投入。サンチェスをアンカーにCHを3人にして、ロドリゲスを左SHに回す。
 11分、ヤヤ・トゥーレのスルーパスにCFボニがオーバーヘッドシュート。だがうまく当たらない。14分、CHキンテロのスルーパスに右SHグアドラドが走り込み、角度のないところからシュート。GKバリーの手を弾き、バーを叩く。そして15分、コートジボワールがついにCFボニに代えてドログバを投入する。
 ところが19分、グアドラドのCKにロドリゲスがニアに走り込みヘディングシュート。これが決まり、コロンビアが先制点を挙げる。リードされたコートジボワールは22分、左SHグラデルに代えてカルーを投入。23分にはY.トゥーレのFKの流れから右SBオーリエがシュート。GKオスピナがナイスセーブ。
 そして25分、コートジボワールのCHセレ・ディエにプレスをかけた左SHロドリゲスがボールを奪うと、CFグティエレスのスルーパスにCHキンテロが走り込みシュート。あっという間にコロンビアが2点目を入れる。ロドリゲスは守りもしっかり行う。
 コートジボワールも28分、左SHジェルビーニョがドリブルで二人のDFに間を割って抜けると、もう一人抜いてGKのニアを抜くシュート。1点を返す。その後はコートジボワールが右SBオーリエから再三にわたりクロスを入れて反撃する。39分、右SBオーリエのクロスに途中交代CHボニがヘディングシュート。40分、CHボニのドリブルから右に展開、右SHジェルビーニョのクロスにカルーがシュート。コートジボワールが攻め込むが、コロンビアはCFドログバにCBジェペスがしっかりマーク。自由にさせない。そして44分にはカウンターからガラ空きのゴールへCHキンテロが超ロングシュート。GKバリーが戻ってセーブしたが、攻められてもゴールを狙うしたたかさ。そのまま時間を使ってタイムアップ。結局コロンビアが2-1で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。
 強い。FIFAランクは伊達じゃない。技術もさることながら、速さがすごい。そして中盤から後ろの守備も強い。日本が簡単に勝てる相手ではない。もちろん決勝トーナメントに備えてある程度選手を温存するなどの策は講じてくるかもしれないが、それでも勝つのは容易ではないだろう。そしてコートジボワールも負けたとはいえ、かえって自信がついたのではないか。ギリシャに簡単に負けるような気はしない。やはり日本がグループリーグ突破するのはかなり難しそうだ。とは言ってもやっぱり意地は見せてほしい。そして4年後に向けて課題をいっぱい抱えて帰ってこい。どの国もそうやって強くなってきたのだから。