とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

質の高い接戦。最後はメッシのドリブルで決めた。スイス、健闘も及ばず。

 アルゼンチン対スイスはお互い厳しいプレスで守り、攻め合う質の高い接戦。延長戦の末、最後に決めたのはメッシのドリブルだった。だがスイスもよく健闘した。ネットに顔を押しつけて呆然とするリヒトシュタイナーの顔が印象的だった。
 序盤、アルゼンチンがボールをキープしてチャンスを窺うが、スイスも中盤からのプレスが厳しく、お互いなかなかチャンスが作れない。16分、CFイグアインが右に流し、右SBサバレタのクロスをGKベナーリオがキャッチする。ようやくゴール前にボールが入った。
 25分にはメッシのFKにCFイグアインがヘディングシュート。スイスも28分、OHシャキリがドリブルでDFを抜いて、クロスに右SHジャカがシュート。だがGKロメロがナイスセーブする。29分、左SHディマリアのクロスを右SHラベッシがヘッドでつなぎ、CFイグアインのヘディングの落としをラベッシがシュート。GKベナーリオがセーブ。39分、今度はスイスがカウンター。シャキリから左に流して、CFドルミッチがフリー。だがループシュートは弱くGKロメロの腕の中に収まる。41分、OHメッシのドリブルから右に流して右SHディマリアがシュート。GKベナーリオがセーブ。前半はお互いきっちりと守って隙を見せない。
 後半2分、OHメッシから左に展開、左SHラベッシのクロスにCFイグアインが走り込むが、シュートはDFがブロック。スイスも5分、シャキリのFK。さらに6分、CHインラーのスルーパスにOHシャキリが抜けて、クロスにCFドルミッチがシュート。だが枠を外す。お互い積極的に攻め始める。
 するとゲームは次第にアルゼンチン・ペースへ。14分、OHメッシのドリブルから左SHラベッシが左に流し、左SBロホがシュート。GKベナーリオ、逆をつかれかけたが、何とかセーブ。17分にも左SBロホのクロスにCFイグアインがヘディングシュート。GKベナーリオが抑える。後半に入り、左SBロホが高い位置を取って積極的に攻撃参加をし、スイスを押し込み始める。
 スイスも21分、右SHジャカに代えてフェルナンデスを投入。ロホのサイドを抑えにかかる。22分、OHメッシのミドルシュートはわずかにバーの上。29分、アルゼンチンはラベッシに代えてFWパラシオを投入。すると30分、OHメッシのクロスにFWパラシオがヘディングシュート。33分にもOHメッシがドリブルで左に流れてシュート。GKベナーリオがファインセーブ。スイスが次第に守り一辺倒になってくる。37分にはCFドルミッチに代えてセフェロヴィッチを投入。アディショナルタイム2分、CHインラーのFKにCBシェルがヘディングで合わすが、枠を外す。厳しい攻防。だが前後半を終えて依然0-0。ゲームは延長戦に突入した。
 延長2分、ディマリアのCKにCBガライがヘディングシュート。GKベナーリオが抑える。4分、メッシのFKにFWパラシオがヘディングシュート。これもGKベナーリオがナイスセーブ。お互い疲れて中盤を飛ばしたカウンターの応酬。だがお互い守備は集中。最後の一線は越えさせない。延長前半終わりに左SBロホがケガでバサンタに交代。後半頭からはCHガゴに代えてビリアを投入。スイスも後半、足を攣った左SHメフメディに代えてジュマイリを投入する。
 4分、右SHディマリアのミドルシュート。GKベナーリオがナイスセーブ。そして延長後半13分、右SBリヒトシュタイナーにFWパラシオがプレスをかけてボールを奪うと、OHメッシに預ける。メッシはDFを十分惹きつけ、右へ展開。右SHディマリアのシュートは決まり、ようやくアルゼンチンが勝ち越した。ところがドラマはまだその先も続く。
 アディショナルタイム1分、スイスのCK、左SBロドリゲスが蹴ると、上がったGKベナーリオがオーバーヘッド。うまく当たらず逆サイドに流れると、OHシャキリのクロスに左SHジュマイリがヘディングシュート。ところがこれがポストを叩く。残念。その後もGKベナーリオは上がりっぱなし。最後はシャキリがPAすぐ手前でFKのチャンスをつかむが、キックは壁に当たり、そこでホイッスル。ゲームは1-0でアルゼンチンが勝利した。
 延長までもつれこむ接戦。それもPK戦も間近いと覚悟した延長後半1分でのゴール。さすがメッシ。スイスもさすがに疲れていた。リヒトシュタイナーにとっては痛恨のボールの奪われ方だった。無念。
 さあ、これで準々決勝はベルギーとの対戦。また楽しみな対戦カードとなった。アルゼンチンはメッシのチームだけど、それで最後は決め切る力がある。最後はメッシが何とかしてくれる。そんな信頼感が生まれつつある。