とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

攻め続けたベルギーが延長に入ってようやく先制点。しかしアメリカもあきらめない。ベルギー対アメリカは今大会最高の熱戦となった。

 ベルギーは19歳オリジがCFで先発。開始1分、OHデルブイネのスルーパスにCFオリジが抜け出しシュート。GKハワードがセーブする。その後も前半からお互い激しく攻め合うタフなゲームが続いた。アメリカも守り続けるだけでなく、早い切り替えから攻めていく。21分、CHジョーンズの縦パスを左SHベドヤが落とし、CFデンプシーがOHブラッドリーのポストプレーからシュートを放つ。
 だがベルギーの方がより攻撃的。23分、左SBフェルトンゲンがドリブルで上がり、OHデブルイネがシュート。26分、左SHアザールのスルーパスに左SBフェルトンゲンがクロス。29分、左SHアザールミドルシュートを放つ。
 前半20分過ぎから押し込まれていたアメリカだが、32分、右SBジョンソンがケガでイェドリンと交代。この間にほぼ全員給水を取ってゲームのリズムを変える。33分には右SHズシのCKからCFデンプシーがポストに入ってCHジョーンズがミドルシュート。しかしその後はまた次第にベルギーがパスをつないで攻め始める。アディショナルタイム1分、CFオリジのドリブルからクロスをOHデルブイネがボレーシュート。だがアメリカもしっかり守ってゴールを許さない。前半はスコアレスで終わった。
 後半2分、OHデルブイネのクロスに右SHメルテンスがヘディングシュート。GKハワードがファインセーブ。後半は前半以上にベルギーが一方的に攻め込む展開となってきた。9分、左SBフェルトンゲンのクロスにOHデルブイネとCFオリジが滑り込むが、届かない。11分、右SBアルデルバイレルドのクロスにCFオリジがヘディングシュート。バーを叩く。12分、左SBフェルトンゲンがドリブルで駆け上がり、OHデルブイネをポストにシュート。GKハワードがナイスセーブ。15分にはCFオリジのクロスに右SHメルテンスが走り込み、ヒールでシュート。ベルギーがどんどん押し込んでいく。だがアメリカも耐える。特にGKハワードがスーパーセーブを連発。ベルギーの前に立ちはだかる。
 ベルギーは15分、メルテンスに代えてミララスを投入。26分、右SHミララスのドリブルからこぼれたボールをCFオリジがシュート。GKハワードがファインセーブ。アメリカは27分、右SHズシをウォンドロウスキに交代。29分にはCFデンプシーがミドルシュートを見舞う。ベルギーもさすがに攻め疲れ。ややアメリカが持ち直す。かと思ったら、またベルギーの攻勢が始まった。
 31分、アメリカの右SBイェドリンがカウンターで駆け上がったところを左SHアザールが止めて、逆にカウンター。CFオリジのスルーパスに右SHミララスが抜け出しGKと一対一。だがこれもGKハワードが止める。34分、右SHミララスのドリブルからクロスをCHフェライニが落とし、左SHアザールがシュート。またもGKハワードが止める。40分、左SHアザールのドリブルからCFオリジが反転してシュート。GKハワードがスーパーセーブ。43分、OHデルブイネのスルーパスに左SHアザールが抜け出しシュート。これはサイドネット。45分、今度はCBコンパニーがパスカットから攻め上がり、OHデルブイネのクロスにコンパニーがシュート。だがこれもGKハワードに止められる。どうしてもゴールが遠いベルギー。ついに延長戦に突入した。
 延長に入ってベルギーは頭から、ついにCFオリジをあきらめ、ルカクを投入する。すると2分、右SHミララスの縦パスにCFルカクがDFを振り切って前に抜け出し、クロスにOHデルブイネがシュート。ついに、ついに、ついに、ベルギーがゴールを挙げた。これなら最初からルカクを先発させればよかったのに。7分にもCFルカクがミドルシュート。11分、左SHアザールの縦パスに抜け出したCFルカクがシュート。しかしまだまだGKハワードが諦めない。ナイスセーブ。14分、右SHミララスの突破からシュートもGKハワードがナイスセーブ。そして15分、左SHアザールからOHデルブイネのスルーパスにCFルカクが抜け出しシュート。今度こそ、ベルギーが追加点を挙げて、アメリカを突き放す。延長前半でベルギーが2ゴール。これで勝負は決まった。はずが・・・
 アメリカがあきらめない。延長前半アディショナルタイムに左SHベドヤに代えて19歳グリーンを投入すると、延長後半2分。OHブラッドリーのフィードに左SHグリーンが抜け出しシュート。アメリカが1点を返す。そしてこれで満足しない。3分、右SBイェドリンのクロスをCFデンプシーがヘッドで落とし、CHジョーンズがシュート。これは枠を外す。9分にはブラッドリーのFKから右SHウォンドロウスキがスルーパス、CFデンプシーが抜け出しシュート。だがGKクルトワがファインセーブ。ベルギーも守る。場内は大きなUSAコール。この応援に乗って13分にはジョーンズがミドルシュート。だが枠を捉えられない。アディショナルタイム1分の表示にクリンスマン監督が猛烈な抗議。だが結局このままタイムアップ。延長戦に入って熱く燃えたゲームは何とかベルギーが逃げ切って2-1。準々決勝進出を決めた。しかしけっしてあきらめないアメリカのプレー振りは強く心を打った。
 次の相手はアルゼンチン。ベルギーの攻撃力にアルゼンチンの守備陣はどこまで耐えられるだろうか。一方、メッシをコンパニーらがどこまで止められるか。攻撃力の争いになりそうだ。アルゼンチン対ベルギーも楽しみだ。