とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯観戦中に流れる「W杯優勝国決定」のNHK緊急速報は心底ムダ。絶対やめてほしい。

 W杯ブラジル大会が閉幕した。南米開催の大会での欧州勢初優勝。へそ曲がりの私は最後までアルゼンチンの優勝を願っていたが、実力的には大方の予想通り、ドイツが総合力で上回っており、何度かあったチャンスをGKノイアーの攻守に阻まれた後にはついに力尽きたという感じで、まあ順当な結果だったと思っている。
 それはさておき、TV中継が表彰式の直前で切れてしまったのは致し方ないとして、タイムアップの笛が響いてアナウンサーがドイツの優勝を告げているまさにその途中で、緊急速報のチャイムが鳴り、「ドイツW杯優勝」のテロップが流れた。
 「そんなん見てるし、知ってるでぇ」 日本のグループリーグ最終戦でコロンビアに敗れたときも同様に「日本、W杯、グループリーグ敗退」の緊急速報が流れたように記憶する。これって意味あるんだろうか。
 他の民放チャンネルで放送しているのならわかるが、まさにW杯中継をしているチャンネルで、しかもアナウンサーの声に被せてチャイムを鳴らす意味がさっぱりわからない。ひょっとしたらちょうどその時、朝食準備のために台所に立ってテレビを見ていない視聴者に注意を促すためだろうか。それでもW杯優勝決定はもうひっくり返らない事実だし、しばらくしてテレビを見始めたときに「ああ、決定したんだ」と分かればそれで十分ではないか。
 それとも、W杯優勝国に関するニュースは日本国民たるもの、即時で知っておかねばならない重要な事実とでも言うのか。地震速報ならまだしも、たかがW杯優勝決定ごときでどうして緊急速報を流すのだろう。
 地震速報も最近は遠く遠方の震度2程度の軽微な地震でも速報を流すことが多い。これも意味が分からない。せめて地震速報は震度4以上からにしてもらえないだろうか。犯人逮捕とか、ASUKA保釈とかでも速報が流れていたなあ。ホントどうでもいい。
 きっとこれは、万一速報しなかった場合にどう叩かれるか分からないから、なんでもかんでも報道しちゃえっていう責任回避のための行動か、はたまた、国民を緊急速報漬けにして注意が疎かになった隙に重要ニュースを緊急速報しようという魂胆のための準備行動か、そのいずれかに違いない。そうではないというなら、無意味な緊急速報は極力避けてほしいと思う今日この頃だ。