とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サンフレッチェの攻撃力が爆発。佐藤、高萩、柏、皆川、森崎浩司と多彩なゴールでレイソルを粉砕。

 W杯中断をはさんで、4ゲーム勝ちなし。7位まで順位を下げてしまったサンフレッチェ。第16節の相手は6位レイソル。お互い3-4-3の同じ布陣で好守がお互い同人数となり、それがゴール数の多いゲームとなった要因だろうか。
 前半4分、サンフレッチェの左WB柏が切り返しからクロスを入れると、CF佐藤が抜け出してボレーシュート。GK菅野がファインセーブを見せるが、DFラインが緩い。先制はレイソル。13分、CFレアンドロポストプレーから左WB橋本が中に入れると、右SH工藤がCB水本をかわしてシュート。一旦はポストに当たるが、はね返りを工藤が押し込んだ。ゴール。
 13分にはCH大谷の縦パスをCFレアンドロが落とし、大谷がミドルシュート。14分にもCFレアンドロの縦パスを左SH狩野が落とし、レアンドロがシュート。お互いDFラインで好守同数となって、ゴール前でポンポンとボールが回る。この時間帯、レイソルが攻めていった。
 しかし22分、CB塩谷が得意のドリブルで前に運ぶと、スルーパスをCF佐藤が落とし、FW石原のパスに佐藤がシュート。サンフレッチェが同点に追い付く。するとさらに31分、中盤やや遠目のFKを高萩が蹴ると、グラウンダーでそのままゴールに吸い込まれる。サンフレッチェが前半のうちに逆転した。暑さのせいか、お互い激しい動きは少ない。その後はお互い守り合って、前半を終えた。
 後半も序盤はお互い中盤でパスを回し隙を窺う展開。後半10分、左SH狩野のFKは右SH工藤へのスルーパス。抜け出した工藤がシュートを放つが、わずかにバーの上。しかしその直後、右サイドを上がった右CB鈴木のクロスをCH大谷が落とし、CFレアンドロがつないで、大谷のクロスにSH狩野がヘディングシュート。ゴール前で左右にパスをつないでサンフレッチェのDFのマークを外し、レイソルが同点に追いついた。
 しかし16分、左サイドで左SH高萩が起点を作ると、左WB柏が抜け出して左サイドをドリブルで駆け上がり、そのままシュート。サンフレッチェがまた突き放す。柏はすっかりサンフレッチェに溶け込んで、左サイドを積極的に仕掛けてよくがんばっていた。リードしたサンフレッチェは20分、CF佐藤に代えて22歳のルーキー皆川を投入。前節に続いて、Jリーグ2試合目の出場。
 23分、左SH狩野のFKはわずかにサイドネット。そして26分、左サイドを左WB柏が代え加賀李、右WBキム・チャンスをかわしてクロスを入れると、FW石原がヘッドで落とし、CF皆川がボレーシュート。皆川がJリーグ初ゴールを決めて、サンフレッチェが4点目。レイソルを2点差に突き放す。
 その後、レイソルも左SH木村、右WB高山を投入して反撃をするが、サンフレッチェも何とか守り切る。39分にはカウンターでFW石原がドリブルで持ち上がり、クロスにCF皆川がシュート。サイドネットに外したが、ルーキーらしからぬ積極的なプレーで活躍する。
 そして45分、CH柴崎の縦パスをCF皆川がDFを背負ってポストプレー。途中出場の左SH森崎浩司が抜け出してシュート。ダメ押しの5点目を入れてサンフレッチェが勝利した。5-2の快勝。内容もCF佐藤の歴代ゴール数を伸ばすゴールもあれば、高萩のFK。大活躍した左WB柏のゴール。そしてルーキー皆川の初ゴールにベテラン森崎浩司のゴールと多彩。どこからでもゴールができるサンフレッチェらしさが爆発したゲームだった。
 これでまたサンフレッチェが順位を上げていくだろうか。レッズが無失点で走っているだけに、この調子で追いかけなくてはいけない。フロンターレとの三つ巴の優勝争いを期待している。