とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパスも前半は可能性を感じさせたが、後半はサガン・ペース。結局先制点を奪われ、首位浮上をサポート。

 Jリーグ再開後、レアンドロ・ドミンゲスが加入したグランパスのゲームを初めて観た。相手は首位に勝ち点差2と迫るサガン。前節、セレッソに勝利したサガンのゲームを観たが、けっして強さが際立つという訳ではない。今節のヴィッセルと引き分けたレッズの方が強さという意味では上回る感じがする。
 序盤は玉田と永井、そして松田と速さに優れるFWを置いたグランパスレアンドロ・ドミンゲスを生かして攻勢に出る。2分、FW玉田のスルーパスにFW永井が抜け出しシュート。GK林がナイスセーブ。4分にはCB大武のフィードにFW永井が抜け出し、クロスに右SH松田が走り込むが、うまく合わせられない。逆にサガンも6分、スローインをOH池田が落とし、左SHキムミヌのクロスにCF豊田がヘディングシュート。GK楢崎がファインセーブ。
 グランパスレアンドロ・ドミンゲスが前を向くと、3人のFWが前に走る。8分、左SHレアンドロ・ドミンゲスのスルーパスにFW永井が抜け出しシュート。GK林が正面でキャッチ。10分、レアンドロの縦パスを右SH松田が落とし、レアンドロミドルシュート。しかしその後の19分、右SBで先発した田鍋が右腿裏を痛め、磯村に負傷交代。田鍋は第3節以来、久し振りの先発だったのに、また負傷とは残念。新聞によれば全治6週間だそうだ。
 その後は膠着状態が続く。39分、左SB本多のフィードに左SHレアンドロ・ドミンゲスがシュート。サガンも44分、右SB丹羽のクロスに右SH水沼がヘディングシュート。アディショナルタイムにはOH池田のスルーパスを右SH水沼がスルー。左SHキムミヌがな知り込んでシュート。GK楢崎がかろうじてファインセーブで防いだが、サガンの攻撃の方がワンパターンのグランパスに比べ、変化もあるし、鋭く可能性を感じさせる。前半はスコアレスで終えた。
 後半に入ると、次第にサガンが多彩な攻撃を仕掛けてくる。4分、右SB丹羽のアーリークロスにCF豊田がシュート。CB牟田が何とか対応。13分には左SB安田がFKを左に展開、左SHキムミヌのクロスにCBキム・ミンヒョクがヘディングシュート。GK楢崎が正面でキャッチする。しかしセカンドボールはことごとくサガンが抑え、次第に押し込んでくる。グランパスレアンドロ・ドミンゲスに全くボールが渡らない。
 それでも18分、右SB磯村のフィードをFW永井が落とし、右SH松田がDFをかわして走り込むと、GK林と一対一。しかし林の飛び出しが速く、シュートはGK林がブロックした。19分、グランパスはFW玉田に代えて左SH矢田を投入。レアンドロ・ドミンゲスをトップ下に移し、中盤の人数を増やして何とかボールに触ろうとする。サガンは31分、左SHキムミヌに代えて早坂を投入。
 35分、グランパスがFK、CK、さらにもう一本CKとレアンドロ・ドミンゲスがセットプレーを蹴るが、サガンが守る。そして38分、サガンのCKからの流れでCH藤田がクロスを入れると、OH池田が飛び出して触りコースを変えてゴールに転がり込む。サガンがついに先制。グランパスのDF陣の足が動かない。ただ立ち尽くすのみ。
 40分谷口、アディショナルタイム岡本とサガンが守備を固める。グランパスがパスを回して何とか攻めようとするが、パスがどうしてもゴール前に入らない。そしてカウンター。45分、CB大武にCH高橋がチェックをかけてボールを奪うと、そのままドリブル。シュートはGK楢崎がセーブしたが、完全にサガン・ペース。アディショナルタイム2分、レアンドロ・ドミンゲスのスルーパスにFW永井が反応してシュートを放つが枠の外。結局このままタイムアップ。サガンが実力差を見せ付けて勝利。引分けのレッズに勝ち点差で並び、首位に浮上した。
 けっして圧倒的な強さがあるわけではないが、粘り強さ、勝負強さが際立つ。特に後半、グランパスとの違いを見せ付けた。いつまで首位にいられるかわからないが、こんなチームが首位に立つのも面白い。がんばれ、サガン。応援しよう。