とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

香川途中出場でアシスト。動きもよく、今シーズンは調子がよさそうだ。もっともライバルは多い。

 ビッグクラブ8チームが参加してのインターナショナルチャンピオンズカップマンUレアル・マドリードグループリーグのゲームを観た。とは言ってもプレシーズンマッチだけに真剣勝負というわけにはいかず、特にレアル・マドリードはレギュラー・クラスが軒並み欠場。マンUファンペルシーなどは欠場しているが、ルーニーウェルベック、マタが先発し、ファンハール監督の元でそれぞれのパフォーマンスを披露した。中でもビディッチの抜けたCBは3バックを試し、ヤングとバレンシアをWBに起用するW杯オランダのような3-5-2で戦った。
 序盤はプレシーズンマッチらしい緩いサッカー。お互い厳しいチェックはなく、ゴール前まで攻めてはいくが、シュートまではなかなか至らない。すると21分、CHフレッチャーの縦パスをFWルーニーが落とし、受けたフレッチャーがクロス。FWウェルベックが左に展開すると、左右に幅広く展開した攻撃にDFがついていけず、最後は左WBヤングがシュート。マンUが先制点を挙げた。今の段階だからかもしれないが、マンUの選手たちは昨シーズンと違って伸び伸びとプレーしやすそうだ。
 その後もマンUの一方的な攻撃が続く。ところが27分、CFベイルが左サイドを突破すると、CBマイケル・キーンが堪らずPA内で倒し、PKを献上。これをベイルが決めて、レアル・マドリードが同点に追いついた。
 35分には左SBナチョのクロスにCFベイルがオーバーヘッド。これはGKデヘアがセーブ。すると37分、今度は左サイドからWBヤングがアーリークロス。これにルーニーが飛び込むがわずかに届かず。しかしそれで幻惑されたGKカシージャスがクロスに届かず、そのままゴールに飛び込んだ。マンUがまた勝ち越した。45分にはマタがサインプレーでFKに走りこみ、シュートを放つが枠を外した。
 マンUは前半42分、ウェルベックをケガでザハに交代したのに続き、後半頭にはCHクレバリー、左WBショー、左CBブラケットを投入する。2分、CBセルヒオ・ラモスのフィードにCFベイルが走り込み、CBマイケル・キーンをかわしてクロス。左SHイスコがシュートを放つが、GKデヘアがセーブ。10分、ベイルのFKもポストにはね返される。レアル・マドリードはツキもない。11分、シャビ・アロンソに代えてトマスを投入。4-4-2にする。16分、イスコのCKのクリアをCBぺぺがシュート。しかし枠の外。
 するとその直後、いよいよ香川が登場。マタ、ルーニーバレンシアが交代し、エルナンデスとリンガードが出場する。レアルは22分、FWベイルのクロスにFWトマスがヘディングシュート。マンUも26分、左WBショーのクロスを受けたOH香川が一旦下がってトラップした後、腰をひねって前線にスルーパス、CFエルナンデスが飛び込みシュート。GKカシージャスがセーブ。30分にはFKからのこぼれ球をOH香川がミドルシュート。思い切ってシュートを狙う積極性も見せる。そして35分、OH香川が中盤やや深い位置からDFとGKの間に絶妙のクロス。CFエルナンデスが飛び込みヘディングシュート。マンUが3点目を入れた。
 29分にはレアル・マドリードクリスチアーノ・ロナウドを投入し、10万人近い観客の大歓声を浴びたが、ゲームはこのまま終了。3-1でマンUが勝利した。
 勝敗はあまり関係ないと思うが、途中出場した香川が絶妙のクロスでアシストしたのはうれしい。今シーズンは無理にボールを受けに行くこともなく、しかしパスを受ければ確実に決定的なパスを出せる。調子はだいぶよさそうだ。とは言っても後半途中からの交代出場で、マンUの中では順番的には低いことを窺わせる。シーズンが始まるとファンハール監督は香川をどう起用するのだろうか。ファンハール監督のチーム掌握力で今シーズンは昨年よりはストレスなく出場機会もありそうだが、活躍できるかは香川次第。できればこのゲームでも香川のゴールが見たかった。レギュラー・ポジションを取るにはもっと強烈なアピールが必要とされるだろう。