とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

面白く小気味いいパスサッカーでフロンターレ、ついに2位進出。

 風間イズムが浸透し、小気味いいパスサッカーを展開する3位フロンターレ。対するセレッソは8試合勝ちなし。ペッツァイオリ監督交代後も未だ勝利が遠い。このゲームでも後半は攻撃サッカーで1点差まで詰め寄ったが、結局及ばず。両チームの成熟度には雲泥の差がある。
 序盤、フロンターレが小気味のいいパス&ラン。セレッソにほとんどボールを触らせず攻め込んでいく。ところが5分、左SB丸橋のアーリークロスに右SH南野がヘディングシュート。セレッソが早々に先制点を挙げる。
 しかしフロンターレは全く臆する気配がない。すぐさままたパスを回して主導権を握る。7分、左WB登里が左WGレナトとのワンツーからシュート。そして10分、CF大久保の長いスルーパスに右WG小林が一旦外に逃げて中に走り込んでいくと、左SB丸橋がついていけず、ゴール前に飛び出してシュート。あっさりと同点に追い付くと、さらに13分、CH中村のスルーパスに右WG小林が走り込む。CB藤本が何とかクリア。直後のCKをレナトが蹴ると、ファーサイドにCF大久保が走り込む。シュート。フロンターレがあっという間に逆転した。
 その後も圧倒的なパスサッカーを展開するフロンターレ。22分にはパスをつないで、最後はCF大久保のパスから右WG小林がミドルシュート。ポストを叩く。セレッソは全くボールが触れない。そして26分、CH中村のサイドチェンジのパスを受けた左WGレナトがドリブルでPAに侵入。右SB安藤が堪らず倒すとPK宣告。足はかかっていなかったが、一瞬抜かれた段階で勝負あり。これをレナトが確実に決めてフロンターレが3点目を挙げる。
 31分、フォルランミドルシュートセレッソ2本目のシュート。フロンターレは33分、左CB小宮山のクロスに右WG小林がヘディングシュート。GKキム・ジンヒョンがナイスセーブ。続いて、レナトのCKにCB實藤がヘディングシュート。これもGKキム・ジンヒョンが何とかセーブ。ようやくセレッソも35分、OHフォルランから右に展開、右SH南野がフェイントからシュート。しかしGK杉山がナイスセーブで弾き出す。
 45分にも左WB登里のクロスに右WG小林がシュート。またもポストを叩く。そしてアディショナルタイム1分、レナトからゴール前に出したパスに中村憲剛が走り込む。シュート。前半はフロンターレが何と4得点。4-1とリードした。
 セレッソは後半頭からCH扇原、右SH吉野を投入。3-3-3-1の攻撃的な布陣で反撃を仕掛ける。すると4分、CF永井がドリブルで仕掛けてクロスに左WB丸橋が走り込む。シュート。まずは1点を返す。4-2。5分にはCH扇原のフィードに左WB丸橋が走り込み、クロスにCF永井がシュート。バーを叩く。さらに7分、CH扇原の縦パスから左CH長谷川がスルーパス。右CH吉野がシュート。そして15分、CF永井のスルーパスに右SH南野が抜け出しシュート。しかしこれはオフサイド
 後半押され気味のフロンターレは16分、右SH森谷に代えて稲本を投入。小宮山を右SBに回して4-2-3-1にシステム変更。守りから攻撃を仕掛ける態勢。
 セレッソは19分、右SH南野から右CH吉野のスルーパスにOHフォルランが切り返してシュート。そして28分、右CB安藤のアーリークロスにCB藤本がヘディングシュート。セレッソも3点目を挙げる。
 しかし次第にセレッソの動きが鈍くなり、なかなかゴール前に迫れなくなってくる。逆に35分、CF大久保が切り返しからミドルシュート。GKキム・ジンヒョンがナイスセーブ。しかし直後のCKを中村が蹴ると、GKキム・ジンヒョンがクリアしたボールをFW小林がシュート。フロンターレが4点目を挙げた。
 しかしこれで諦めないセレッソ。40分、CH長谷川のループ気味のスルーパスフォルランが抜け出し、後ろからのパスを華麗なボレーシュート。これが見事に決まり、またセレッソが1点差に詰め寄る。しかしフロンターレは45分ジェシアディショナルタイムには田中裕介を投入。セレッソの必死の反撃も集中した守備で守り切り、結局5-4。でもゴール差以上にフロンターレが違いの差を見せ付けて快勝。ついに首位と勝ち点差1の2位に進出した。
 いや、面白かった。フロンターレのサッカーは本当に面白い。それに比べるとセレッソは成熟までまだまだ遠い。これで9戦勝ちなし。ついに16位と降格圏内に落ちてしまった。でも後半の攻める姿勢はよし。後半のサッカーを続けていけば、降格圏内脱出も十分可能に思う。一方のフロンターレはまず観て面白い点がすばらしい。これで首位に勝ち点差1と詰め寄った。サッカーはまずは楽しまなくちゃ。フロンターレの攻撃サッカーを支持したい。