とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンCは開幕快勝発進。ニューカッスルとの力の差を見せ付ける。

 早くもプレミアリーグが開幕した。今年はW杯があったので、もう、という感じが強い。昨シーズン王者のマンCは同じく10位のニューカッスルとのアウェイでの開幕戦。新加入CHフェルナンドの期待違わぬ働きもあり、マンCが2-0と快勝した。マンCの勝利は予定どおり。だがそれ以上にニューカッスルが新戦力の活躍もあり、今シーズンへ可能性と期待を感じさせたゲームだった。
 マンCはフェルナンドをヤヤ・トゥーレと並べてCHに起用。トップ下にはプレシーズンマッチで活躍したヨベティッチが先発し、ジェコのワントップの布陣。対するニューカッスルはアニータ、コルバックのCHに右SHカベラ、左SHグフラン。トップ下にシソコが入り、ワントップはリビエール。マンCと同じ4-2-3-1の布陣だ。
 序盤、マンCがポゼッション高くパスを回し攻め込む。3分、HヨベティッチのスルーパスにCFジェコがシュート。11分には左SHコラロフから中へのパスに、右SHナスリがミドルシュート。いずれもGKクルルがナイスセーブではね返した。
 ニューカッスルはMFカベラが左右に大きく動き、ボールを引き出して攻めの形を作っていく。16分には抜け出したカベラのループシュートがわずかにバーの上。ややマンC優勢とはいうもののニューカッスルもほぼ互角に渡り合い、カウンターでチャンスをつかんでいく。31分、MFカベラのスルーパスにCFリビエールがシュート。
 だが38分、見事なプレーでマンCが先制する。中盤深い位置からCHヤヤ・トゥーレが長いフィードを蹴り込むと、CFジェコが走り込んでうまくヒールで落とす。とそこに左SHダビド・シルバが走り込んでシュート。先制。45分にもOHヨベティッチのスルーパスに右SHナスリがシュート。左SBデュメがかろうじて追い付いてクリアしたが、マンCは余裕で守って無理攻めすることなく、しかしここぞという場面ではしっかり好プレーを見せてゴールを陥れる。
 だが後半に入り、ニューカッスルも反撃する。5分、CHコルバックのCKに左SHグフランがシュート。GKハートが飛び出してナイスセーブ。6分、MFカベラがOHシソコに一旦預けて、スルーパスに走り込んでシュート。だがDFがブロックする。さらに13分にはコルバックのFKから左SBデュメがヘディングシュート。ニューカッスルが押し込んでいく。
 マンCは15分、CBコンパニーのフィードからOHヨベティッチがシュート。積極的にシュートを放っていく。20分にはヨベティッチのクロスにCFジェコがヘディングシュート。わずかにバーの上。28分にもヤヤ・トゥーレのFKがわずかにバーの上を越える。
 ここで1点をリードするマンCは守備固め。ヨベティッチに代えてCHフェルナンジーニョ。さらに33分、右SHナスリに代えてミルナー。38分にはCFジェコに代えてアグエロを投入する。一方のニューカッスルは19分、左SHグフランに代えてアーロンズ、39分にはCFリビエールに代えてペレスを投入。するとその直後、右SHカベラのパスを受けたペレスがドリブルで抜け出してシュート。CHフェルナンドが間一髪触り、枠を外す。その後激しいボールの奪い合い、攻守の転換。ニューカッスルはGKクルルから前に上がれと強い指示。全体に押し上げていく。
 そしてアディショナルタイム1分、右SHカベラが左SHペレスとのワンツーで抜け出すと、クロスにOHシソコがシュート。だが浮いてしまう。するとAT2分、今度はマンCがCHフェルナンジーニョのスルーパスにCFアグエロが抜け出しシュート。一旦はGKクルルが弾き返したが、はね返りを押し込み、マンCがダメ押し。結局、2-0で快勝した。
 開幕戦ということもあり、サバレタアグエロなど主力を温存しつつ、安定した戦いぶりで確実に勝利したマンC。今シーズンもまた強そうだ。対するニューカッスルもカベラがよく動き、ほぼ互角に攻めた。まるでカベラがD.シルバ、OHシソコがY.トゥーレのよう。ただしニューカッスルにはCBコンパニーはいない。またフェルナンドとフェルナンジーニョのCHも強力だ。CLもあり豊富な選手をうまくローテーションして起用していくのだろうが、今シーズンもマンCから目が離せない、そんなシーズンになりそうだ。