とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

バイエルンは結局4-2-3-1にして勝利。今後、どんなフォーメーションに煮詰めていくのか楽しみ。

 昨シーズンはSBが中に絞る独特の4-3-3のフォーメーションで勝利を重ね注目されたバイエルン。今シーズンは3バックで戦うということでどんなサッカーをするのか興味を持って観始めた。ダンテを中央に左CBバトシュトゥバー、右CBラームの3バック。CHには昨シーズン左SBながら中央に近くプレーしたアラバと若干17歳ガウディーノを起用した。
 だがウォルフスブルクの前からのプレスが早く、なかなか攻撃が作れない。このためCHガウディーノがDFラインにまで下がってきてはゲームを作り、ミュラーが自由に前線を動き回る。12分、右SHミュラーがシュート。18分、右WBロッベンがドリブルの切り返しからシュート。いずれもGKグリューンがセーブ。21分にはCFレバンドフスキのスルーパスに右SHミュラーが抜け出す。
 ウォルフスブルクも22分、右SHビエイリーニャが中へのドリブルからミドルシュート。27分には左SHデブルイネがOHハントとのワンツーで抜け出して中に走り込んだCFオリッチにクロス。だがGKノイアーがセーブする。ウォルフスブルクのプレスが早く、バイエルンはDFラインから中盤を飛ばしたロングボールを前線に送り、FW陣の個人的な攻撃力に委ねる戦い方が続く。
 しかし30分過ぎ位からはっきりとラームが右サイドを上がり、ロッベンとのコンビネーションで右サイドを突破。次第にバイエルンが前への圧力を強めていく。29分、右SHミュラーミドルシュートをGKグリューンがはね返すと、CFレバンドフスキが詰めるが、何とかGKグリューンが抑える。30分、CHガウディーノのロングフィードにCFレバンドフスキが抜け出しシュートを放つが、GKグリューンがファインセーブ。
 だが次第にバイエルンが押し込み、一方的に攻め立てる。そして37分、CHガウディーノから右に展開、右SBラームの縦パスを受けた右SHロッベンが中に切れ込んでクロスにOHミュラーが走り込む。シュート。ようやくバイエルンが先制点を挙げた。30分以降バイエルンははっきり4-2-3-1のフォーメーションになっている。ベルナとラームが両SBで、ミュラーがトップ下。これでようやく圧倒的な攻撃力を取り戻した。
 ウォルフスブルクは後半頭からトップ下ハントに代えてアーノルドを投入。CHにルイスグスタボとギラブギを並べ、ここが強力。ルイスグスタボはウォルフスブルクにいたのか。道理で長谷部は放出されたわけだ。
 だが開始2分、バイエルンが追加点を挙げる。CHギラブギから右SHロッベンがボールを奪うと、そのままドリブルから走り込んだOHミュラーにパス。右サイドを走り込んだCFレバンドフスキがワンタッチで返して、ロッベンが走り込み、切り返しからシュート。速いショートカウンターバイエルンが突き放した。ウォルフスブルクも負けてはいない。7分、右SHビエイリーニャのスローインを受けたCFオリッチが右サイド遠目からミドルシュート。これが見事に決まり、すぐに1点を返した。
 するとすぐにバイエルンが押し込む。10分、CBバトシュトゥバーからのフィードをOHミュラーが落とし、中を駆け上がった右SBミュラーがシュート。12分、CHアラバのスルーパスにCFレバンドフスキが抜け出し、GKの上を狙うループシュート。GKグリューンが突破を許さずセーブ。
 ウォルフスブルクは15分、右SHビエイリーニャに代えて左SHカリジュリ。デブルイネを右SHに回す。バイエルンも17分、左SHゲッツェに代えてシャキリ。18分、左SHカリジュリからのフィードに右SHデブルイネが走り込み、GKノイアーをかわすが、左SBベルナが下がってクリア。バイエルンも25分、アラバがFK。だがGKグリューンがセーブ。
 ウォルフスブルクはCHルイスグスタボが積極的に前に上がり、高いプレスで反撃。そして27分にはルイスグスタボをマランダに交代する。34分、OHアーノルドのクロスにCHマランダが走り込みシュート。GKノイアーに当たってバーにはね返される。マランダが詰めるが、はね返ったボールをうまく押し込めず、外してしまう。決定的なチャンスだっただけに残念。
 バイエルンは34分、レバンドフスキに代えてローデを投入。すると39分、ローデのミドルシュートが直接ゴールに飛び込む。3点目と思ったら、走り込んだミュラーオフサイドを取られノーゴール。その後も左SHシャキリのシュート、右SHロッベンのバーを叩くミドルシュート。左SHシャキリのスルーパスに左SBベルナが上がってのシュートとバイエルンが攻め込むがゴールは割れず。結局このままバイエルンが2-1で逃げ切った。
 若いガウディーノが堂々とゲームを作るのは頼もしかったが、先発した3-4-3は機能せず。結局途中から4-2-3-1にして攻撃力を取り戻し勝利した。今後、どんなフォーメーションに固めていくのか。まだまだ試行錯誤が続く。ウォルフスブルクも高いプレスにデブルイネとオリッチの攻撃力が力強かった。今シーズンもかなりいい結果を残しそうだ。ブンデスリーガもこういうゲームを観ると楽しいと思う。