とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

子供は親からプレゼントを受け取る権利がある?

 盆休みに妻の実家に行った。義弟夫婦が同居しており、小学1年生になる甥が待ち構えていたように「遊んで!」とせがみにくる。最初のうちは「学校は楽しいか」とか話をしていたが、そのうち相手も飽きてきて玩具で一緒に遊ぼうと言い出す。外でスポーツでもしたいが、猛暑でそれもかなわず、エアコンの効いた家に籠もっての遊びは、カードゲームなどをしているうちはいいが、そのうち戦隊モノの武器を振り回し始め、「危ない!」と大きい声で叱られる羽目になる。
 それで次は「一緒にTVゲームをしよう」と言い出す。義弟の家にはWIIも早くからあり、何種類かのゲームディスクがあるが、普段ゲームをやらない私にはさっぱりわからない。暴れる男の子の相手をするのはしんどいが、TVゲームを与えておけば、いつしか一人で勝手にゲームで遊んでいる。これらのゲームや玩具は、誕生日やお正月などのたびにプレゼントするのだろうか。それともせがまれればすぐにでも買い与えてしまうのだろうか。とにかく義弟の家にはこれでもかとあふれんばかりに玩具やゲームがある。
 わが家では妻の方針もあり、誕生日やクリスマスはケーキは作っても、特別なプレゼントを渡した記憶はない。それでも、木の玩具やお人形、ボードゲームの類は今も残っているから、時々は買ったんだろう。キッズコンピューター・ピコは小学校進学前までけっこう遊んでいた。お正月のお年玉は、私の実家は現金で、妻の実家からは絵本や洋服をもらった。中学校進学時に妻の父からパソコンを買ってもらったのはうれしかった。
 プレゼントがないことに娘が特に不満を言うでもなかったが、高校生くらいになって「うちはお金がないんでしょ」と言われたのには少し驚いた。まあ特別多くあるわけではないが、言い立てるほど貧乏でもないと思う。まあ、そう思っていて困ることもないが、そんなに心配しなくても大丈夫だよと言った。
 それで先日、友人と話していて、子供へのプレゼントの話になった。どうして子供にプレゼントを与えるのだろうか。親が与えたいから。でも、子供に親からプレゼントをもらう権利があるわけじゃない。それを勘違いしている子供が多くないか? いや、親も子供にプレゼントを与えるのが当たり前と思っていないか。子供に親からのプレゼントはもらって当たり前と思わせて育てても、何もいいことはないのではないか。