とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

LINEを始めました。

 「何を今さら」と思う方も多いだろうが、遅まきながらLINEを始めてみた。というよりも、なぜ今までLINEをやらずに来たのかを先に説明した方がいいかもしれない。一言で言えば「友だちがいないから」。「LINEをやろう」と誘ってくれる友人もいなければ、「LINEで連絡するよ」と言われたこともない。結局、LINEって若者の情報交換ツールで、50代以上のLINE率って恐ろしく低い、と思う。
 いや、思っていた。しかし状況を変えたのはLINEゲームの流行だろう。娘がツムツムで遊んでいて、それを見た妻が「私もやりたい」「それならLINEに入って」「LINEって知らない」「私がインストールしてあげる」なんて流れで妻がLINEに入会。もっとも友だちは娘だけ、トークもやらず、ひたすらLINEゲームに嵌っている。
 その状況を変えたのはまた娘。先々週の週末、職場の仲間と旅行へ行くことになって、妻が「こまめにメールしなさい」と言ったら、「LINEの方が楽なんだけど」と言う。妻が「ホテルを教えなさい」と言ったら、「LINEに入っている」。それで私が「じゃ、お父さんもLINEに入るから、家族グループでコメントを流して」と決断。駅まで送る車内で娘が私のスマホにLINEをインストールしてくれた。
 さっそく名古屋駅まで向かう電車の中からLINEでコメントを送る娘。すぐにコメントを返すと面白くなって妻も一緒にコメントを連発。娘の旅行中、LINEで家族がつながっていた。
 LINEを始めて感じたのは、メールだとタイトルを付けて、それから内容を書き始めるので、やや硬い感じ。それに比べてLINEはコメントからスタートするので、「うげ!」とか「へえ!」とは感嘆詞だけの書き込みも簡単にできる。敷居が低い分、つい本音を書いてしまう恐れがある。よく言われるように既読機能も確かに「読んだのに返事がない」と思ってトラブルになるというのはよくわかる。それで娘の旅行中、気楽なトークを楽しんだ。
 でも、娘が帰ってくると途端にLINEでのやり取りも激減。それで寂しくなって、先週末に「友だちへの追加許可」の設定をオンにしてみた。すると途端に複数の知人がお友だちが「知り合いかも?」リストに並びだした。意外な人の名前がリストに並んでいたり、よく知る友人が乗らなかったり。ようするに、電話番号を登録していて、かつLINEをやっている人のリスト。
 最初うれしくて、リストから数人を友だちに追加したが、しばらくしてちょっと待てよと指が止まる。すると今度は某社の社長さんからスタンプが送られてきた。ええっ! なんで? 返事を返さなければ失礼なようで、でもLINEでやり取りするほどの仲じゃなし。どうしようかとしばらく思案・・・。すごく長く思案・・・。
 LINEとメールとFACEBOOKの使い分けを考えなければ。親密度で比較すると、LINE>メール>FACEBOOKという感じでLINEの友だちが一番親密度が高い。逆にFACEBOOKは広く公開して、友だちの友だちからの投稿やコメントも楽しむ。公開度は、LINE<メール<FACEBOOKという感じ。
 悩んだ末、社長にはFACEBOOKでお友だち申請をしつつ、「スタンプをありがとう」とメッセージを送った。その後、勢いで友だち登録してしまった知人も友だち欄が多すぎると鬱陶しいので、非表示に。でも、いったん非表示にした友人を削除したらそのまま消えてしまった。大丈夫か。今は誰だったか覚えてもいない。
 先日のPINコード設定も何とかクリア。知人からLINEゲームのお誘いもあったがそれは無視。で結局、いまだに娘と妻以外、コメントをくれる人もいない。まあいいだろう。ようやくLINEの作法や使い方にも慣れてきた。わかったのは結局、僕には親密な友だちは家族以外にはいない。いや、正しくは親密な友人はLINEをやっていないということだけど、いつか彼らもLINEを始めたら先輩風を吹かして教えてやろう。