とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第32節 レッズ対ガンバ

 勝てば優勝が決まるゲーム。追うガンバとの勝ち点差は5。ガンバにとってはどうしても勝たなければいけない試合だが、序盤はレッズの動きの方が上回った。5分、CB槙野がFKを放つ。ガンバも7分、FW宇佐美のドリブルから右SH阿部がミドルシュート。お互い激しく攻め合うが、レッズの方が攻め込んでいくシーンが多い。
 8分、CF李の落としからFW梅崎が右に展開し、右WB平川がクロスを入れる。CB岩下がはね返す。10分、CF李からのパスをFW梅崎がシュート。ガンバも12分、FWパトリックがこぼれ球を拾ってミドルシュートを放つが、枠を外す。お互いゴール前の守備は集中して堅い。
 14分、GK西川からの見事なフィードをCB槙野がヘディングでつなぎ、左WB宇賀神がドリブル。クロスにFW柏木が走り込んでシュート。DFがブロックする。ガンバも17分、CH今野がSH阿部に預けて自ら上がっていくと、阿部のスルーパスに左サイドをえぐってクロス。ゴール前にCH遠藤が走り込んだが、届かない。
 レッズが両WBが積極的に上がり、クロスを放り込んでいく。レッズがやや優勢に攻めていくが、ガンバがしっかりと守る。お互いがっぷり四つという感じ。その後もなかなかお互い決定的なチャンスは作れない。43分、CB槙野が左サイドからドリブルで切れ込んで思い切ったミドルシュート。これがDFに当たり、ゴールに吸い込まれていく。GK東口がぎりぎり手を伸ばしてセーブした。ガンバも45分、中盤に下がったFW宇佐美からの長いスルーパスにFWパトリックがダイビングヘッド。GK西川が横っ飛びジャンプ。ファインセーブで弾き出す。前半は終盤お互いチャンスがあったが決め切れず、スコアレスのまま折り返した。
 後半1分、CH阿部勇樹のスルーパスに右WB平川が走り込みクロス。これをDFがクリアすると、逆にFW宇佐美がドリブルで攻め込む。だが宇佐美にはすぐに3人のDFが寄せてくる。結局チャンスを作れずに終わる。後半はガンバがゆっくりとパスを回して隙を窺うが、なかなかゴール前まで入り込めない。5分、FW柏木からの縦パスをゴール前で李が受けて前を向くが、DFの寄せが速くシュートを打てない。8分、FW柏木のクロスにFW梅崎が走り込むが、DFがクリアする。8分、FW宇佐美がドリブルからミドルシュート。だが枠を外す。
 なかなか動かないゲームにしびれを切らし、先に動いたのはレッズ。10分、FW梅崎に代えてマルシオ・リシャルデス。19分には右WB平川に代えて関根を投入する。すると22分、右WB関根のクロスにCH青木がシュート。いったんDFにブロックされるが、はね返りをさらに青木がシュート。しかし枠に入らない。その後も膠着状態が続く。
 すると次に動いてきたのはガンバ。26分、FW宇佐美をあきらめ、リンスを投入。29分には左SH大森に代えて倉田。さらに37分、FWパトリックに代えて佐藤を投入する。直後の37分、FW柏木の落としから左WB宇賀神がシュート。GK東口がファインセーブ。逆に40分、CH遠藤の縦パスに右SH阿部が反転からミドルシュート。今度はGK西川がファインセーブを見せる。
 お互いがっぷり組んだまま、スコアレスで終わるのかと思い始めた43分。ゴール前でレッズのFKをCH遠藤がはね返すと、これをつないでFWリンスが走る。SH阿部とのワンツーでさらに駆け上がると、最後は追って走ってきたFW佐藤にパス。冷静なシュートがゴール右隅に決まり、ついにガンバが勝ち越した。気落ちしたレッズに対して精神的に優位に立ったガンバはアディショナルタイム3分にも時間稼ぎかと思われた右サイドからパスをつなぎ、最後はCH今野から左SH倉田がシュート。ダメ押し点を入れてガンバが2-0で勝利した。
 優勝は次節以降に持ち越した。そして勝ち点差は2。残り2試合、4位サガン、12位グランパスと続くレッズに対して、ガンバの相手は10位ヴィッセルと最下位ヴォルティス。対戦相手はガンバの方が有利だ。このゲームでも力みが目立ったレッズ。ガンバ逆転の可能性が見えてきた。