とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

セリエA 第12節 ACミラン対インテル

 本田と長友の日本人対決。ミランダービーをようやく観終えた。今週は本当に忙しかった。でも年末に向けていよいよ忙しくなりそう。いやだな。仕事、嫌いなんだけど。
 それはともかく、鳴り物入りのミランダービーだったけど、観てみればはっきり言って凡戦。本田が出場した後半30分からようやく多少は面白くなったが、それまでは長友の動きを見ること以外に見所は少なかった。
 8分、CHムンタリの横パスを奪ったインテルのCFイガルディがドリブル。GKディエゴ・ロペスと一対一だったが、シュートはGKロペスに止められる。長友も11分、高い位置から戻したボールにMFグアリンミドルシュートを放ったが、GKロペスが悠々セーブした。
 試合開始前、出場すら危惧した長友だったが、先発してみると動きの良さが際立つ。ミランの左SHエルシャラウィをよく抑え、タイミングいい上がりで攻撃にアクセントをつける。
 しかし23分、OHメネスから左に展開したパスを左SHエルシャラウィが中に戻すと、CHエッシェンのスルーパスにエルシャラウィが駆け上がり、クロスにOHメネスがボレーシュートミランがほとんど初めてのチャンスを先制点につなげた。ゴール。
 その後は激しい当たりでお互いチャンスを作らせない。特にミランムンタリエッシェンのダブルボランチが厳しくチェック。しっかり引いてインテルにチャンスを作らせない。長友も41分から42分にかけて、クロスを2本入れていくが、いずれもシュートまで至らない。前半は1-0のミラン・リードで終えた。
 後半に入るとインテルがさらに積極的に攻め込んでいく。7分、右SHボナベントゥーラがシュート。9分にはCKからCHクズマノビッチが抜け出してシュート。GKロペスがファインセーブ。DFのクリアボールをCFイカルディがシュートするが、大きく枠を外した。
 そして16分、右SB長友がクロスを入れると、DFブロックのこぼれ球をMFオビが拾い、少し左に持ち出してシュート。これがコースよく決まり、ゴールに飛び込む。ミランが長友の仕掛けから同点に追いついた。
 ミランはCFフェルナンド・トーレスに全くボールが入らない。OHメネスが低く引いてくるので、トーレスが孤立。左SHエルシャラウィ、右SHボナベントゥーレら攻撃陣との連携も悪く、ほとんど攻撃が形にならない。28分、ついにCFトーレスに代えて右SH本田が登場。ようやくミランの攻撃にエンジンがかかった。
 30分、左SHに回ったボナベントゥーレのスルーパスにFWに上がったエルシャラウィが抜け出してGKハンダノビッチと一対一。しかしシュートはバーを叩く。32分には右SH本田が中に切れ込んでミドルシュート。GKハンダノビッチがナイスセーブ。インテルも34分、右SB長友がドリブルで右サイドを突破すると、深くえぐって戻したボールをCHグアリンがクロス。CFイカルディがシュートを放つが、これもバーを掠めて枠を外した。
 ミランは右SH本田が出場して中盤でタメが作れるようになった。FWに上がったエルシャラウィの飛び出しもよく、終盤はミランが攻勢をかける。しかしインテルもよく守る。アディショナルタイム4分、右SBラミのクロスのこぼれをCHポーリがシュート。しかしDFがブロック。そしてタイムアップ。ミランダービーは1-1のドローで終えた。
 ゲーム自体は後半30分以降を除き、大して面白いものではなかったが、会場は熱く燃えていた。ゲーム終了後、インテル売り出し中の左SBドドが本田にユニフォーム交換を依頼していたのが目を惹いた。本田もそういう存在になったのか。長友も左SBのポジションはドドに奪われたが、右SBで存在感ある活躍を見せていた。改めてミランダービーで日本人選手同士が戦うことのすごさを感じた。