とんま天狗は雲の上

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国際女子サッカークラブ選手権 1回戦 レッズレディース対江蘇華泰証券

 今年の国際女子サッカークラブ選手権はアジア枠が設けられ、中国の江蘇華泰証券が予選を勝ち上がってきた。先発メンバーを見ると、アジア杯で活躍した中国代表の許燕露を始め、王麗思、馬君、周霏霏など代表選手が大勢いる。一方、レッズレディースはやはり猶本のケガが治らない。なでしこリーグ最終戦と同様、柴田をCHに後藤が右SH、大滝と吉良の2トップの布陣で組んできた。
 江蘇華泰証券は、馬君をアンカーに据える4-1-4-1の布陣。序盤からレッズが伸びやかに攻めていく。6分、FW大滝から左に展開、左SH加藤からさらに左に回して、左SB和田のクロスのこぼれを右SH後藤がシュート。9分にはFW大滝がミドルシュート。そして11分、FW吉良のクロスがこぼれたところに左SH加藤が詰めて押し込む。ゴール。レッズ先制。
 その後もレッズが気持ちよく攻めていく。14分、CH柴田のスルーパスからFW吉良がシュート。GK王云がナイスセーブ。16分、CH柴田から右に展開し、右SH後藤のクロスにFW吉良がシュート。GK王云がセーブ。18分、FW吉良のミドルシュートもGK王云にキャッチされたが、レッズはきれいにパスが回り、次々とチャンスをつかんでいく。
 先々週のレオネッサ戦の後半、そして先週のアルビレックス・レディースとのゲームではCH猶本の不在を強く感じたレッズだったが、このゲームではCH柴田のパスからゲームが展開していく。アジア杯では日本代表も苦労した許燕露の突破だったが、このゲームでは右SB堂園がしっかり抑えている。レッズの選手が技術力の高さを見せつけ、再三中国の選手からボールを奪っていく。そして28分、CH柴田のスルーパスに抜け出したFW吉良がシュート。追加点を挙げた。
 直後の29分には、CH柴田から左に展開、左SH加藤のクロスにFW大滝が飛び込みシュートを放つが、オフサイドの判定。DFラインは破ったが、GK王云が加藤を抑えに飛び出していた。中国は30分過ぎ位から馬君をトップ下に上げて4-2-3-1の布陣にする。39分、CH岸川から左に展開、左SH加藤がさらに左につなぎ、左SB和田がクロス。FW大滝がヘディングシュートするも枠を外した。
 すると41分、右SH王麗思のドリブルから得たFKを王麗思が自ら蹴る。コースよくゴール右隅に決まり、中国が1点を返した。レッズも45分、CH柴田から右に展開、FW大滝のクロスにFW吉良がDFと競り合いながらヘディングシュート。わずかにバーを越える。前半は2-1で終えた。
 後半に入ってもレッズレディースが圧倒する。5分、右SB堂園のクロスをFW吉良が胸でトラップ。ボールをリフトしてDFをかわすと、落ち際をボレーシュート。わずかにバーの上。6分には右SB堂園のクロスのこぼれを左SH加藤がシュート。GK王云がセーブ。8分、左SB和田がミドルシュートを放つ。
 そして13分、CH柴田の縦パスをFW大滝が左に展開。左SH加藤のクロスにFW吉良が走り込んでシュート。きれいに決まり、レッズが3点目と突き放す。その後はレッズが選手を交代させていく。21分、FW大滝に代えて右SH齋藤。28分、FW吉良に代えて清家。30分、左SB和田に代えて臼井。
 そして31分、右サイドをFW清家がドリブルで仕掛け、DFを振り切ってクロス。FW後藤が飛び込むが、ボールは中国のDFに当たってゴールに飛び込む。オウンゴールで4点目を挙げた。中国も36分、右SH王麗思のドリブルから右に流して、OH馬君がシュート。だがDFがブロックする。41分には左SB臼井のクロスにCH岸川がぽっかり空いた中央に上がってシュート。5点目を挙げる。
 レッズは34分、左SH加藤に代えて右SH泊。36分にはCH柴田に代わり15歳の長野を投入。するとアディショナルタイム1分、左SH齋藤のクロスにCH岸川がシュート。3分には右SB堂園がミドルシュートを放つ。そしてタイムアップ。レッズレディースが5-1で快勝。江蘇華泰証券を寄せ付けない強さを見せた。
 レッズは猶本がいなくてもここまでやれる。次は南米代表ブラジルのサン・ジョゼが相手。どんな選手がいるのか、どんなサッカーをするのか、全くわからないが、外国のチームとゲームをするのは大きな経験になる。このゲームでも許燕露や王麗思など、中国代表の選手を抑えたことは、レッズの選手たちにとって大きな自信になるし、国際大会で対戦する時には役に立つはず。第2戦では湯郷ベルがオーストラリアのチームと対戦する。そちらも録画をした。続けて観たいと思う。