とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

国際女子サッカークラブ選手権 1回戦 湯郷ベル対メルボルン・ビクトリー

 1回戦第2戦は湯郷ベルメルボルン・ビクトリーの対戦。見るからに体格が違う。これは大変そうだなと思ったが、・・・開始20秒、右SB北浦がアーリークロスメルボルンのゴール前に入れると、左SH中野が飛び込む。ゴール。あっという間に湯郷ベルが先制した。
 しかしメルボルンも黙っていない。3分、右SBエリリードのクロスをCFネアンが胸で落とし、MFジャクソンがシュート。5分にはFWデバンナがDFと競り合いつつゴリゴリと進むドリブルでゴール前に迫りシュートを放つ。やはり体格を活かしたサッカーはなかなか手強そう。しかし6分、今度はCH宮間のスルーパスにFW有町が抜け出す。シュート。あっさりと2点目。DFのマークがルーズで湯郷のFW松岡と有町の動きについていけないようだ。18分にも左SH中野の落としから左SB水島の縦パスに有町が抜け出しシュート。これはGKディヴィが抑えたが、大きく動かすとDFが意外に脆い。
 一方、攻撃はFWデバンナ頼み。体格を活かしたドリブルが速い。DFの多少のマークはゴリゴリと破って突き進んでいく。他の選手も湯郷ベルの選手たちに比べると格段に身体が大きいが、ベルの選手たちが果敢に競っていく。フィジカルに負けない強さがある。30分、宮間のCKに左SH中野がヘディングシュート。そして37分、左SH中野のクロスにFW有町がヘディングシュート。3点目を挙げる。前半だけで湯郷ベルが3点のリード。余裕で前半を折り返す。
 後半に入ると序盤、メルボルンが攻勢に出る。4分、FWデバンナがCB加戸を引き摺りながらドリブル。シュートのはね返りを再びシュート。至近距離でCB高橋が身体を張る。崩れ落ちるが、再び立ち上がる。がんばる湯郷ベル。ベルは高いDFラインを保ち、再三デバンナをオフサイドにかけ、またGK福元が果敢な飛び出しでスルーパスをはね返していく。14分、CFネアンがハーフライン付近からロングシュートを放つ。枠は外れるが、その力強さには驚く。
 ベルの20分、CH宮間のクロスにFW松岡がヘディングシュート。GKディヴィがナイスセーブ。24分にはCH宮間のロングシュートがバーを叩く。一方27分、CB加戸がボール処理でもたついたところをFWデバンナが奪い、ドリブルからシュート。だが枠を外れる。そして30分、CB高橋の縦パスを受けて左SH中野がドリブル。FW松岡が落とすとCH宮間が中野にいったん預けてそのまま上がっていく。中野のスルーパスにぴったり合ってシュート。湯郷ベルが4点目を挙げる。
 湯郷ベルが完全にゲームをコントロールしている。33分にもCH宮間のロングシュートがメルボルン・ゴールを襲う。そして37分、CH宮間の大きいサイドチェンジを受けて左SH中野がドリブル。いったん放ったシュートのこぼれ球を拾って再びシュート。ついに5-0と大差をつけた。中野がいきいきしている。
 メルボルンはその後、41分FWネアンのFK。43分にはFWネアンがロングシュート。さらに45分、ネアンからCHコケがミドルシュートを放つが、GK福元が余裕でキャッチ。5-0で湯郷ベルが圧勝した。
 これほどの大差になるとは思わなかった。ホームの有利さもあっただろうが、それにしてもベルの選手たちがいきいきと楽しそうにサッカーをやっていた。次は大野や近賀を擁するアーセナルが相手。次もこんなのびのびサッカーが見られるだろうか。次が楽しみになるゲームだった。