できればどちらかのチームが決勝戦に進出してほしかったが、残念。結果的にはブラジルのサン・ジョゼが強かったということか。決勝戦はまた時間があれば観てみよう。まずはレッズレディースと湯郷ベルの対戦となった3位決定戦から。
湯郷ベルはいつもの先発メンバー。対するレッズレディースは後藤をFWで起用し、右SHに齊藤を先発させた。やはり吉良と後藤のFWコンビの方が連携が取れている。スムーズな連携が次々とチャンスをつかんでいく。
2分、湯郷ベルのCB高橋にプレスをかけて吉良がボールを奪い、そのままドリブルからミドルシュート。5分にはCH岸川の落としから左SB和田のクロスにFW後藤が胸トラップからシュート。6分にも右SB堂園のクロスからFW吉良が反転して抜け出しシュート。レッズレディースが次々と攻めていく。
湯郷ベルは左SH中野が奮闘。12分、左SH中野がドリブルからシュートを放つが、GK池田が正面でキャッチした。そして13分、FW後藤の落としからCH柴田がスルーパス。DFブロックのこぼれを後藤がシュートすると、CB高橋に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれていった。レッズレディース先制。湯郷ベルには不運な失点だった。
しかしこの失点を契機に湯郷ベルが積極的に反撃を開始する。18分、左SH中野がドリブルで左サイドをえぐってクロスを入れると、20分には左SH中野の落としからCH宮間がクロス。右SH浅野がヘディングシュート。25分、左SH中野の縦パスをCH宮間がヒールでつなぎ、FW松岡の落としから宮間の縦パスにFW有町が前を向いてスルーパス。松岡が一歩届かなかったが、いい攻撃でレッズ・ゴールに迫る。
しかし31分、FW後藤のドリブルをGK福元が大きく飛び出して交錯。福元らしい大胆なプレーだったが、後藤の膝が顔を直撃。控えGK青柳への交代を余儀なくされる。それでも青柳もよく守る。40分には左SH中野のドリブルからFW松岡の落としにCH宮間がミドルシュート。レッズも44分、FW吉良が左に展開、左に回ったSH齊藤のクロスにFW後藤がボレーシュート。前半は1-0でレッズ・リードながら、内容的には湯郷ベルが押し返し、互角の状況で前半を終えた。
後半1分、左SB和田のクロスに右SH齊藤がミドルシュート。2分にはCH岸川がミドルシュート。GK青柳がナイスセーブ。3分、左SH加藤のクロスをFW後藤が落とし、FW吉良がシュート。ポストを叩く。5分にはCB乗松のフィードにFW吉良がミドルシュート。序盤からレッズが積極的に攻めていく。堪らず湯郷ベルは9分、CH葛間に代えて布志木を投入する。
10分、宮間のCKに左SH中野がヘディングシュート。しかし14分、FW後藤が落としたボールを右SH齊藤が正確なクロス。これにCH柴田が飛び込みヘディングシュート。レッズレディースが追加点を挙げた。柴田はなでしこリーグの終盤、猶本の故障以降CHで起用されているが、次第にいいプレーを見せるようになってきた。このゲームではパスだけでなく、チャンスにゴール前に飛び込んでのヘディングシュート。彼女のヘディングシュートは初めて見た。
湯郷ベルも必死に反撃する。17分、宮間のFKはGK池田ががっちりセーブ。18分、CH宮間のクロスをFW有町が落とし、FW松岡がボレーシュート。19分、FW松岡の落としにCH宮間がミドルシュート。しかし追いつけない。逆に21分、FW吉良が左に展開、FW後藤のクロスに右SH齊藤がヘディングシュート。いったんDFがクリアするが、左SH加藤が拾って落としたボールに左SB和田がミドルシュート。バーを叩く。
そして25分、右SH齊藤に代えてFW清家を投入。後藤を右SHに。さらに28分、左SB和田に代えて臼井を投入する。すると31分、FW吉良のクロスにFW清家がヘディングシュート。そして32分には左SH加藤に代えて大滝を投入する。吉良を左SHに回す。すると32分、左SB臼井のクロスにFW大滝がヘディングシュート。そして33分、CH柴田が中盤でボールを奪うと、SH後藤のクロスにFW大滝がヘディングシュート。大きく突き放す3点目。さらに36分には左SH吉良のドリブルから左に展開。FW清家のサイドチェンジをFW大滝が落として、吉良がミドルシュート。
そして45分、自陣からFW大滝のクリアを受けたDFに途中出場の右SH泊がプレスをかけてボールを奪い、落としからCH岸川が縦パス。FW清家が落としたボールに左SB臼井が駆け上がり、冷静にシュート。ダメ押しの4点目を入れてゲームを終えた。4-0。レッズレディースの圧勝。やはり攻撃力はレッズレディースが上回る。後半は湯郷ベル守備陣に中2日の疲れが出たかもしれない。DFラインが崩壊した。
日本のチーム同士になったのは残念だったが、いい経験になったネスレカップ。だが来週にはまた皇后杯3回戦が待っている。今年の皇后杯は国立解体工事の影響で天皇杯が13日に決勝を行う一方、皇后杯は元旦に味スタで開催。これは注目を浴びるぞ。レッズ、湯郷ベルの両チームには元旦決戦出場に向けてまた来週からがんばってほしい。
