とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第3節 ドルトムント対ヘルタ

 4-0のスコアで2連勝。幸先のよいスタートを切ったドルトムント。香川も1ゴール2アシストと今シーズンは序盤からいい活躍ができている。第3節は原口のいるヘルタ・ベルリンとの対戦だ。原口がなんとカルーをベンチに置いて、ワントップで先発した。香川はもちろんトップ下。他のメンバーもCBパパスタソプロスを除けば、前節と同じだ。

 ヘルタは5バックの布陣で序盤からしっかりと守ってくる。ボールはキープしてパスを回すものの、なかなかゴール前に入っていけないドルトムント。そうこうしているうちに最初のチャンスはヘルタに訪れた。15分、左サイド深い位置から左SHファンデンベルフが前方にフィードすると、CF原口が抜け出す。DF2人を引き連れてゴール前まで迫り、GKと一対一。だがスピードを落としたところでCBフメルスにクリアされた。さすがフメルス。いや、原口には何としてもゴールを決めておきたかったところ。

 その後も守りを固めるヘルタの前にドルトムントが攻めあぐねる。17分、CHギュンドアンから左に流し、左SBシュメルツァーがドリブルからミドルシュートを放つが、GKクラフトにセーブされる。ヘルタも20分、左SBブラッテンハルトのクロスにCF原口が走り込むが、CBフメルスがブロックしてクリア。CHダリダのミドルシュートはGKブエルキが抑えた。

 ヘルタがよくがんばって守っているという展開だったが、27分、ロイスのFKにCFオバメヤンが走り込む。DFのクリアで得たCKからショートCKを受けたOH香川が右サイドからうまくDFをかわしてクロスを入れるとCBフメルスが走り込みヘディングシュート。ついにドルトムントが先制点を挙げた。香川のクロスが見事。そしてさすがW杯優勝チームのCBフメルスの能力も高い。39分には左SHムヒタリャンがドリブルからミドルシュートを放つが、GKクラフトがナイスセーブ。前半は1-0、ドルトムントのリードで終えた。

 後半頭からヘルタは右SHバイザーを投入。しかし後半序盤はドルトムントが攻める。3分、CFオバメヤンのスルーパスに右SHロイスが走り込んでクロスを入れるが、左SHムヒタリャンにわずかに届かない。そして6分、左サイドでボールを受けた香川がパスの出し先を探しながら中へドリブル。右サイドへ出したパスに右SBギンターが走り込み、クロスをCFオバメヤンが押し込む。ゴール。ドルトムントが追加点を挙げた。

 これも香川のクロスが絶妙。DFの頭を越えてジャストフィット、ギンターに通したところで決まっていた。その後は10分、左SHムヒタリャンのミドルシュート。11分にはCFオバメヤンがミドルシュートドルトムントが攻めるが、ヘルタも5バックの中央にいたルステンベルガーをボランチの位置に上げて、4-2-3-1の布陣にして攻めてくる。

 19分、FKからCHルステンベルバーのヘディングシュートはGKブエルキがナイスセーブ。22分、CHギュンドアンがドリブルで前進。OH香川とのワンツーでさらに前に進みシュートを放つが、DFがブロックした。26分、ヘルタはCFカルーを投入。原口は右SHにポジションをチェンジする。ドルトムントもCFオバメヤンを下げて右SHホフマンを投入。ロイスをCFに上げる。

 すると27分、CFロイスがGKクラフトにプレッシャーをかけて、あわてて出したパスをDFがトラップミス。OH香川にフリーでボールがわたるが、シュートはがら空きのゴールに入らない。さらに30分には左SHムヒタリャンのクロスにCFロイスがGKクラフトと一対一。しかしまたもシュートを外してしまう。すると2度の免機に元気が出たヘルタが33分、MFバイザーからの斜めのパスの落としをCHダリダがミドルシュート。GKブエルキが弾いたところをCFカルーが押し込み、ヘルタが1点を返した。

 ドルトムントは34分、CFロイスとCHギュンドアンに代えて、CFアドリアン・ラモスと右SBピシチェクを投入。ギンターはボランチに回す。36分、右SHホフマンのCKにCFラモスがシュート。しかしGKクラフトがナイスセーブ。38分、右SBピシチェクのフィードから左SHムヒタリャンがシュートを放つも、わずかにバーの上。そしてアディショナルタイム3分、右SHホフマンがゴールラインぎりぎりまで切れ込んで戻したパスにOH香川が左に流し、左SHムヒタリャンもヒールでさらに左に回すと、CFラモスが切り返してシュート。ダメ押しの3点目を入れてゲームを決めた。3-1。ドルトムントが3連勝。バイエルンと並んで首位をキープした。

 香川が全てのゴールに絡んでの大活躍。だが、ゲーム自体はヘルタの抵抗もあって前半はなかなか思うようにチャンスがこなかったし、後半はシュートミスを連発。それでもここぞという場面でいいパスを上げられるのがさすが香川。一方、原口は前半のチャンスは決めておきたいところ。あとはCBフメルスにうまく押さえ込まれ、ワントップとしてはいい場面はほとんどなかった。それでも右SHに回ってからはボールに触る機会も増え、ヘルタの反撃に貢献をしていた。代表ではなかなか出場のチャンスがないが、先発出場を続けることが代表での活躍につながる。引き続きがんばってほしい。