とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第2ステージ第10節 サガン対エスパルス

 本当は岡崎のレスター戦を観たかったんだけど、ビデオの不調で録画失敗。土曜日に行われたJリーグサガンエスパルスを前半まで観てそのままになっていたので続きを観ることにした。結果はわかっている。先週のJリーグの中で唯一のスコアレスドロー。大して面白いゲームではないことは覚悟していた。

 序盤、ホームのサガンが押し気味にゲームを進める。両WBのキムミヌと吉田が高いポジションを取り、CH藤田からのロングスローもあってサイドからクロスを入れていくが、なかなかCF豊田がボールに触る場面が訪れない。エスパルスではCB角田の加入が大きい。CH本田がよく動いて戦っている。田坂監督になって守備面ではだいぶよくなった。そしてエスパルスが守備を攻撃につなげていく。9分、右SH白崎のクロスにFWピーター・ウタカが走りこむが届かず。だがファーに流れたボールを追いかけマイボールにすると、左SHデュークのクロスにFWチョンテセがヘディングシュート。枠を捉えられない。

 サガンがようやくチャンスをつかんだのは前半31分。GK林からのフィードを左MF鎌田大地が落とし、右MF水沼がミドルシュート。だがGK杉山が抑える。32分には左MF鎌田がドリブルからミドルシュート。わずかにポストの右。34分にも右MF水沼がルーズボールを拾ってミドルシュートを放つが、枠を外した。お互いチャンスの少ない展開。スコアレスで前半を終える。

 後半は序盤、エスパルスが押し込んでいく。6分、右に回ったSHデュークのクロスのクリアをCB角田がミドルシュート。15分には左SH白崎の縦パスからピーター・ウタカが反転してシュートを放つ。DFがブロック。16分、ウタカのループシュートはかろうじてGK林がキャッチ。エスパルスが積極的にシュートを狙っていく。

 18分、チョンテセの強引なミドルシュートがDFに当たってあわやポストの右。続くCKにCB平岡がヘディングシュート。しかしゴールが遠い。サガンは13分、右MF水沼をペクソンドンに交代。エスパルスも25分、CH本田に代えて竹内。さらに29分、左SH白崎に代えて大前を投入する。するとエスパルスが一段と勢いを得る。

 29分、大前のFKから大きくサイドチェンジ。CH枝村が折り返したクロスにFWウタカがヘディングシュート。32分、CBからの縦パスをCH枝村が落とし、FWチョンテセがつないで、FWピーター・ウタカがシュート。DFブロックのこぼれ球をチョンテセがシュート。GK林がスーパーセーブ。33分、右SB六平からのFKに左SB鎌田翔雅がダイビング・ヘッド。しかしこれもGK林がナイスセーブ。さらに36分、FWピーター・ウタカのスルーパスに抜け出した左SH大前がドリブルでえぐり、クロスにFWチョンテセがDFを背負いながら反転してシュート。これも三たびGK林がセーブした。サガンも30分チェ・ソングン、34分には岡田と投入し、反撃を試みるが、お互いゴールを決めきれない。結局このまま0-0。スコアレスドローで終わった。

 年間順位ではサガンが13位。エスパルスが17位。特にエスパルスはいよいよ降格が現実味を帯びてきた。後半になってチョンテセや角田を補強し、また監督も交代して、前半よりはいいサッカーができるようになってきたが、また十分連携ができていない。こうして時間と競いながら、成熟が追いつかず降格してしまうのがこれまでのパターン。いい選手が揃っているので何とか脱することができるといいのだけれど。静岡のチームがJ1から1チームもいなくなるのはやはりまずいだろう。ジュビロが昇格すればいいというものでもないはずだ。