とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第2ステージ第11節 マリノス対FC東京

 ここ6試合無敗で4位を行くFC東京。前節はFW前田のハットトリックで勝利した。対するマリノスも4連勝の後、前節は引き分けだったものの、齋藤が絶好調。中村俊輔も復帰して虎視眈々と上位を狙う。FC東京高橋秀人が累積欠場でダブルボランチは米本と21歳の野澤。右SHには22歳の橋本挙人が入る。若い二人がどれだけやれるかが不安材料だ。

 序盤、ホームのマリノスがパスを回して攻めていく。FC東京は7分、右SH橋本のクロスをFWネイサン・バーンズが落とし、左SH東がシュート。強烈なシュートだったが、GK飯倉がファインセーブを見せた。前半のチャンスはこれくらい。後はマリノスが攻めていく。10分、OH中村俊輔ミドルシュートは大きく枠の外。12分、OH中村俊輔のフィードに右SHアデミウソンが絶妙のポストプレー。CF伊藤翔が抜け出しシュートを放つが、DFがブロックした。

 その後は中盤での攻防が続き、お互いゴール前まで行けない。それにしても見事なのはアデミウソンのポストプレー。ワンタッチでピタリと絶妙の位置に落としていく。38分、左SB下平のクロスにCF伊藤がヘディングシュート。40分、中村のCKにニアにSHアデミウソンが走り込みヘディングシュートも枠を捉えられない。45分には左SH齋藤がロングシュート。GKアブラモフがナイスセーブ。前半はスコアレスで終わった。

 FC東京は後半最初からFWネイサン・バーンズに代えて中島翔哉を投入。CF前田の周りで動き回る。後半序盤はFC東京が攻勢をかけたが、しばらくするとまたマリノス・ペース。13分にはCH三門ミドルシュート。19分、CBファビオがロングシュート。しかし両チームとも守備が強い。なかなかシュートさえ打たせない。22分、左SB下平のクロスに伊藤翔のヘディングはまたも枠の外。23分、CH三門ミドルシュート。25分、OH俊輔の縦パスを受けた右SHアデミウソンが反転からシュート。しかしDFがブロック。

 26分、FC東京は野澤に代えて松田陸を投入。右SHに入れて、橋本をCHに回す。マリノスも29分、CF伊藤翔に代えて富樫を投入する。東海学院大学特別指定選手だ。しかし交代した選手もなかなか活躍をさせてもらえない。34分、中村のCKにSHアデミウソンがまたニアに飛び込むが、ヘディングシュートは枠を外す。42分、FC東京のOH中島翔哉がドリブルから右SH松田とワンツー。さらに走り込み、左に流してCF前田が抜け出す。しかしGK飯倉が飛び出しセーブした。

 このままスコアレスドローかな。2週続けてつまらないゲームを観てしまった。せっかくのNHK生中継なのに、こんなゲームが当たってしまうなんてJリーグもついてない。なんて思いながら観ていたら、43分、左サイドでパスを回し、OH俊輔がクロス。これにCF富樫が飛び込みヘディングシュート。劇的なゴールが決まり、ついにマリノスが先制点を挙げた。そしてこのままタイムアップ。マリノスが競り合った末に特別指定選手の貴重なゴールで勝利した。FC東京の右サイドの守りがやや甘かった。あの場面で俊輔をフリーにしてしまったのが残念。若い選手を起用せざるを得なかった不安が的中してしまった印象だ。これでマリノスは5位浮上。少しずつ上位を狙える位置に上げてきた。できれば、俊輔とアデミウソンだけでなく、他の選手の華麗なプレーを見たかった。